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12「頼ってもいいんだからね」
11と対立した作品です。
12「頼ってもいいんだからね」
怖かった あなたを失うことが
いつも私に
笑顔を見せてくれるあなた
逆に笑顔しか見せてくれないあなた
本当は辛いはずなのに
すべてうまく隠して
私には話してくれないのね
大切だと思っていたのは
私だけなのかしら
楽しかったあの頃へ帰りたいわ
何も知らなかったあの頃へ
いいえ わたしは今も知らないわ
あなたは
私には内緒にするからね
ねえ 私の言葉は
あなたに届いた?
「もっと頼っていいんだからね」
私に頼ってほしいのも
あるけれど
本当はあなたの
すぐにいなくなるあなたの
足枷になるように
1人で背負わなくてもいいように
送ったのよ
もしもあなたが
自分を責めていたら
1人で泣いていたら
私は絶対
あなたの横に行く
何も言えないけれど
それでもそばにいるから
あなたは強い
でもちょっぴり弱い
足りない分は私が支えるから
今は甘えて良いの
泣いても良いの
少しずつでいいから
私を
頼ってもいいんだからね
閲覧いただきありがとうございました。