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34「僕と空と鳥」
暗いです。
34「僕と空と鳥」
晴れた空を見上げるたび
僕の心は雨模様
そこに
1羽の鳥が横切った
飄々と飛ぶ姿に
何にも囚われていないようで
何にも縛られていないようで
羨ましかった
土砂降りの雨を見つめるたび
僕は少しだけ元気
そこに
1羽の鳥が横たわった
弱々しく眠る姿に
何かに怯えていたようで
何かに縋ろうとしたようで
悔しかった
人も動物も植物も
どれかが楽で
どれかが苦だなんて
あるわけがない
どの道も大変で 大変で
そこで初めて
幸せを得ることができる
自分1人だけが
辛いわけじゃないんだ
懸命に生きて 生きて
生き抜いた鳥
今はどうか安らかに
閲覧いただきありがとうございました。




