あ、はじめまして4
「なんでだよっ!!!?」
由里子がガタンと立ち上がる。
そりゃさっき戦ってた相手なんだから
驚くよな。
僕も何がなんだか、だ。
「武田先輩。いや、もう先輩じゃおかしいですね」
橋木が僕の後ろの席に着いてから
透き通る声でささやいた。
それに前を向いたまま応じる。
「君は一年生だったよな?」
「そうですよ?でも飛び級しちゃいました!」
飛び級、とうとう何でもありだな
この学校…
半眼になりながら
橋木の方をちらっと見ると、
「武田さんと同じ学年でうれしいです」
「ッ!!?」
惚れてしまいそうな笑顔が
そこにはあった。
そうだった!
こいつ美少女だったんだっけ!?
赤くなる頬を隠すように
マッハで顔を背ける。
気を紛らわすように周りに
視線を移す。
おっ、由里子と目があった。
「ジー……………」
あれ?
人を見る目じゃないのは
気のせいかな…?
嫌な汗がダラダラ流れる。
滝のように流れる。
あとでシバかれるな…これ。
「はぁ…」
僕はため息をつきながら
空を仰いだ。
と言っても天井しかないんだが。
まぁこんなイレギュラーな
一日があってもいいかもしれない。
橋木美奈っていう、かわいい子とも
知り合いになれたしな。
そんなことを思いながらクスッと
笑った。