夢と俺と転校生
今からおよそ数百年前。
一人の城の兵士がレーナ姫に剣の勝負をいいました。
その兵士は姫様に勝ちました。
しかし…
その兵士は処刑となりました。
そして、その兵士が最後に姫様に言った言葉が、
「絶対、ゆるさねぇからなぁ!!!!!!!」
これが姫に逆らった兵士の終わりでした…
目を開ける。
ベットの上で俺は寝ていた。
また同じ夢を見ていた。
俺は部屋の天井を見て、ボーっとしていた。
同じ夢。
ここ最近、俺はこの夢しか見てない。
一人の兵士とお姫様の夢。
なぜだか分からないが、この夢を見るととても疲れてしまう。
俺は刺された場所を手で触って確かめる。
自分が刺されたわけではないが、なぜか気になってしまうのだ。
頭をかぎながら、時計を見る。
「やべぇ!!遅刻じゃん!!!」
俺は急いで制服に着替えて、置いてあったパンを銜える。
この夢のせいで、最近ドタバタしている。
服を整え、靴を履き、カバンを持って俺は家の扉を開け、出て行った。
俺はエルークという街にあるホーリーナイトの学校の生徒である。
父と母は俺が幼いときに死んじまった。
親のことはよく知らないが、別に恨んでいる訳ではない。
そんなことを思いながら俺は道を走る。
ちょうど壁を横切る所だった。
俺は誰かとぶつかってしまった。
前に倒れてしまい、俺は何かその人の何かを握っていた。
目を開けて、正体を調べてみる。
それは短い栗色の髪の女の子の胸を握っていた。
「ひゃ!」
「す、すんませんでしたぁああああ!!!」
俺は何を動揺しているんだ!!!!!
サッと俺は胸を握っていた手をどかす。
だが、彼女の服は俺の学校の女子の制服と一緒だった。
思わず俺は彼女と目を合わせた。
女の子の瞳は青色のきれいな目だった。
俺はすぐに立ち上がって、自分のカバンを拾い上げて、そのまま学校に走って行った。
□
「なんなんだ…朝から…」
学校に着いて、教室の机で落ち込む俺に一人の男が寄ってくる。
白いタオルのバンダナが目立つこの男は、トリガーとい男である。
「どしたんだ?そんな顔して…?」
「いや…朝からビックイベントなのか…なんつーか…」
「ビックイベントって何!?聞かせろ!!」
興味を持ちながら顔を近づけてくるトリガーの頭をどかしながら、俺は言う。
「その…今日、道の角を走ってたら、女の子とぶつかって。それで…その女の子の胸を…」
トリガーが数人の男子を呼びつけて、首を鳴らし始める。
「で…その続きは?ヒロ…」
「ちょっと待ってくれ!!なんでボコボコにされなくちゃならないんだ!!俺は事実を…」
「問答無用!!!かかれ!!野郎ども!!」
体を押さえられながら、俺は数人のトリガーの仲間たちにボコボコにされる。
俺の名前はヒロという名前である。
このホーリーナイト学校のごく普通の生徒…のはずなのだが…
「うぁ、やめろお前らー!!!」
「ヒロ!それは断る!」
「いやぁあああああ!!」
すると、外からゴーンと音が鳴る。
「うわ、やべぇ!!席につくぞ!!」
「解放された…」
俺は体をゆっくりと起こしながら席につく。
この鐘の音は授業の合図のようなものである。
教室のドアを開けて、先生が入ってくる。
男の先生が来る。
「はい、今日は転校生の…紹介です…」
先生が転校生に手を振って合図をする。
その女の子はゆっくりと歩いてきて、頭を下げながら先生の所に向かう。
俺たちの方に振り向いたとき、俺は驚いた。
「きょ、今日からこの学校で過ごすことになったミーラです!」
思わず俺は椅子から立ち上がってしまった。
1,2話の話は夢落ちの設定だったのだ…
今回の話が本編です!