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桜色の約束  作者: なのの
1章
8/20

7話

遅くなりましたが、少しでも楽しんでもらえますように


なのの


急いで身支度を終え、部屋に行くとすでに陛下達とイーツ殿下はテーブルを挟んでソファーに座っていた


「琴菜さん、すまんな呼び出して」


「いいえ、気にしてません陛下」


「イーツの隣に座ってくれるかい?」


挨拶もそこそこに陛下に促されるままイーツ殿下の隣に座り、落ち着いたところで陛下が話し出した


「琴菜さんも来られた、もう一度聞くが本当に何も無かったんだなイーツ」


「はい、父上」


「琴菜さん」


「はい、話をしている内に眠ってしまったので…」


「それにしてもどうしてそんな時間に行ったのです、イーツ」


「王妃様、イーツ殿下は昼間のことを謝りにきて下さったのです」


「それにしても」


王妃様は困った顔をされたがもう起ってしまったことだったし、殿下を庇うつもりはなかったがこのことは私にも責任がある


「軽率でした、申し訳ありませんでした」


「2人を信じようとは言え、このままではどうしようもできない…か」


それまで後ろに控えていた宰相が部屋にいるみんなにある提案をした


「陛下、すでに王宮内に噂は拡がってしまっていますので噂を消すのは難しいかも知れません、殿下は琴菜様と結婚を望まれていましたし、結婚されるにしても琴菜様の家柄は問題ありませんし、もし殿下と琴菜様お二方が問題なければ婚約を発表されるのは如何かと」


「確かに婚約したとなると部屋で過ごしていても問題はないがイーツ達はどうする?」



「僕としては琴菜と結婚したいと思っています」



「では、琴菜さんは?」


「私は……殿下のお心に従います」


「本当にいいのですか?」


王妃様は確認するように私に言ってくださったが私は自分に言い聞かせるようにイーツ殿下の顔を見た後、王妃様に答えた


「……はい」


「……そうですか」



「正式に発表するのは琴菜様が日本に帰られた後、ちょうど3ヶ月後にイーツ殿下が日本に公務で訪問される予定がごさいますのでその頃にはすべての手続きが完了していると思いますのでその時にご一緒に此方にこられるのでいかがでしょう?ちょうど夏休み前後になりますのでよろしいかと」



「確かに二人はどう思う」


「僕はそれでいいと思います」


「私もそれでいいと思います、でも1つだけお願いがあります。日本にいる間は静かに過ごしたいのですが」



「わかりました、イーツ殿下と一緒に戻られるその日までマスコミには報道規制をしき琴菜様の事がバレる事がないように手配しましょう」



「ありがとうございます、よろしくお願いします」



細かいことは今後決めるとして私はイーツ殿下とともに部屋を後にした


「琴菜」


「はい、どうかされましたか?」


部屋に送ってもらっている途中にイーツ殿下に呼ばれたので微笑みながら振り向くとなぜかイーツ殿下は何も話さず黙ったままだった


「イーツ殿下?」


「…いや、何でもない」



「そうですか?」


「ああ」



琴菜を部屋まで送り、執務に戻る為歩いているのだがどうしてか先程の琴菜の顔が頭から離れない


僕の思惑通りに進んでいる筈なのに何故か胸騒ぎがしてしまう











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