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桜色の約束  作者: なのの
1章
4/20

3話

琴菜の小さいころのお話になります

イヴァノヴッチ王国の皇太子であるイーツ王子に初めて出会ったのは私が小さな頃だった



あれは…そう桜が舞う季節だった、まだ小学校に入学する前父親に連れられて私はこの国に来た



年が近かったこともあり滞在中は私とイーツ王子とイーツ王子の従兄弟のアンリ王子の3人でよく遊んだものだ



「イーツさま、アンリさま、はじめまして、つきみやことなといいます」


一生懸命に練習をしてイーツ王子達に挨拶をした、挨拶をした後に父によく出来たと頭を撫でられた。


「僕はアンリ、よろしくね」


「僕はイーツよろしく、ことな」


「はい、よろしくおねがいします」


イーツ王子達はお城のいろんな所に案内してくれた、広すぎて迷子になったこともあったけど必ずイーツ王子達は私を見つけ出してくれた



その頃の私は兄ができたみたいで楽しかった



そしてあの出来事が起こった



あの日は、アンリ王子はいなくてイーツ王子と2人で過ごしていた、

お城の中で遊ぶのに飽きた私の為にイーツ王子は秘密の場所に案内してくれた


桜の舞う空、桜色に染まる湖


その光景はなんとも言えない幻想的な雰囲気だった



「きれい、ありがとうございます。イーツさま」


「ことなによろこんでもらえて、うれしいよ」




その時、私はイーツと1つだけ約束をした


「ことな、おおきくなったら、ぼくとけっこんしてくれる?」


「けっこん?」


「うん、ことなのことだいすきだからずっといっしょにいたい」


私はイーツ王子のことが大好きだったのでイーツ王子の言葉は嬉しかった…だから


「はい、わたしもイーツおうじのことだいすき」


そして、桜色に染まる空を見ながら誓いのキスをした



けれど私はその後、起こった出来事のせいで、約束を覚えていなかった


覚えていれば、今こんな思いはしなかったかも知れない


けれどもう遅い、時は元には戻らないから…










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