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幼なじみは龍でした  作者: 犬丸
別世界編
75/81

第七十五話◇

ーヒナタsideー


「はずれ…っない…!」


手足の氷を外そうともがくけれどちっとも外れない。


氷で身体を固定されているせいで後ろで戦っているであろうジルクの姿が見えない。


見えるのは戦っているカノンとカノンのお兄さんだけ。


駄目だよ…


兄弟で戦い合うなんて…。


でも…もしかしたらこれは私が口出ししちゃいけないのかもしれない。


それでも、ここでただ見ているだけなんて嫌。


「ワンッ!」


私の視界に入ってきた一匹の犬。


「アスカ!?」


「ワンワンッ!!」


駆け寄ってきたアスカは口から拳程度の小さな火を吐き、氷を溶かしてくれた。


「アスカありがとう!」


「ワンッ!」


バッと後ろを見ると倒れている2つの人影。


「…ジルク!?」


1つはジルク。そしてもう1つは…


「…バルド…。」


ジルクは呼吸と共に小さく身体が上下しているが、バルドはぴくりとも動かない。


心が、傷んだ。


しかし、のんびりしていられない。


カノンは一体…!?


辺りを見回すと素早く動く紅と蒼。


「「うおおおおおッ!!」」


雄叫びをあげ、ぶつかり合う。


ギギギ…と暫くつばぜり合いをしていたが。


「…ッ!!」


「待ちやがれ!!」


「カノン!!」


カノンのお兄さん…ミズキが龍の姿になって空に飛び立つ。


それを追ってカノンも龍になって空に飛び立つ。


紅と蒼の龍が二匹、大空に舞い上がった。



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