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幼なじみは龍でした  作者: 犬丸
別世界編
74/81

第七十四話◇

血塗れの彼の背後には殺し合う蒼と紅の兄弟。


一体どこで間違ってしまったんだろうか。


「…バルド。いえ…」


「バルド様。」


彼の名を呼ぶ。もう聞こえてはいないだろうが。


「王にとって邪魔者は我々従者が排除する。貴方にとっては誠に不本意でしょうが…貴方も邪魔者の一人。」


憧れだった人は…せめて…


「覚悟。」


裏切り者ではなく、従者として死なせてやりたい。


「…ぅ゛…あ゛…!!」


「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」


突っ込んでくる彼を迎え撃つ様に駆け出す。


彼の横を走り抜ける。


振り返った時に見えたのは、血を吹き出し、崩れていく彼。


「バルドさ…!」


しかし、その表情は笑っている様な気がした。


倒れた彼をぼーっと眺めていたらぐにゃりと景色が歪む。


血を流しすぎたらしい。


ガクンと膝の力が抜ける。


倒れていく中、視界に映るのは主の姿。


「…申し訳ありません。カノン様…。どうやら私は…ここまでの様です…。」


主の勝利を願いながら、従者は意識を手放した。



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