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第四十七話◇
私の放った矢は真っ直ぐヴォルトの方へ飛んでいった。
「どわっ!?」
ストン!と言う音をたてて矢はヴォルトの足元に刺さった。
あ…当たんなくてよかった…!!
いきなり飛んできた矢にみんなびっくりしている。
まあ、当たり前だけど…。
「どうします?」
にっこり笑ってジルクが言う。
苦虫を噛み潰した様な顔をするガイク。
「「悪魔だ…。」」
カノンとヴォルトが同時に言う。
ちなみに私もちょっとだけ思った…。
「なにか?」
ジルクが笑いながら言う。
あ、ヤバイ。眼が笑ってない。
遠目にでも分かるくらいにカノンとヴォルトが震えてた。