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第四話◇
部活に向かう私と綾香。
私達の部活は…
「…よっしゃ。」
的の真ん中に矢が当たり、小さくガッツポーズする私。
そう。弓道部。
私の高校はかなり弓道のレベルが高い。
綾香はそんな弓道部の部長。
私は副部長。
綾香は私の方が適任だって言ってくるけど部長って色々めんどくさいし…。
だから私は副部長。
後輩も良い子達ばっかだし…幸せだなぁ~♪
「ふー…」
スパーンッ!!
一通り打ち終わり休憩にしようかなと思った時聞こえた小気味良い音。
「一本!!」
「よっしゃあああ!!」
それと雄叫び。
声のした方を見ると私とは正反対におもいっきりガッツポーズしている火音がいた。
またか…。
火音が部長をやっている剣道部の道場は私達弓道部の道場の一枚壁を挟んだすぐ隣。
壁があるといっても剣道部から聞こえる音はかなり大きくて全部丸聞こえ。
壁についてる窓を覗くと大体剣道部の道場は全部見える。