表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼なじみは龍でした  作者: 犬丸
別世界編
24/81

第二十四話◇

「あ~…とりあえず俺の正体から言っとくか…。」


「そうですね。」


うん。そこは私も知りたいよカノン。


「俺の正体は龍人族の一人。んでもってこの国を治めてる。」


「…龍人族?」


「龍人族っつーのは人の姿にもなれるし龍の姿にもなれる一族の事だった。」


「…だった?」


「それも後で話す。…まあこの世界でも珍しい…んだな。多分。」


…曖昧~。口には出さないけど。


「んで次はこの国の事だ。あ~…うん…国の事はジルクに聞いてくれ。」


それで良いのか国王!!


「…では私から。」


あれ?ジルク…胃押さえてる?


ストレス!?ストレスだよね!?


…苦労してるんだね。今度胃薬でもあげようかな…。


「国名はドラグレイド。言葉を喋る獣と獣人や…他にはヒナタ様と同じ人間などが住んでいます。」


「へ~…。」


言葉を喋る獣か…会ってみたいなぁ~。獣人も気になるけど。


「言葉はヒナタ様の世界と変わりありませんからご安心下さい。」


…よかった~。


「お金ですがさっきも言いましたがドラグレイドのお金の呼び方は『ノイズ』他は何も変わりありません。」


そこまで言ってジルクはふと思い出したように続けて言った。


「あと、この城の中にあるお金ならいくら使っても構いませんから。」


は?


「ちょ…ちょっと待って!!」


「何でしょう?」


心底不思議そうに私を見るジルク。 


「わ…私みたいなのに国のお金使っていいの!?」


嬉しいけど!!


「『みたいなの』など言わないで下さい。不可抗力とはいえ巻き込んでしまったのは我々ですから。」


「うだうだ言わないで受け取っておけって。」


ジルクに続いてカノンにも言われた…。


「じゃあ…お言葉に甘えて。」


ペコリと頭を下げてみる。


「じゃあ…本題だ。」


カノンの言葉に顔をあげる。


「ヒナタ…お前が命を狙われてる訳は…隣国との戦争に関係してる。」


「…戦争?」


いつの間にか日は落ちていて赤い光が部屋を満たしていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ