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第十一話◇
「あー…単刀直入に言うと…お前はこのままだと死ぬ」
は…?
「んでもって…俺と一緒に俺の世界に来てくれ」
…は?
「以上!」
はあああああああ!?
「ちょっと!!意味わかんないから!!だいたい何で火音が龍なのよ!?それに俺の世界って…」
「あーあーもーもーうるせえーうるせぇー」
火音が言う。
空き地で口ゲンカをしている私と火音。
だって当たり前でしょうに。
説明だって最初のあれだけだし…本当に単刀直入ねぇ…
「説明は…っとそんなのんきにしてる場合じゃねぇな」
「え?」
火音の目付きが鋭くなる。
バンッ!
そしていきなり地面に片手をつく。
すると…
ドォンッ!!
地面から火柱があがる。
「ギギィィィ!!」
火柱の中にはカカシがいた。
「しつけぇな!!」
「なにこれ!?」
地面はもぐらが穴をほった様に土が盛り上がっている。
なにか土の中にいる…!!
バッ!!
「ギィィィ!!」
土の中から現れたのはさっきのカカシ。
「日向!選択肢は二つだ!!」
「は!?」
火柱をあげながら火音が叫ぶ。
「ここで死ぬか!!俺と別世界に来るか!!どっちだ!?」