タイムリミット
ついに優季と蒼志はまた離れ離れになってしまう・・・
優季は今日の1時に帰る予定だった。現在12時あと1時間・・・・
蒼志と優季は桜の木の下で喋っている。これからの事・・・「夏休みとかになったらそっち行くからねー」「うん・・・絶対だよー」平凡な会話が続いた・・・・現在12時半あと30分・・・・
蒼志は「そろそろ行く時間だね・・・」優季は悲しそうにうなずいた。「そうだ」優季が何かを思い出したかのように言った。「これおそろいのキーホルダー」掌の中にはキティーちゃんのカワイイキーホルダーが2つ乗っていた。蒼志はそれを受け取り「ありがとー」すぐさまケータイに付けた・・・
そして現在1時・・ついにきた・・・別れの時が・・・また離れ離れ・・・蒼志と優季は約束をした。
「オレさ・・・東京の大学受けて東京に行って・・・優季に会いに行くねそれからは一緒にくらそ」
蒼志は思い切って言った。「うちもそうしたいけど・・・父さんがいいって言うかな?」蒼志は「まあーまだ先の話だし・・・今度はなそー」笑い話でごまかした・・・「おっけー」優季は明るく答えた。
そして優季が口を開く・・・「そろそろ行くね・・・じゃね・・・」「おう・・・じゃあな・・・」
ひきつりながらも答えた。蒼志の心の中は離れたくないその一心だった。優季は蒼志に背を向け歩き始めた。蒼志は我慢できなかった・・・涙が出たその瞬間優季の横顔にも涙が見えたそして蒼志は地面を全力で蹴って前へ進んで優季を後ろからギュッと抱きしめた。2人で泣きながら・・・桜の木の下で・・
しばらくそんな状態が続いた・・・優季は何も言わずにまた歩き始めた。そしてケータイを触って行った。次の瞬間ピピピピピッピピ蒼志のケータイが鳴った。メールだ。優季からだ・・・素早くメール内容を見たそこには・・・・・・・・・・
「大好き」
一言だけ書かれていた。そして蒼志も「大好き」一言だけ書いて送った。
そして優季の姿はもうみえなくなっていた。
その日夢をみた蒼志と優季が草原で寝ながら楽しそうに喋っている。そんな夢だった。
蒼志にはその夢が自分たちの未来を表してるかのように見えた。