苦痛の毎日だけど・・・
蒼志は優季と紅が付き合ったことを知る。
優季は紅のばかし喋ってくる。
蒼志はとても苦しがる・・・
そして思わぬ光が差す・・・・・・・・
優季は紅と付き合ったというのにまだ蒼志と電話していた。そうしは紅と話さなくていいのか疑問に思っていた。そして聞いてみた。「紅と電話しなくていいの?」優季は「わかんない」笑いながら答えた。優季はいろんなとこがてきとうで世話が焼けるし、わがままだし、とても手がかかった。けど蒼志はそんなとこが好きだった、カワイイと思った。
次の日から優季からの電話がかかってこなかった。ちょっと心配になった。
学校へ行き優季に聞いてみた。「紅に電話するなって言われた?」「うん・・・学校とかでもあんまり喋ってほしくないって言われた・・・・・けど喋りたいから学校でこっそり喋ろ」その言葉にどきっとした。ヤベぇ・・・カワイイ蒼志は思った。
蒼志は最近思う事があった。遠距離恋愛とかで直接ろくに喋れない人もいるんだから好きな人と楽しく喋れるだけで幸せなんじゃないかと思っていた。
そしてそんな日々が続いた。蒼志は優季とも紅とも今のままの関係を崩したくはなかった。
そりゃあ優季が蒼志と付き合うのが1番いいけど、そんなことは考える事ができなかった。
けど・・・蒼志には苦痛だった・・・優季と喋っても紅の話題しか出てこない毎日が・・・今までで1番苦しいと思った。
ある日蒼志は紅と紅の家で遊んでいた。ピーンポーン、インターホンがなった。紅は席を立ち玄関に行き、返ってきた優季と一緒に・・・蒼志は驚いた・・・まさか優季がくるとは思ってもなかった。帰ろかな・・・そしてそれを実行に移した。用事があるから帰るね・・・紅に告げて。桜の木の下へ行った。そしてゆっくり涙を流した。流したというより勝手に流れてきた・・・静かに、静かに・・・
流し続けた。
そして次の日電話がなった。「はいもしもい」「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
返事がなくいたずら電話だと思った蒼志は電話を切ろうとした。その瞬間・・・・
「う・・・・ち・・・だけど・・・・」優季の泣いている声が受話器から聞こえた・・・