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ある大学教授の手記⑤


アザゼル、バホメット、シャミール、シェミハザ

このどれも、関わって呪われるという説は見当たらない。

アザゼルとバホメットに関しては、たしかに悪魔としての側面が強いため、呪われてしかるべきなのかもしれないが、シャミールやシェミハザは疑問である。

そもそもシェミハザ=蝉様というのはあまりにも日本的であり。外国神という側面が薄れている様にすら感じられる。


私はこれらの疑問を解消すべく一つの仮説を立てた。


それは「外国神と関わった者を罰する別の神がいる」というものだ。

これならば理論に破綻は無い。

そうだとすると次に考えるべきことは「その神は何者か?」というものである。

外国神の敵対勢力とは何ものか?

これには非常に悩んだが、聖書を調べる中で一つの答えを得た。


それは旧約聖書の予言書全般で言及されていることである。

すなわち国とは神の花嫁であるという概念だ。


特にホセア書のこの記述は興味深い。

「その日、あなたはわたしを『わが夫』と呼び、『わがバアル』とは呼ばない」

これはバアル崇拝に走ったイスラエルの民に対するヤハウェからの予言である。


神は妬むのである。

花嫁たる国民が異国の神に寝返ることを決して許さないのだ。


そうであるとするならば、外国神と交わった不貞の民を呪っているのは日本の神ということになる。


まず私はこの国の最高神であるアマテラスとスサノオに当たりをつけた。

しかしどうやってもそれらが関わっている確証を得ることが出来なかった。


最高神という考え方が間違っているのか、最高神と思っている対象が間違っているのか、あるいはそのどちらもなのか、皆目見当がつかなくなってしまった。


私はさらに古い神を求めた。すなわちこの世界を創造したとされる原初の神、国常立尊(クニトコタチノミコト)である。

世界が当時の日本人にとって日本を指すのであれば、これを最高神と呼んで間違いはないように思った。

しかし、国常立尊が人を呪うなど聞いたことがない。

調べてもそれらしい記述はない。


行き詰った私はふと、昔に上った富士山のことを思い出した。

言わずもがな日本の最高峰である。

そして何を思ったか富士山に二二三を当てられることに気が付いたのだ。


あったはずだ。

このような当て字を用いる不可解な予言書がこの国にあったはずだ。

私はすぐに一二三神事のことを調べ始め、そして驚愕した。

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