ある大学教授の手記②
宿舎を追い出された私は小さなアパートの一階に移り住んだ。
二階はいけない。逃げ道がない。
奴らはどこにでも入り込んでくる。
となれば、侵入経路よりも逃走経路に重きをおくべきである。
カーテンを閉め切り、食料を買い込み、私は部屋に閉じこもった。
来る日も来る日もパソコンの画面に齧りついて私は情報収集にあたった。
そして気がついたのだ。
女学生らの言っていた蝉様の正体に。
ヤツの正体は中東の化け物だ。
そしてヤツは某国の建国にも深く関与している。
恐ろしいことだった。
遠く海を越え、彼らは勢力圏を拡大しているのだ。
列強と呼ばれるほとんどの国がそうだった。
侵略し、文化を奪い、卵を産み付ける。
それは人々の脳内で孵化し、長い間じっと潜んでいる。
じっと潜んで無意識と融合する。
やがて時が来れば、奴らは一斉に人々の口から飛び立ち、新たな卵の苗床へと産卵する。
思想の侵略、無意識の汚染だ。
そういうやり方で増殖彼らを、ある種の人々はエイリアンになぞらえていた。
興味深いことに、古代文明の神々もまたエイリアンと共通する特徴を備えている。
彼らは遠い宇宙からやってきて地球人を奴隷化することを目的としているようであった。
そしてそれは今も同じことだ。
支配支配支配支配支配支配支配
支配支配支配支配支配支配支配
支配支配支配支配支配支配支配
支配支配支配支配支配支配支配
この壁画のような文字列を見れば一目瞭然であろう?
これらはサブリミナルなどではない。
我々の脳内に植え付けられている卵がそう見せるのだ。
13年だ。周期ゼミの周期は13年だ。
児童がこの年齢で著しく情緒を不安定にさせる原因は卵だ。
13年は悪魔の数字だ。悪魔とはエイリアンなのだ。
その昔、堕天使と呼ばれたエイリアン共が地球の女を凌辱した。
その時から、あるいはそのずっと前から狙われているのだ。
卵を産み付け、無意識を汚染し、支配し、奴隷にするための計画だ。
このことに気がついている人間はごく一部。
あるいは奴らの手先だけだ。
大学も政府もグルになってこのことを隠蔽しようとしている。
私を追放した理由もそれだ。そうに違いない!
奴らに勝つための方法を見つけなければ。




