閲覧注意少女図解
櫻子氏から送られてきたこちらの動画ファイルは衝撃的なものでした。
ここから先の閲覧は自己責任でお願いいたします。
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櫻子氏の伸ばす手に躊躇いの色が見えました。
ですが、先の動画にあった少女の様子から推察するに、断るという選択肢は無いように思われます。
櫻子氏は引っ込みそうになる手を無理やり意志の力で伸ばすような格好で少女の背中あたり――入院着の紐に手をかけました。
しゅるりと音がして、少女の白い背中が露わになります。
予想に反して少女の背中は美しく、陶器のような白く滑らかな肌でした。
「うふふ。なんだか照れくさいわね」
少女は再び上機嫌な声でそう言います。
少女の白い肌に、櫻子氏の紅い爪が触れると、少女はふたたび「あん……」と湿った声を出しました。
恐怖とは裏腹に、どこまでも煽情的で官能的な光景でした。
窓から差す薄月明りの病室で、大人の女性が、少女の背中に爪を立てているのです。
ゆっくりと上下する櫻子氏の手の動きに合わせて、少女の吐息は激しくなっていきました。
「ああ……ああ……もっと。もっと激しくしてちょうだい。焦れったくて変になりそう」
「こうかい?」
櫻子氏の手に力が込められます。
「もっとよ! もっと乱暴にして!」
「しかし……」
「いいからして……! 痒くて堪らないのよ!」
少女の声から甘ったるさが抜け落ちて、狂気と怒りが滲みました。
櫻子氏は観念したようにさらに力を込めました。
ぼり……
嫌な音がしました。
不覚にも、肌を自身の爪で傷つけてしまった時のような、対象物にたいして過剰な力が加わった時に鳴る特有の音です。
「ああん……! それよ! そこをもっと掻き毟ってちょうだい!」
「だが……血が出ている……これ以上は……」
〝いいからやれ〟
有無を言わさぬ声でした。
無機質で抑揚のない、機械音声のようでもありました。
櫻子氏が震える手で傷口を掻き毟ると、べろり……と皮膚が剥がれ落ちました。
どす黒い腐った組織が、陶器のような肌の下から顔を出します。
それが少女の荒い呼吸に合わせ収縮する様に見覚えがありました。
羽化です。
まるで蝉か蛾が蛹の背中から羽化する時のような、規則的な収縮。
それを裏付けるかのように、少女の背中がミチミチと縦にひび割れました。
「うっ……」
思わず後ろに飛び退いた櫻子氏でしたが、その理由はすぐに分かりました。
レンズに少女の背中から噴き出した血がついていたのです。
ぶしゅ……ぶじゅ……
そんな音がします。
「ああ……ああ……いく……イっちゃう……逝く……‼」
少女の声が絶頂を告げました。
同時に櫻子氏は病室を飛び出し、脱兎のごとく全速力で廊下を駆け抜けていきました。




