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あとがき

 

 結局櫻子氏の髪が生えることはありませんでした。

 

 彼女は別に気にしていない風で「日本一ウィッグが似合う女」と豪語している始末です。

 

 懲りずに彼女は今もどこかで危ない橋を渡っているに違いありません。

 

 

 そしてこれは余談ですが、オヨメのキツイお説教が終わり暗い夜の登山道を三人で降りると、なんとタクシーの運転手さんが待ってくれていました。

 

 そのうえ櫻子氏の姿を見ても彼は何も言いませんでした。

 

 もしかすると前例があったのかもしれません。

 

 今のところ金神様の祟りはありませんが、この出来事以降、我が家には方違えの文化が定着することになりました。

 

 もう二度と自ら好き好んで金神様の方へ飛び込んでいくのは御免です。

 

 そして何より外国神の存在に過敏になりました。

 

 これはPTSDと言っても過言ではないのですが、未来を予測するという行為が恐ろしくなりスマホの検索にも支障が出ています。

 

 スマホが何の神に属するものか、僕には分かりません。けれど日本の神ではないでしょう。

 

 ネットもそうです。

 

 それが金神様に敵対する神で、なおかつ格下の神ならば、いつ祟りに遭っても不思議ではないと思うのです。

 

 だって自分の都合かどうか、我欲かどうかの判断基準は僕の意思とは無関係じゃありませんか?

 

 どんなタイミングで金神様の気に触るか分からない。

 

 そうなれば僕らのようなちっぽけな存在は、抗うことも出来ずに祟りの渦に呑み込まれる他ないのですから。

 

 PS

 蝉の声は聞こえなくなりましたが、今はおりんのような甲高い鐘の音が聞こえています。

 

 明日にでもまた神主様をお呼びして、方違えの儀式を執り行って頂く予定です。

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