第1話:沈みゆく巨船
「企業は巨大なシステムであり、生き物だ。
病もあれば、寿命もある。
だが、適切な戦略さえあれば、蘇生できない命はない。」
■ 終わりの始まりと、冷徹な診断
フラッシュが何度も焚かれ、北室は一瞬ごとに視界を奪われていた。
記者席のざわめきが、まるで一つの生き物のようにうねっている。壇上には、黒いスーツに身を包んだ男たちが一列に並んでいた。彼らは一様に顔を強張らせ、まるで処刑台に立つ囚人のように身を縮こまらせている。
中央に立つ男、西芝電機・新社長の北室哲二は、額に脂汗を滲ませながらマイクを握りしめていた。創業百年を超える名門、総合電機メーカーのトップとしての威厳は、今の彼には微塵もない。
「……この度の、顧客情報漏洩事故、ならびに次期基幹システム刷新プロジェクトの度重なる延期につきまして、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」
北室が声を震わせながらそう言うと、示し合わせたように列席した役員たちが一斉に頭を下げた。
シャッター音が轟音となって会場を揺らす。「巨艦・西芝、沈没か」「名門の失墜」――明日の朝刊に踊るであろう見出しが、その場の全員の脳裏をよぎる。
だが、謝罪の言葉が終わるか終わらないかのうちに、記者席から怒号のような質問が飛んだ。
「社長! システム刷新の失敗による特別損失は百億を超えるという試算もあります。百億って数字がどれだけ重いかわかっているんですか!」
「現場からは『無理なスケジュールだった』という声も上がっています。人災ではないのですか!」
「今回の情報漏洩で、防衛産業部門の機密が含まれているというのは事実ですか!」
週刊イチバンの記者が、鬼の首を取ったように叫ぶ。矢継ぎ早に浴びせられる糾弾。IT担当役員の瀬川は顔面蒼白になりながら、「現在、詳細を調査中であり……」「原因究明を急いでおり……」と、要領を得ない回答を繰り返すしかない。隣に座る専務の後藤隆彦は、殊勝な顔で下を向いているが、その目は冷ややかに横目で北室の様子を窺っているようにも見えた。
これは謝罪会見ではない。公開処刑だ。
誰もがそう思う惨状だった。しかし、その会場の片隅、照明の届かない舞台袖の暗がりで、ただ一人、まったく別の視点でこの光景を見つめる男がいた。
桐谷秀樹。
仕立ての良いダークネイビーのスーツを着こなし、直立不動で腕を組んでいる。その目は冷静だったが、ほんの一瞬だけ、北室の震える手元を見て眉をひそめた。彼の左手には、最新のタブレット端末が握られている。
桐谷の指先が、滑らかに画面を走る。
画面に表示されているのは、SNSのトレンドワード推移、リアルタイムの株価チャート、そして西芝電機の主要取引先からの問い合わせ件数を示すダッシュボードだ。
会見開始から十五分。株価は三%下落。SNSでのネガティブ・センチメント(感情分析)は「怒り」と「失望」が八割を超えた。
「……脈拍低下。血圧、危険水準。出血が止まらないな」
桐谷は誰に聞かせるでもなく、小さく呟いた。彼にとって、目の前で繰り広げられているのは企業の謝罪会見ではなく、瀕死の重症患者のバイタルデータそのものだった。
彼はタブレットの別ウィンドウを開く。そこには複雑なパラメータが並ぶ『企業リスク評価シート』が表示されていた。
財務基盤、ガバナンス、市場信頼度、システム健全性。あらゆる項目が赤色の警告色を示している。桐谷は「総合評価」の欄をタップした。
そこに入力されていた『D(要観察・危険水準)』という文字を消去し、迷うことなく『E』へと書き換える。
E――Emergency。緊急手術が必要なレベル。それは、企業の死を意味する「倒産」の一歩手前を指していた。
「社長、答えになっていませんよ! 具体的な再建策はあるんですか!」
記者の追求がヒートアップする。北室が言葉に詰まり、助けを求めるように周囲を見るが、他の役員たちは石のように固まって動かない。
桐谷はふっと息を吐くと、インカムのマイクスイッチを入れた。彼の声は、壇上の北室が装着しているイヤホンにだけ届く。
『北室さん。感情論に付き合う必要はありません。ファクト(事実)だけを提示してください』
突然、脳内に響いた冷静な声に、北室がびくりと肩を震わせた。桐谷は構わずに続ける。
『週刊イチバンの記者の質問は無視して構いません。ですが、後ろにいる経済誌『東都ビジネス』の記者の質問には答えてください。彼らは今後の再建プランを聞きたがっている。こう答えるんです。「外部より専門家を招聘し、全権を持たせた構造改革チームを発足させました」と』
北室は一瞬ためらったが、桐谷の声に含まれる絶対的な確信に押されるようにして、マイクに向き直った。深呼吸を一つ。そして、震える声を抑え込んで告げた。
「……ご指摘の通り、社内の論理だけでは、もはやこの難局を乗り切れないと痛感しております。したがって、本日付けで外部よりCIO補佐官を招聘いたしました。今後は彼を中心とした特別チームが、聖域なき抜本的改革を断行します」
会場がざわめいた。「外部?」「誰だ?」という囁きが広がる。
北室は、舞台袖の暗闇を見つめた。そこに立つ男の姿は見えないが、その視線だけははっきりと感じ取っていた。
桐谷はタブレットを閉じ、ジャケットの襟を正した。
今日から、自分がこの沈みゆく巨船の操舵室に入る。それは、彼がこれまでのキャリアで手掛けてきた中でも、最も困難で、最も絶望的な案件になるだろう。
だが、桐谷の口元には、微かな笑みが浮かんでいた。
簡単な手術など、面白くもない。
彼は背を向け、フラッシュの嵐が吹き荒れる会場を後にした。その足取りは、これから始まる修羅場への期待に満ちているようでもあった。
廊下に出ると、窓の外には東京の曇天が広がっていた。西芝電機の本社ビル、通称「西芝タワー」が重苦しくそびえ立っている。
百年の歴史を誇る名門。かつては技術立国の象徴とまで謳われた企業。
だが、今の桐谷の目には、それは巨大な廃墟のように映っていた。
血管は詰まり、神経は鈍っている。だが一番おかしいのは、誰も痛みを感じていないことだ。
「さて、患者の様子を診に行くとしようか」
桐谷はエレベーターホールへと向かった。目指すは最上階の役員室ではない。
この巨大企業の最深部。あらゆる汚泥と、そして希望の種が埋もれている場所。
情報システム部へ。
■ 地下の掃き溜め、1990年代の遺跡
西芝電機の本社ビルは、外から見れば相変わらず立派だった。ガラス張りのエントランスは磨き上げられ、ロビーの大理石は人の足音を乾いた反響で返す。だが、桐谷が通されたのは、そこから外れた業務用のエレベーターだった。
「情報システム部は地下二階です」
人事部員は視線を逸らしながら言った。申し訳なさなのか、面倒事を押し付ける安堵なのか、その区別がつかない。
エレベーターが下降するにつれ、空気が変わっていくのがわかった。扉が開くと、ひやりと湿った匂いが鼻に残る。紙と埃と、どこか焦げたような機械の匂いが混ざり合っていた。
天井の配管はむき出しで、蛍光灯の一本がチリチリと音を立てている。床のカーペットはすり切れ、段ボール箱が通路の端に積み上げられていた。誰かが片づけようとして、途中で諦めたような配置だった。
部屋の中央には、書類の山があった。キャビネットからあふれたファイルや、まとめられなかった伝票の束が、机と机の間に無秩序に積み重なっている。キーボードの音はほとんど聞こえず、代わりに紙をめくる音と、スタンプを押す鈍い音が続いていた。
「……ここです」
人事部員は、それだけ言って踵を返した。
そこは、二十一世紀のオフィスとは到底思えない空間だった。
天井を這う配管は剥き出しで、蛍光灯のいくつかは切れかけて点滅している。床には色あせたグレーのタイルカーペットが敷かれ、そこかしこに段ボール箱が積み上げられていた。
そして何より異様なのは、部屋の中央を占拠する巨大な「紙の山」だった。
キャビネットから溢れ出したファイル、机の上に積み上げられた伝票の束。社員たちはその紙の城壁に埋もれるようにして、黙々と作業を続けている。
キーボードを叩く音は少ない。聞こえてくるのは、紙をめくる音と、一定のリズムで響く「バン、バン」というスタンプの音だけだ。
案内された先に広がっていたのは、まさに「掃き溜め」だった。
桐谷はゆっくりとフロアを見渡した。
壁際に並んだデスクでは、中年の社員が突っ伏して寝ている。別のデスクでは、分厚い眼鏡をかけた社員が、定規を使って帳票の罫線を引いていた。彼らの目には生気がない。まるで死んだ魚のような濁った瞳で、ただ時間をやり過ごしているように見える。
窓際族、社内失業者、そしてメンタル不調からの復職者。
西芝において情シス部は「現代の姥捨て山」と呼ばれていることを、桐谷は事前の調査で知っていた。利益を生まないコストセンター。出世コースから外れた者たちが最後に辿り着く場所。
「ようこそ、墓場へ」
不意に、背後からしゃがれた声が掛かった。
振り返ると、作業着姿の男が立っていた。無精髭を生やし、ポケットにドライバーやニッパーを無造作に突っ込んでいる。名札には『辻 正一』とある。
「あんたが噂の『助っ人』か? 社長のお気に入りの?」
辻は値踏みするように桐谷を見た。その視線には、期待よりも諦めと警戒の色が濃い。
「桐谷です」
「現場を見に来たんだろ?まぁ、好きなだけ見てくれ」
辻は自嘲気味に笑い、顎でフロアの奥をしゃくった。
「電卓叩いてるのが大森。元は経理だ。小数点一つで半年揉めたことがある。隣の佐久間は品証。マニュアルの誤字で工場と喧嘩して追い出された」
辻の指差す先には、鬼気迫る形相で電卓を叩く大森と、赤ペンで書類を真っ赤に染めている佐久間の姿があった。
「他にも、しゃべるのが苦手でコードだけ書いているヤツとか、音だけで機械の調子がわかる変わり者とか……どいつもこいつも、他の部署じゃ扱いに困って送り込まれた変人ばかりだ」
「なるほど」
桐谷は頷き、自身の目を細めた。
その瞬間、彼には見えていた。
――『ストラテジック・アイ』。
桐谷の脳内で、混沌としたオフィスの風景が構造化されていく。
積み上げられた紙の山は「情報の滞留」。
スパゲッティのように絡まったLANケーブルは「脆弱な動脈」。
そして、死んだような目をしている社員たちの頭上に浮かぶ、赤いパラメータ。それは「未活用のリソース」だ。
大森の異常な計算能力は、コスト管理の自動化に使える。佐久間の執拗なチェック能力は、テスト工程の品質管理に転用できる。辻の現場知識は、物理層の守護神となり得る。
ここはゴミ捨て場ではない。宝の山だ。ただ、誰もその使い方を知らないだけだ。
「辻さん、このPCのOSは?」
桐谷は近くの端末を指差した。
「ああ? Windows 7だよ。サポート切れ? 知ってるよそんなこと。でも予算が下りねえんだ。基幹システムがIEでしか動かねえからな」
「プリンターは?」
「ドットインパクト。複写式がまだ現役だからな」
桐谷はため息をつくどころか、楽しげに口元を歪めた。
「思っていた以上ですね」
「馬鹿にしてんのか?」
辻がムッとして眉を寄せた。周りの社員たちも、不快そうに桐谷を睨みつける。よそ者が、俺たちの惨状を笑いに来たのか、と。
だが、桐谷は彼らの視線を真っ向から受け止め、静かに、しかし力強く宣言した。
「いいえ」
桐谷はジャケットを脱ぎ、近くのパイプ椅子に掛けた。そして、ワイシャツの袖を捲り上げる。その所作は、これから大手術に臨む執刀医のようだった。
「ここには西芝を再起動させるための鍵が眠っている。私は、あなたたちをこののまま終わらせるつもりはありません」
その言葉に、辻が目を丸くした。大森の手が止まり、佐久間が顔を上げた。
「口だけなら、今まで来たコンサルと同じだ」
桐谷は答えなかった。
しかし、澱んだ地下の空気が、ほんのわずかに動いた気がした。
その時、部屋の隅で縮こまっていた小柄な影が動いた。
新入社員の白雪美冬だ。彼女は入社早々ここに配属され、絶望のあまり机の影で膝を抱えていたのだが、桐谷の言葉に引かれるように立ち上がった。
「あ、あの……!」
美冬がおずおずと声をかけようとしたその時、桐谷のスマートフォンが震えた。
画面には『役員会議室 呼び出し』の文字。
「続きはまた後で。まずは、上の階の『脳梗塞』を診てきます」
桐谷は冷ややかに言い放ち、再びジャケットを羽織った。その背中は、地下の住人たちにとって、初めて見る「外の世界と戦おうとする者」の姿だった。
■ 余命宣告と再起動宣言
最上階、第一役員会議室。
地下二階とは対照的に、そこは贅を尽くした空間だった。窓の外には東京の摩天楼が一望でき、部屋の中央には巨大なマホガニーの一枚板テーブルが鎮座している。テーブルの上には飲みかけのコーヒーが幾つも置かれている。
その上座に、西芝電機の経営を司る役員たちが並んでいた。
空気は重い。先ほどの謝罪会見の疲労と苛立ちが充満している。
末席に通された桐谷に対し、専務の後藤隆彦が口火を切った。
「君か。北室社長が連れてきた『魔法使い』というのは」
後藤は白髪をオールバックにし、柔和な笑みを浮かべているが、その目は笑っていない。西芝の保守本流を束ねる実力者であり、今回の改革における最大の障壁となる男だ。
「桐谷です」
「単刀直入に言おう。我々は君を歓迎していない」
後藤は手元の資料を放り投げた。
「ITコンサルだかストラテジストだか知らんが、現場を知らない外部の人間がかき回して、良くなった試しがない。情シスなど所詮はコストセンターだ。電球の交換と同じで、黙って動いていればいい。経営に口を出すなど言語道断だ」
他の役員たちも同調するように頷く。人事担当役員の吉田、IT担当役員の瀬川。彼らは皆、現状維持を望み、責任を回避することにしか興味がない。
「それに、君の報酬。高すぎるな。その金で現場のPCでも買い替えた方がマシだ」
嘲笑が起きる。完全なアウェー。
社長の北室だけが、祈るように桐谷を見つめている。
桐谷は表情一つ変えずに立ち上がった。
「コストセンター。おっしゃる通りですね。現状の西芝において、システム部門は金を食うだけの金食い虫です」
意外な同意に、後藤が眉をひそめる。
「ですが、それはあなた方がそう『設計』したからです」
桐谷はゆっくりと会議室を歩き出した。
「システムは経営の神経系です。それを軽視し、コストカットの対象とし、思考停止した結果が、今回の情報漏洩であり、刷新失敗だ。あなた方は、自分の体の神経を切断しておいて、『手足が動かない』と文句を言っているに過ぎない」
「なっ、貴様……!」
吉田が激昂して立ち上がろうとするが、桐谷はそれを手で制し、プロジェクターのケーブルを自身のタブレットに接続して画面を切り替えた。
スクリーンに映し出されたのは、美しいパワーポイントの資料ではない。
真っ黒な背景に、赤い折れ線グラフが一本、急角度で右下がりに落ちていくシミュレーション映像だった。
「これは……?」
「西芝電機の『余命』です」
桐谷は淡々と告げた。
「現在の赤字、システム負債、そして今回失った社会的信用。これらをパラメータに加え、過去十年分の財務データと掛け合わせてシミュレーションを行いました。その結果がこれです」
グラフの線が、X軸(時間軸)の特定の日付でゼロに交差している。
「Xデーは、来年の六月三十日あたり。今から一年三ヶ月後。それが、西芝電機が資金ショートし、法的整理……つまり倒産する可能性が高い日です」
会議室が凍りついた。
怒声も嘲笑も消え失せた。誰もがスクリーン上の「死の宣告」に目を奪われている。
「ば、馬鹿な……! うちは百年続く名門だぞ! そんな簡単に……」
後藤が呻くように言う。
「数字は嘘をつきません。感情も忖度もしない。ただ事実を示すだけです」
桐谷はモニターの光に照らされながら、役員たちを見下ろした。
「あなた方は、風邪を引いたと思っているかもしれない。しかし、これは癌です。それも、末期の」
重苦しい沈黙が支配する中、桐谷はタブレットを操作し、グラフに一本の新しい線を描き加えた。
それは、どん底からV字を描いて急上昇する、青いラインだった。
「ですが、治療法はあります。延命措置ではありません。根本からの蘇生手術です」
桐谷の言葉に、北室が顔を上げた。その目に微かな希望が灯る。
「情報システムを刷新し、業務プロセスを再構築し、データを武器に変える。腐りきった神経を繋ぎ直し、脳をアップデートする。それがDXです。単なるデジタル化ではない。企業そのものの変態です。要するに、今のやり方を全部捨てます」
「……できるのか? そんなことが」
後藤が低い声で問うた。その声には、疑念と共に、微かな恐怖が含まれていた。この男は、本気でこの会社を変えてしまうかもしれない、という恐怖が。
「やります。ただし、条件があります」
桐谷は指を一本立てた。
「期間は半年。半年以内に、目に見える成果を出します。もし出せなければ、私は即座に辞任し、違約金もお支払いしましょう。その代わり――」
桐谷の眼光が鋭さを増す。
「その間、私のやり方に一切の口出しは無用です。人事権、予算権、そして聖域なきデータアクセス権。すべてを私と、私のチームに委譲していただきます」
それは、宣戦布告だった。
古い慣習、既得権益、そして事なかれ主義への挑戦状。
後藤は苦々しげに顔を歪めたが、倒産シミュレーションを見せられた今、面と向かって拒否することはできなかった。北室社長が、震える手で机を叩き、立ち上がった。
「認めます。桐谷CIO補佐官に、全権を委ねる」
決定が下された。
会議終了後。
桐谷は一人、窓際に立ち、眼下に広がる東京の街を見下ろしていた。
半年。あまりに短い時間だ。敵は社内に溢れており、手元にあるのは1990年代の遺産と、死んだ目をした部下たちだけ。
これほど分の悪い賭けはない。
「……さて、まずは彼らを目覚めさせるところからか」
桐谷はポケットから一冊の大学ノートを取り出した。表紙には手書きで『STノート』と書かれている。
彼が長年の経験と、ストラテジストとしての知識を凝縮した、独自の攻略本。
これを託すべき若者が、あの地下室にいたはずだ。
怯えていたが、その目にはまだ、微かに理性の光が残っていた新人が。
西芝電機の再起動。その壮大なプロジェクトが、今、静かに幕を開けた。




