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第4話 セブンアークの七人の救世主 愛情
異世界セブンアーク。
その世界には、七人の救世主が存在していた。
セブンアークは、何度も滅びの危機を迎えていた。
ある時は、自然災害、ある時は宇宙から飛来した侵略者、ある時は突然変異で生まれたモンスターの被害などで。
しかし、その度に七人の救世主が世界を救うのだった。
それは、その世界を創造したのが虹の神だからだ。
元は七つの魂でできていた虹の神は、自分の魂を再び七つに分けて、生物に分け与える事ができた。
そのため、神様に作られた生物のうち、七つの生き物は超常的な力を振るう事ができた。
そんな彼らが、自らの力におぼれて、欲望を叶える事を望まなかったのは、虹の神からの愛情が理由だった。
魂の奥底に眠る、母の願い。
その思いを忘れない限り、彼らは世界を守るために力を振るい続ける。
その世界、セブンアークが何度危機に陥ろうとも。




