Day 3 開けっぱなしの扉
小説っぽく書けてると思う!
凄くぽい!
魔王に敗北し捕まってしまった勇者、藍雨は引き続き牢屋から脱走する計画をたてていた。
「鍵はタチツのポケットに入ってるから、どうにかしてバレずに取れないかなあ。」
牢屋の中を見渡す。牢屋にあるものは、本棚、机、人をダメにする椅子、布団、といった感じに特に使えそうなものは無さそうだ。藍雨は人をダメにする椅子に座って別の作戦を考える。
「そうだ、お楽しみタイムなら牢屋が空いてる!この隙に逃げ出そう!あいつらゲージ開けっ放しにしてウサギ小屋からウサギ逃がすタイプだ。」
藍雨の作戦はこうだ。まずお楽しみタイムになりセソとタチツが入ってくる。それを本棚を使って距離を作り、空きっぱなしの扉から出るという作戦。
お楽しみタイムになり、セソとタチツが入ってくる。
「アッアッアッ!今日はどうしてやろうかな?」
「昨日のゴムパッチンの刑は傑作だったなあ!」
罰がバラエティ寄りで本当に勇者の力を制御できているのか怪しいが、藍雨は力を使えないと思い込んでいる。
藍雨は作戦通り本棚を挟んだ位置に立つ。2つの本棚を間隔を空けて置き、3つの道を作っておいたので2人が来ない道を行けばいいという仕組みだ。
「よし!牢屋を出られた!出口は…。」
しかし2日前に初めて来た所の間取りなんか覚えているはずが無い。どこを見ても似たような廊下と似たような明かりのキャンドル、そして似たような大広間ばかりだ。
「くそっ!どこだ出口は!」
「ここか!」
「アッアッアッ!そこは風呂場だ。」
「追い詰めたぞ!そこまでだ!」
「くそっ!なぜ魔王城に風呂場が!」
「魔王だって風呂入ってもいいだろ!」
「俺がっ、人間が入ってないのに入るんじゃねえっ!」
ちなみに、サウナ付きだったという…。
漫画にしたら四コマに出来そうなくらい短いな。