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(2巻出ます)新米魔女の異世界お気楽旅 ~異世界に落ちた元アラフォー社畜は魔女の弟子を名乗り第二の人生を謳歌する~  作者: 三毛猫みゃー


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第61話 魔女、仕分けする

 その後は五階に戻り、設置されたままの門をくぐって地上へと戻った。外はすっかり夜になっていたのだけど、カルロやリリがいつまでたってもダンジョンから出てこないということでちょっとした騒ぎになりかけていた。


 外に出てもダンジョンに関しては特に変化は起きていないようだ。普通に入口から入ることができるし、逆に出てくることもできる。魔物も出てくるしちゃんとアイテムもてにはいるようだ。


 どうやらダンジョンコアを壊してもすぐにダンジョンがどうにかなるというわけではないようだ。ただしダンジョンコアがない上に、管理するものがいなくなったので今後どうなるかは分からない。


 一応リリが上司に報告して対処するといってくれたので、砕けたダンジョンコアは渡しておいた。流石に私もダンジョンコアに関しては門外漢なので元に戻したりは……たぶんできない。それが確実にできるのは制作者であるあの創生の魔女だけだろう。


 報告に向かったリリと別れた私たちは宿へと戻ってきた。どうやら宿の人も私たちが戻ってこないことを心配してくれていたみたいだ。とりあえずご飯の用意はしてくれるようなので、私たちは先に着替えを済ませることにする。


 ダンジョンに入る前に軽くつまんで果実水を飲んだ以外は、アルダトベルダに提供された紅茶を飲んだだけだった。それにダンジョン内では空腹を感じることがなかった。もしかするとダンジョン内では空腹を感じないのかもしれない。


 部屋に入る前にカルロとアーサとセーランに洗浄魔法を使って汗や汚れを落としておく。今からお湯を借りて体を拭くのも面倒だししんどいだろう。カルロたちからお礼の言葉をもらってセーランと一緒に部屋に入って着替えを済ませる。


 脱いだ服は私が預かる形でまとめて収納ポシェットに入れておく。後で一緒に洗ってあげるよといったら申し訳無さそうにしていた。他にも洗いたいものがあるなら後で渡してねといった所、恥ずかしそうに収納袋から何日か分の下着なども出してきたので預かることになった。


 セーランは収納袋には衣服を一週間分ほど入れているのだとか。下着に関してはなかなか洗うタイミングがとれなかったようだ。カルロとアーサとは幼馴染とはいえ男の子だからしかたがないことだろう。彼らの前で下着を洗ったり干したりなんてできないよね。


 みんなさすがに疲れ切っていたのか、余り会話もなく軽く食事を済ませて詳しい話は明日にするということで解散になった。私はセーランが布団に潜り込んで寝たのを確認してから魔法で洗濯を済ませる。


 どうやらセーランって着痩せするタイプのようだ。それに結構可愛い下着を持っている。今まで貴族の人の下着なんて見たことなかったけど、セーランの下着を見る限りは裁縫技術もそこそこ発展しているようだ。


 洗濯も終わりセーランの服をきれいに畳んでテーブルの上においておく。さてと、私も眠りましょうかね。それにしも今日はすごく濃い一日だった。んーっと伸びをして布団に潜り込む。おやすみなさい。



 揺れる馬車の中、私を挟むように隣には騎士の装いに変わっているリリと神官服のセーランが座っている。座席の反対側には貴族っぽい装いをしたカルロとアーサがいる。今の私の心情を言い表すのは簡単だ。そうあれだ。どなどなどーなーどーなーといえばわかってもらえるだろうか。


 いやほんと、どうしてこうなったのだろう。今朝は皆で食事を済ませて、食後のティータイムをしながら今後の予定はを相談していた。その話の流れでダンジョン内で手に入れた武器などの事や、アルダとベルダから受け取った収納袋の存在を思い出した。


 アルダたちの収納袋に中身二関しては中を確認してから分けようかという話になった。そんな所にやってきたのが騎士の格好をしたリリと他数名の騎士達だったわけだ。


 そして気がつけばあれよあれよという内に豪華な馬車に連れ込まれ今に至るわけだ。目的地はガラナ領主の館ということで、ダンジョンについての話を聞きたいということらしい。


「エリー、すみません」

「カルロが謝ることではないよ」

「いえ、その、エリーをですね、ダンジョンに一緒に行こうと誘ったのは僕の勘がこのことを予見したからなのです」

「あー……、そういうことだったのね。まあ気にしなくていいよ。カルロが関わってなかったとしても結局似たような流れになっていたと思うからね」


 アルバスさん関係で監視も付いたままだったわけだそ、遅かれ早かれといったところだろう。仮に一人でダンジョンに入りアルダとベルダを解放するためにダンジョンコアを壊した場合、知らないふりをするわけにも行かないと思う。


 もしダンジョンコアを壊したことが原因で、ダンジョンが崩壊したり中の人たちがダンジョンに取り残されたなんて事になったら寝覚めが悪いからね。

高速馬車ではないので到着までまだ時間はかかりそうなので、今のうちにアルダとベルダから譲り受けた収納袋の中身を確認してみることにする。


 まずはアルダの収納袋からごそごそと漁ってみる。最初に取り出したのは書物関係だ。流石二千年も昔の書物なので今では手に入らなそうなものがたくさんあった。カルロたちはあまり興味がなさそうなのでこれは全部私がもらうことにする。


 続いて取り出したのは当時の硬貨や宝石だ。これは人数で分けることで落ち着いた。カルロたちはもらうことを固辞していたけど、正当な報酬として受け取ってもらった。

  ほかはアダルの衣服や保存食にお酒だったけど、アダルの収納袋は保存の機能が失われていたようで保存食は触っただけでボロボロと崩れた。


 お酒は瓶に入れられていてコルクで栓がされているのでもしかすると大丈夫かもしれないけど、誰も試す勇気はなかったのでこれも私が受け取ることにした。とまあアダルの収納袋の中身はこのような感じだった。


 続いてベルダの収納袋の中身を取り出す。こちらは保存の機能がまだ残っているようで、紅茶の茶葉もすべて無事だった。茶葉はセーランが興味を持っていたのですべて譲ることにする。


 他にもドライフルーツなども入っていたけど、こちらは私がもらった。保存の効果は残っているとはいえさすがに二千年前のものは食べたくないようだった。


 書物関係に関しては、アルダの収納に入っていたのは娯楽小説が中心だった。それに対してベルダのほうは研究資料がほとんどだった。ダンジョンに関係するものが多かったところを見ると、ベルダはいろいろとダンジョンについて研究をしていたのだろう。


 その他はアルダと同じように硬貨と宝石が入っていた。こちらも先ほどと同様に山分けした。これだけでも一財産になりそうだ。さすがに硬貨はそのまま使うことはできないだろうけど、売ることはできるだろう。こういった古い通貨は遺跡などでもたまに手に入るようで冒険者ギルドや商業ギルドで売ることはできるようだ。


 あとはポーションなども入っていたけど、効果を確認しないと怖くて使えないのでこちらは私が引き取らせてもらった。ぱっと見た感じでは毒薬のような物はなさそうなので暇なときにでも効果を調べてみようと思う。


 最後に一つだけ内緒で私の物にしたものがある。見た目はただの魔石と同じにしか見えないそれは、ダンジョン作成キットそのものだった。たぶんベルダが研究用としてもう一つ所持していたのだろう。


 カルロたちにならちゃんと説明をしたら私に譲ってくれるだろうけど、どこから話が漏れるかわからないし知らないままのほうがいいと思っての判断だ。どう考えても厄ネタアイテムとしか思えない。


 二つのアイテム袋の整理が終わったところでガラナの街に到着したようだ。馬車は一度街の入口で止まりすぐに動き出した。窓の外に視線を向けると街の中をゆっくりと進んでいる。どうやらあと少しで領主の城にたどり着くようだ。


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