第76話 とにかく凄い末脚特集
何となくやってみたかった特集です。
今回は、ランキングではなく、「とにかくめっちゃすげー末脚」ってのを挙げてみます。気になる人は、You Tubeで見た方が早いですが。
ではいつもの基準。
①とにかく凄い末脚で勝ったレース
②どの位置にいても構わないので最終的に勝ったこと
③重賞レースが対象
④1980年以降が対象
⑤( )内は日付とレース名(Rはレース)
では、凄い末脚を発揮した名馬たちを挙げていきます。
〇グランアレグリア(2020.10.4 中山 11R スプリンターズステークス)
芝1200メートルという短距離レースで、しかも最後の直線まで後ろから数えた方が早いくらいの位置にいたグランアレグリア。最後の直線で大外から一気にごぼう抜きして勝利。目の醒めるような末脚でした。ちなみに騎手はルメール騎手。さすがです。
〇デュランダル(2003.11.23 京都 11R マイルチャンピオンシップ)
同じく最後の直線まで、後方にいたデュランダル。外から一気に抜きます。デュランダルは全体的に後方からの追い込みレースが多かったですが。
〇スノーフェアリー(2010.11.14 京都 11R エリザベス女王杯)
逆に珍しく、内埒沿いの混戦から抜け出したスノーフェアリーが凄い脚で急加速。この時の実況が面白く「内内を突いて、スノーフェアリーがすんごい脚」と、めちゃくちゃく興奮してます。
〇スイープトウショウ(2005.11.13 京都 11R エリザベス女王杯)
大外ではなかった気がしますが、外から一気に伸びて、ゴール手前でオースミハルカに追いついて、かわしてゴールイン。特徴的なレースです。
〇シルクフォーチュン(2012.1.29 東京 11R 根岸ステークス)
ダートの短距離。残り400メートル付近で最下位にいたシルクフォーチュン。一気に急加速して200メートル付近で抜け出して、結局外から突き出して1着。凄いレースです。
〇アーモンドアイ(2018.4.8 阪神 11R 桜花賞)
最後の直線手前くらいで、確か16番手くらいにいたアーモンドアイ。直線で大外から一気に加速して差し切り勝ち。ちなみに騎手は、またもルメール騎手。
〇ハープスター(2014.4.13 京都 11R 桜花賞)
最後の直線手前で最下位。ここから先頭までは6~8馬身くらい離れていたと思われますが、同じく外から抜け出して急加速。ゴール手前で差し切り。騎手は、川田将雅騎手です。
〇ブロードアピール(2000.11.12 東京 11R 根岸ステークス)
今とは違い、ダート・1200メートル。これについては、ある意味、伝説になったレースと言っていいので有名になってしまいましたが。最後方にいたブロードアピールが、最後の直線から全頭をごぼう抜きして勝利。それより実況の青嶋アナウンサーの興奮した声と見事な判断が印象的なんですが。
番外編 リンガスヴィグラス(2016.4.30 東京 8R 4歳上500万下)
重賞じゃないので、本来は対象外ですが。ダート1400メートルという短距離。最後の直線手前で最下位。同じく外に持ち出して、徐々に進出。最後に差し切り勝ち。ちなみに騎手は、藤田菜七子騎手。しかも騎手デビュー1年目です。凄い。
ということで、ある意味、強烈な末脚は「競馬の醍醐味」だと思うので、これからもこうした魅力的なレースをして欲しいですね。