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競馬好きの独り言  作者: 秋山如雪
74/122

第74話 最強の逃げ馬ランキング

 すっかり忘れてました。


 最強の逃げ馬ランキング。


 主なルールは以下を基準とします。

①逃げが主体であること(常に逃げでなくても構わない)

②逃げで勝ったことがあること

③重賞を制覇したことがあること

④1970年以降に活躍した馬

⑤( )内は主な勝鞍と勝利数


 では、行ってみましょう。


5位 ダイワスカーレット(エリザベス女王杯、有馬記念、桜花賞、秋華賞、大阪杯、ローズステークス、12戦8勝)


 名牝ダイワスカーレットが、「逃げ馬」というイメージはあまりないかもしれませんが、実は結構逃げてます。有名なのは2008年の有馬記念で、並み居る牡馬相手に、先行して逃げ切り勝ち。牝馬とは思えない次元の違う強さを持ってたので、「逃げ馬」というより牝馬最強レベルです。


4位 メジロパーマー(宝塚記念、有馬記念、阪神大賞典、札幌記念、新潟大賞典、38戦8勝)


 怪我や不調で4歳時(現在の3歳)はクラシックとは無縁のレースを走り、5歳時に札幌記念(当時はGⅢ)を制覇した後に、なんと障害レースにも挑戦という変わったキャリアを歩みます。

 転機となったのは、名パートナー・山田泰誠騎手との出会い。ここでメジロパーマーは「大逃げ」戦法を覚え、新潟大賞典(GⅢ)、宝塚記念(G1)と連勝。

 そして迎えた暮れの有馬記念。トウカイテイオーやナイスネイチャ、ダイタクヘリオスなどがいる中、15番人気でしたが、見事な逃げ切り勝ちで春秋グランプリ制覇してます。


3位 ミホノブルボン(朝日杯3歳ステークス、皐月賞、東京優駿、スプリングステークス、京都新聞杯、8戦7勝)


 早すぎる引退を惜しまれたミホノブルボンですが、クラシックの皐月賞と日本ダービー(東京優駿)は共に1番人気で、どちらのレースも全く危なげのない逃げっぷりで勝利してます。クラシック最後の1冠・菊花賞では2着に終わり、直後の怪我によって無念の引退となりましたが、もし怪我がなければどれだけのG1を勝ったのかと思えるほどで、今も惜しまれます。


2位 キタサンブラック(菊花賞、天皇賞春、ジャパンカップ、大阪杯、天皇賞秋、有馬記念、スプリングステークス、セントライト記念、京都大賞典、20戦12勝)


 北島三郎さんの所有馬として有名で、G1だけで7勝もあげた歴史的名馬であるキタサンブラック。中・長距離レースで能力を発揮した競走馬であり、2016年からは逃げ戦法が得意な武豊騎手と新コンビを結成し、引退までG1勝利を重ねました。

 逃げや先行での勝利が多めですが、何が何でも先頭で走るタイプではなく、天皇賞(秋)のような差し切り勝ちができる自在な脚質も魅力でした。


1位 サイレンススズカ(宝塚記念、中山記念、金鯱賞、毎日王冠、小倉大賞典、16戦9勝)


 1位に関しては、ほとんどの人が予想できたでしょう。文句なしにサイレンススズカでしょう。

 圧倒的なスピードで逃げる「大逃げ」スタイルで愛されたサイレンススズカ。1997年の暮れから武豊騎手とコンビを組むと、翌年からは大逃げスタイルを確立して秘められた力が覚醒します。

 1998年の宝塚記念を含む6戦連続で1番人気1着という快挙も達成しています。中でも注目は、約11馬身差で圧勝した金鯱賞(GⅡ)。今見返しても凄いです。まさに圧巻の大逃げもあってサイレンススズカのベストレースに挙げるファンも多いです。後続馬に影すらも踏ませず、快速を飛ばして最後まで走り続けた「影無きの逃亡者」。それだけに最期が惜しまれます。


番外編 ツインターボ(ラジオたんぱ賞、七夕賞、オールカマー、35戦6勝)


 まあ、この馬に関しては今さら詳しく語ることもないのですが、「玉砕型」と言われたレース運びというか、勝つ時は圧勝、負ける時は完敗という極端な大逃げスタイルで有名でした。

 ある意味、日本競馬史上屈指の大逃げ馬として人気を博しました。特に1993年のオールカマーでの大逃げは伝説級で、圧倒的1番人気であったG1ホース・ライスシャワーを5馬身以上引き離しての大勝利は、今も語り継がれる伝説のレース。


番外編 マルゼンスキー(朝日杯3歳ステークス、ラジオ短波賞、8戦8勝)


 マルゼンスキーに関しては、「逃げ馬」というより、圧倒的に強すぎるから、結果的に「逃げ」になった、と言われるくらい強かったことから、「逃げ馬」という枠組みには捕らわれないということで、番外編にしてます。

 朝日杯3歳ステークスも、ラジオ短波賞も圧倒的な逃げで勝ってますが、それ以外にも新馬戦で10馬身以上、続く条件戦で9馬身と、いずれも圧勝。

 持ち込み馬ということで、残念ながら当時はクラシックに出走できなかったんですが、今なら三冠を取れたかもしれません。

 確かヒシスピードに騎乗していた小島太騎手が「ありゃあバケモンだな」と語ったとか。


 ということで、以上、「逃げ馬」ランキングでした。


 最近だと、パンサラッサが有名ですが、あえて入れませんでした。

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