第68話 最強馬、ダート編
すっかり忘れてましたが、そろそろ決めようと思います。
最強馬ランキング、ダート編。
例によって、「日本馬」のみですが、今回も条件をつけます。
・1995年の交流元年以降に活躍した馬に限定。
・JpnⅠを「GⅠ格」とします。
・ ( )内は、性別、活躍時期。
ということにします。
それでは、ランキングスタート。
5位 カネヒキリ(牡、2004~2010年)
成績は23戦12勝。「砂のディープインパクト」とも呼ばれ、父は、「幻の三冠馬」とも呼ばれた、フジキセキ。
実際に、GⅠ格を6勝しており、優秀なダート馬なんですが、父同様にというより、トウカイテイオーを彷彿とさせるくらい、怪我に泣かされた馬でした。
しかし、そこから復帰し、2年10か月ぶりに勝利し、2008年から3年も活躍。ドラマを作った馬でした。
4位 ヴァーミリアン(牡、2004~2010年)
成績は34戦15勝。個人的には、大好きなエルコンドルパサーの子だということで好きな馬でした。地方をはじめ、史上初のGⅠ9勝を挙げたことがインパクトありました。
4年連続GⅠ格優勝、7年連続重賞勝利に加え、JBCクラシックを3連覇してます。しかも当時は、ダートの層が厚かったので、強い馬が多かったんですが、それでもこの成績。時代を作ったダート王でしょう。
ちなみに、ヴァーミリアンは、獲得賞金を11億6800万円くらい稼いでおり、史上最高額です。
3位 コパノリッキー(牡、2012~2017年)
成績は33戦16勝。現時点で最多のGⅠ格11勝を挙げたことで有名ですが、実は2014年のフェブラリーステークスでは16番人気という、最低人気から1着になるという、サクセスストーリーをこなしている、ドラマチックな馬。そして、それがフロックではないことが後のレースで証明されています。
すごいのが、フェブラリーステークスの史上初の連覇、JBCクラシックと南部杯は2連覇、かしわ記念は3回も勝ってます。
2位 ホッコータルマエ(牡、2012~2016年)
成績は39戦17勝。当時、史上初のGⅠ格10勝、川崎記念3連覇、4年連続でGⅠ格優勝など、2013~2015年頃までは、ほぼ無敵に近いくらいのダート王として君臨。そして、実はドバイワールドカップに3年連続で挑戦。結果は振るいませんでしたが。
1位 スマートファルコン(牡、2007~2012年)
成績は34戦23勝。GⅠ格が6勝と、GⅠ格ではもっと多く勝った馬はいますが、レース運びや大差のつけ方、つまり勝ち方が非常に「強い」と感じる馬でした。
東京大賞典でレコード記録、帝王賞でも大差で勝利、ダート重賞9連勝などの成績を残しています。
ということで、ランキングですが、ここからは番外編。
番外編その1 ホクトベガ(牝、1993~1997年)
成績は43戦16勝。ダート戦10連勝、芝とダートの両方のGⅠ制覇など、牝馬でありながら並み居る牡馬をことごとく退けた「砂の女王」。最強との呼び声も高く、1995年のエンプレス杯では18馬身差で圧勝という恐ろしいレースをしています。しかし、最期にドバイワールドカップで、転倒からの複雑骨折、予後不良からの安楽死というのが残念でなりません。
番外編その2 ブロードアピール(牝、1998~2002年)
成績は32戦12勝。「記録」より「記憶」に残る馬ですね。実際、GⅠ格は一つも勝ってません。GⅢが5勝。芝もダートも両方勝ってます。
彼女に関しては、かの有名な「2000年の根岸ステークス」がすべてを物語っている気がしますが、実はその根岸ステークス以外にも、強烈な追い込みで勝ったレースがいくつかあります。
ということで、ダートランキングでした。
ダートのレースというのは、芝とは違って、なかなか見ごたえがあります。