第65話 今さらミスターシービーほか
タイトルは、「ウマ娘」にミスターシービーが実装されたとか聞いたので。
というか、もう全然、まったくやってませんが、ウマ娘。そもそも重課金しないといい馬が手に入らないとかが嫌なので。
ちなみに、ミスターシービー。
父は、「天馬」と呼ばれ、TTG(テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラス)の一角だった、トウショウボーイ。
母は、重賞3勝のシービークイン。
1983年に「クラシック三冠」を達成したことで有名ですが。
実は、評価は「低い」と言われてます。私は世代じゃないので、詳細は知らないんですが、翌年に「無敗で」クラシック三冠を達成した、あのシンボリルドルフがいるので、そっちと比較されたってのもあります。(シンボリルドルフが強すぎという説)
なので、「相手が弱かったから三冠が取れた」とまで言われるという悲劇の馬。なんですが、主戦騎手だった吉永正人騎手が「2000メートルまでだったら、ルドルフに勝てる」とまで言ってます。
また、どちらかというと、短距離型のスプリンターで、短い距離での瞬発力があることから、スプリンターからマイラー型の馬だったそうです。
なお、父のトウショウボーイは、500キロを越える、めちゃくちゃデカい馬だったんですが、息子のミスターシービーは、450キロ前後の華奢な馬で、牝馬に見えたんだとか。
ただ、体が非常に柔らかく、容姿の面でも美しい「美男子」な馬だと評されたそうです。
では、そんなミスターシービーが「強かった」という評価の一つを紹介します。
日本ダービーで、当時は「第1コーナーを10番手以内で回らなければ勝てない」とされた「ダービーポジション」というジンクスがありました。
しかしミスターシービーは、このダービーのスタートで出遅れて最後方からのスタートとなり、道中は先頭から20馬身程度離れた17番手を進むことになってしまいます。
この時点で、多くのファンは「ミスターシービーの勝利はない」と思ったそうです。
その後、向こう正面出口から徐々に進出すると、第3コーナー出口の地点では先頭から6番手の位置まで押し上げたんですが、それでもまだ先頭まで距離がありました。
そこから、最終コーナーで数頭かわし、キクノフラッシュと衝突した上、さらに後方から進出してきたニシノスキーの進路を横切る形になります。ミスターシービーはそこから体勢を立て直して先行勢を追走すると、内で粘るビンゴカンタを一気に交わし、1着でゴールイン。
見事、ジンクスを打ち破り、後方から一気に中央突破で勝ってますが、実はこのような勝ち方をした馬は「ディープインパクト」まで出なかったとか。しかもディープインパクトは、中央突破ではなかったのです。
このレースで、ミスターシービーは、「父のトウショウボーイを越えた」と言われています。
もっとも、古馬になってからシンボリルドルフと3戦して、3敗しているので、極端な「早熟型」とも言われている馬です。
今、ウイニングポスト9 2022をやり直しており、ちょうどミスターシービーが出てきたところです。(1984年からやってましたが、やっぱり1976年の最古シナリオからやり直し)
このミスターシービーで「無敗三冠」を達成するのが目的の一つ。
同世代には、ミスターシービーのライバルと目された、カツラギエース。短距離に強く「マイルの皇帝」と呼ばれた、ニホンピロウイナーなどがいます。
ミスターシービーは結局、「皇帝」のシンボリルドルフには一度も勝ててませんが、人気面では「強すぎてつまらない」とまで言われたシンボリルドルフよりもあったそうで、ファンに愛された馬だったとか。
いまいち地味な馬にスポットが当たるのはいいのですが、それにしても「ウマ娘」自体がつまらなくなったし、アニメ3期もいまいちで、途中から見てません。
というか、やっぱりディープインパクトがいないのが気になって仕方がない。あの馬はリアルで見てましたが、化け物級に強かったから。
いずれにしろ、ウマ娘のもうブームは去ったと言っていいでしょう。
ただ、今年の全日本2歳優駿。
ここにフォーエバーヤングという馬が出ており。
この馬主が藤田晋さん。つまり「ウマ娘」を運営する「サイバーエージェント」社長です。
なので、ここで勝つかどうかが注目を浴びていると聞きました。
今年も残すところわずかですね。有馬記念はどの馬が勝つか、楽しみ。