第12話 最強馬の検証
久しぶりの投稿ですが。
今回は、タイトル通りの「最強馬」の検証をしたいと思います。もちろん、これには「異論」があることを認めます。ただの、私の「主観」でもあるので。
なお、「日本競馬」に限ります。海外はあまり知らないので。
競馬の長い歴史の中では、確かにシンボリルドルフ、ディープインパクト、凱旋門賞に挑んだ、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルなど、強いと言われた馬はいっぱいいますが。
あえて、私が挙げるのが「エルコンドルパサー」です。
まあ、これには、私が個人的に「好き」という贔屓目が多少ありますが。
では、何故、エルコンドルパサーが「最強」と思うのか?
これにはもちろん理由があります。
理由① 国際レーティング
国際的な競走馬の強さの指標として「インターナショナル・クラシフィケーション」とタイムフォームによるレートというのがあり、エルコンドルパサーは前者では「134」、後者では「136」を取っており、それらはいずれも2022年時点で日本調教馬についての史上最高数値として保持されているのです。
つまり、国際的な評価では、エルコンドルパサーがいまだに1位。
理由② どんな状況でも関係ない
競走馬には、馬場適性、距離適性などによって、得意・不得意がありますが、エルコンドルパサーは、芝・ダート、馬場状態、距離、ペースの緩急といった諸条件を難なく克服できる精神力の強さを持っていたと言われています。つまり、どんな状況でも勝てる。実際に、デビュー戦はダート、その後は当時の外国産馬がクラシックに参加できなかったため、NHKマイルのようなマイル戦、ジャパンカップのような2400メートルでも勝ってます。
理由③ 関係者の証言
まあ、これはどんなことにも当てはまりますが、実際に見た関係者の証言が大きいのです。2010年時点で史上2位の127というレートを付されたディープインパクトを抜き、134というインターナショナル・クラシフィケーションのレーティングを得ている、エルコンドルパサーは「12ハロンという距離区分では1.5ポンド=1馬身が換算基準だから、2番手以下に4馬身半の差をつける、断トツの日本最強馬」と言われているわけです。
実際、凱旋門賞でもかなり惜しい、半馬身差の2着。1着はあのモンジューだったにも関わらず。もっとも、後年、オルフェーヴルも同じように2着に入ってはいますが。
活躍期間はおよそ2年と短く、種牡馬として大いに期待されながらも、3年目の種付けを終えた後の2002年7月16日、エルコンドルパサーは腸捻転により、わずか7歳で死亡しています。
悲劇の名馬ですが、その血を引く馬が、ダート(主にヴァーミリアン)、芝(主にソングオブウインド)でも勝っています。