第111話 大井の帝王、引退
2025年2月14日、ある意味、ビッグニュースが。
「大井の帝王」、的場文男騎手、引退発表。(3月31日で引退)
なんと御年68歳で引退。すごいですね。
的場文男騎手は、1956年生まれ。1973年にデビュー。地方競馬全国リーディングを2回(2002年、2003年)、大井競馬リーディングを21回(1983年、1985年 ~2004年)も獲得し、他にも数多くの重賞タイトルを手中に収めています。
まあ、私が生まれる前から活躍していた、伝説級の人で「鉄人」とも呼ばれますが。
なお、有名な的場均騎手、その息子の的場勇人騎手とは、同性ですが、血縁関係はありません。
現役時代が長かったこともあり、実は色々と問題を起こしたりしていますが。
ちなみに、騎乗数は驚異の「43469回」を誇り、勝利数(1着数)は「7423回」。
ただ、実は有名な大井でのビッグレース、東京ダービーには一度も勝っておらず、「大井の七不思議」と言われています。
では、その「惜しい」レースを挙げていきましょう。
的場文男騎手は、2021年までに東京ダービーに39回も挑戦して、2着は10回あります。
( )内は優勝馬と騎手名(敬称略)
・1986年:シナノジヨージ(優勝馬:ハナキオー・堀千亜樹)
・1987年:シナノデービス (優勝馬:ジヨージレツクス・本間茂)
・1989年:ホクテンホルダー(優勝馬:ロジータ・野崎武司)
・1992年:ナイキゴージヤス (優勝馬:グレイドシヨウリ・石崎隆之)
・1998年:ゴールドヘッド(優勝馬:アトミックサンダー・張田京)
・1999年:タイコウレジェンド(優勝馬:オリオンザサンクス・早田秀治)
・2003年:ナイキゲルマン(優勝馬:ナイキアディライト・石崎隆之)
・2004年:キョウエイプライド(優勝馬:アジュディミツオー・佐藤隆)
・2015年:パーティメーカー(優勝馬:ラッキープリンス・今野忠成)
・2018年:クリスタルシルバー(優勝馬:ハセノパイロ・矢野貴之)
実際、かなり惜しいレースもあり、ダート3冠の第1弾である羽田盃を圧勝しながらも故障したマルゼンアデイアル(1985年)、ナイキジャガー(1996年)、単勝元返し(1.0倍)の支持を受けたものの羽田盃で故障、予後不良になったベルモントドリーム(2000年)などの例があります。
とにかく、長い間、お疲れ様でした。