第106話 20年前の衝撃
本日、1月22日。
ちょうど今から20年前に、その衝撃が日本中を驚かせました。
ディープインパクト、そして若駒ステークスが行われた日。
2005年1月22日、京都競馬場。
新馬戦で、後に金鯱賞やマイラーズカップなど重賞4競走に優勝した、コンゴウリキシオーに4馬身差をつけて圧勝したディープインパクト。
続く、2戦目が若駒ステークスでした。
当時の新聞を振り返ってみました。
すると、その「衝撃」がいかにすごかったか、よくわかります。
鞍上は、武豊騎手。
スタートから最後方を進むディープインパクト。先行するケイアイヘネシー、テイエムヒットベが20馬身近くも飛ばすのにもまったく動かなかったのです。あまりの大差にファンにも不安が走りますが、実はただじっくり脚をためていただけだったと言われています。最後の直線、武豊のゴーサインに瞬時に反応。すると、後に伝説となる、先頭まで10馬身ほどの差をあっさりと逆転し、逆に2着に5馬身も差をつけて圧勝。
今、映像で見ても本当にすごいです。
ちなみに、この時、実況アナウンサーが「強い、強すぎる!」と叫んでいます。
当時の新聞の記事があったので、ちょっとだけ紹介します。
「新馬戦に続き22日の若駒ステークスも圧勝したディープインパクト。その形容は『大器』というより『怪物』がふさわしい。さらに恐るべきは3角で先頭から約10馬身差(6番手)でも動じない武豊」(抜粋、以下略)
実際、その当時、市川厩務員に対し、戻ってきた武豊は「えっ? 俺、余裕やったけど」という顔をしたそうです。
まさに規格外。サンデーサイレンス産駒の完成形の怪物です。
私は、1998年頃から競馬を始め、それこそ「速い」と思った馬は、数多くいました。
中でも、エルコンドルパサーと、このディープインパクトだけは本当に「規格外」の強さに感じました。
それだけ、日本競馬史上に残る「偉業」を残した名馬ですね。
まあ、それだけに「ウマ娘」に入ってないことが、私個人としては非常に残念というか、惜しいところなんですが。