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95話

フィアを伴って基地に戻ってきた。

ミロカウ牧場は何かイア達ノームが張り切ってくれてるし、コヒメに観測だけ任せておくことにした。


んで基地に戻ってきて、始めに見た光景が・・・


「「「」」」(チーン

「し・・・死んでる」

「随分と・・・歓迎されたようですね」


疲れ切って死んだように倒れているダイヤウルフたちの姿が。

亜種達の熱烈歓迎を受けた結果こうなったらしい。


「動物好きなのかあいつら」

「それもあるんでしょうけど、ダイヤウルフにそれをするとは」

「多分普通の狼にしか見えなかったんだろうな。ほれ大丈夫か?」

「・・・ガウ」

『ガウガウ』

「まだまだだなって言われてるぞー」

「くぅーん」


クロウ的にはまだまだらしい。何のことかは全く分からない。


















「んじゃ、貰った物整理始めるか」

「魔法関係の物は、先に纏めさせていただきました」

「ありがとよ。キイナさんも連れてくれば良かったかな」


纏められてあっても俺だけで見たら分からないかもしれないしな。


今から整理を始めるのは竜国から持ち帰った品物全てだ。

魔道具も当然あるし、何か価値があるっぽい芸術品もある。

この世界で使われている現金も結構貰った。


「金、銀、銅貨なんですね」

「単位はセルですね。銅貨一枚で10セル。1000セルで銀貨一枚。100000セルで金貨一枚です」

「ん?じゃあ1セルは?」

「セル硬貨と呼ばれる物がございます。今回は入っていないようですが」

「普通の人が良く使うのは大体銅貨とセル硬貨か?」

「そうなりますね。金貨は大手の商人が用いる程度です」


セル硬貨は青銅らしい。

竜国では、大体市民の一食の値段は5セルで銅貨一枚。

これを500円くらいだと考える。

すると銀貨は一万円。金貨は百万になる。

こう考えると分かりやすく金貨の価値が伝わってくるな。

まぁ実際の物価が全然違うんだろうから厳密には違うんだろうけど。


「金貨の上は無いのか?」

「あるにはありますが・・・国が使う程度の物ですね。神貨と呼ばれている物がございます」

「神?」

「神の金属と呼ばれているアダマンタイトを用いた硬貨です」

「・・・なるほど?」

「実際には硬貨として用いられることはほとんどありませんが・・・コウ様?どうかなさいましたか?」

「・・・アダマンタイトって、貴重品か?」

「それはそうですが・・・まさか」


沢山・・・とは言わない。ゲーム内でもそれなりにレアだったから。

普通ならゲーム内のアイテムとこの世界のそれが違うと考えるのが普通だが、前にダイジュナに見てもらっているからそれはない。

在庫的にはそうだな・・・一機ストレングスギアをマルって作っても余裕があるくらいにはある。


「硬貨の大きさは?」

「大体これくらいです」


指で大きさを示してくれる。

なるほどね?大体10円玉くらい・・・なるほどなるほど


「この話なかったってことで」

「かしこまりました」


俺の心臓に良くないわ。


気持ちを切り替えて、早速魔道具を見物しようそうしよう。

封国の時に比べたら、大きめの鞄に入る程度しかないがこっちのは何やら実用的な機能を持っているのが多いんだとか。


「これは・・・ライターか。んでこっちが・・・何だこの筒」

「水筒でございますね。魔力を籠めると飲み水が湧いてくるのです」

「へぇ~」


サーベスを始め、いくつかの移動拠点を持っている俺にはあんまり縁のない物だが面白いのは間違いない。

筒の中を覗くと、中身は文字がびっしり書いてある。

学んだ範囲で読み取ると、魔力消費を少なくするのと、水を沸かせる意味の魔法陣が書かれているのが分かる。


「消費軽減系は効果が薄いからあんまり書かれないって習ったんだけど」

「書き手次第という所が大きいのです。そちらの魔道具を手掛けた方は、竜国でも一ニを競う腕前を持っております」

「なるほど。妙に軽いのは何でだ?」

「内部が二重構造になっており、外には重量軽減の魔法陣がある形になっていますね」

「ほんほん・・・あ、ちゃんと冷たいな」

「内部の右側は温度を決める物が書かれているはずですよ」

「・・・あ、これか」


すげぇな。鞄に入るサイズでここまで一杯色々書かれているとは。

キイナさんに見せてもらった望遠鏡の魔道具は遠くを見るための物しか書かれてなかった。

だがそれを同じサイズでこれとは。


「魔道具って言うと、皇国だかが有名なんだろ?」

「あそこは技術力が高いので、主に大型の魔道具の制作が多いですね」

「・・・ああ。だからあんなにデカいのか」

「封国から頂いた物があるとは伺っておりますが、今はどちらに?」

「ここの基地にもあるし、村の家にも置いてある」


研究用とか、実際に使ってみる用とかな。


「何か使いたいのあれば好きにしていいからな」

「よろしいのですか?魔道具一つでも、違いはありますので研究するなら残しておいた方が良いと思いますが」

「・・・阿保みたいに貰っちゃったんで倉庫が圧迫されてるんだよ」

「・・・なるほど」


びっくりだよね。俺の武器倉庫の4ぶんの1埋めてんだもん。

だが今回みたいな小さいのならいくらあってもいいかもな。手軽にばらせるし。


一つ一つ丁寧に魔道具を見ていく。

やはりそれぞれ役割が違うから何を見ても刺激的だ。

というか、やっぱり魔法陣はずるいな。

この機能を俺が再現しようとすると、どうしたってもっとデカくなる。

それはつまり嵩張ると言うことだ。持ち運ぶのには不向きになる。

サーベスがあるからあんまり関係ないと言えるが・・・


「小型化って意味なら、マジで見習う点しかないなぁ」

「コウ様のナノマシンでしたか。あれではだめなのですか?」

「ダメだな。ナノマシンはコスト高いから」


今でこそ製造も『アビスキュイラス』が行えるが、その前なんかは酷かった。

出来ることは確かに何でも出来る。だがはっきり言ってわりに合わないことが多すぎる。

物を冷やすという機能を持った道具を作る場合、冷蔵庫に掛かるコストが1とするとナノマシンは10以上。

単純に見て10倍の差があるんだ。しかも制作難易度はナノマシンの方が高いときた。

確かに一度作って数を保証できる今ならナノマシンの方が良いんだけどな。


「うーん。加熱機能か・・・これは使えそうだな」

「コウ様。私は他の物を片付けた方がよろしいでしょうか?」

「あ、そうだな。出来るだけ頼む。重い荷物は後回しでいいぞ。後で無人機に頼むから」

「かしこまりました」


加熱・・・言い方を変えれば、この魔法陣書くだけで高熱を発することが出来るのだ。

よくある高熱を持った武器の攻撃。あれがこれを書くだけで出来るならお得何てもんじゃないぞ。


『無影』の『ジャックナイフ』

『スパロウ』の『アバランチ』何かは高周波ブレードだ。

あれを熱で行えたら・・・炎の斬撃を振るうことも可能になるだろう。

もちろんそれなりに規模のデカい魔法陣を書かないといけないのだろうが、やる価値はある。


逆に温度を下げた零度剣何かも出来るかもな。

いや待てよ。ライターがあるんだからいっそ全身が火が出来た火剣とかどうよ。


「かっこよさ振り切れてね・・・?」

『ビームサーベルでよろしいかと』

「おいおい。そこはロマンだろうよ・・・火力は確かに落ちそうだけど」

『カメラ機能の強化が現実的と思われます』

「望遠機能のことか?まぁ確かにあれは出来たらいいよなぁ」


だってあれで望遠機能を補えるのならそれ以外の機能積めるし。


「でもやっぱり武器が良いよ武器だ」

『でしたら実弾への加工を推奨します』

「実弾の?弾に書くのか?」

『弾丸に属性を付与する魔法陣を書くことで、着弾時の効果を期待できます』

「・・・なるほど天才か?」


加工自体はかなり面倒だろうが、それはすごく・・・すっごくいい案だ。

弾丸製造時に書き込むようにしてしまえば大量に作れるし。

人間の手には出来ない小さな魔法陣も、機械なら書き込める。

まぁ実際の効果がどれほどになるかは作ってみないと分からないが。やるだけの価値が大いにある。


「属性弾ってやつだな。それにそれ以外の弾にも効果があるかもしれん」

『貫通性能などは上昇の余地があります』

「だよなぁ。これならレイドボス用の武器も強化できるかもな。それも素材要らずで」


やべぇ。可能性が広がり続けている。

それに機体自体の耐久度の上昇とかもワンチャンあるか?

確か物を長持ちさせる魔法陣とかもあるし。


「・・・ちょっと・・・ちょっと今からやってもいい?」

『整理が優先かと』

「デスヨネー」

「コウ様。こちらは終わりました」

「ん?お疲れ・・・あれ、全部無いけど」

「はい。全て軽い物だったので」

「・・・おかしいな。大きいのもあった気がするんだけど」


冷蔵庫くらいのは一個だけあったよな。何なのか分からなかったけど。


「あれ中身何が入ってたんだ?」

「全て硬貨でした。どうやら次の品の料金の様です」

「つまり早い所物を用意しろと。しゃーないな」


何がいいか。マグロでいいとかフィアが言ってたけどどうせならもう一手間・・・元い面白いものが良いな。

そうなると俺の世界の物になるんだが。


あー・・・あ、そうだ。あれがあったな。地味だけどめっちゃ役に立つかもしれん。


「フィア。この世界って掃除道具は何がある?」

「掃除道具・・・ですか?雑巾と箒程度ですが」

「良し。じゃあ問題なさそうだな。ちょっと後でお前にあっちに送る物を試しに使ってもらうから」

「かしこまりましたが・・・掃除道具ですか?」

「イエス。屈まなくても隅々まで綺麗に出来る優れものだ」


まぁアイテムってよりはただのおしゃれアイテムなんだけどさ。

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