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87話

予想よりはるかに大きかったミロカウ。

俺の想像してたのは普通の牛が一回り大きいくらいだったのだが。まさかの倍以上。

中には三倍くらいに届きそうなサイズのミロカウまでいる。


「こら飼うのも大変だわな」

「従魔にするには、互いがそれを了承していることが必要ですから」

「正面から受け止めないと認めてもらえない関係上それも難しいと」


まぁ仕方ないわな。


「んで?早速やる気満々みたいなのは?」

「見つかっていますから」


あっちから来てくれるわけだ。じゃあすぐに終わりそうだな。








牛受け止め中








「ふぅー。これで10匹と」

「そろそろ数は十分かと」

「そうですか?じゃあそうしようか」


10匹ほど正面から突進を受け止めて逆にひっくり返してやる。

それをすると、先ほどまで息も荒くあらぶっていたミロカウが大人しくなるのだ。


今俺の周りにはミロカウが10匹横たわっている。

別に攻撃はしてないんだが、疲れてこんな感じになってしまったのだ。

こうなると可愛い物で、撫でると・・・


「ぶも~」

「あらら癒し系?」

「一度大人しくなってしまえば、可愛い子達ですから」

「フィアは見たことがあるのか?」

「はい。リア様にもミルクがお届けされることもありましたので」

「なるほど。そこは何匹くらいいるんだ?」

「2匹です」

「は?」

「ミロカウは食事の量も多く、一度手なずけてもその性質上良く暴れますから」


ミロカウを飼っている人も、元騎士でかなり強い人物だったらしい。

聞けば聞くほどこいつは牧畜するのに向いてないタイプだな。

まぁ問題はない・・・いやあるか?


「こいつらって食べるのは草か?」

「そうですね。植物なら何でも良かったはずです」

「あー・・・そこはノーム達と相談か?」


ああいや、あいつらはどっちかと言うと植物系は苦手だったか。

土壌を作るとかなら出来そうだけど。

そうなると後は・・・ドライアドかな?


「ドライアドもいらっしゃるのですか?」

「この間生まれたばっかりですけどね」

「驚きました。コウ様は良い縁をお持ちなのですね」

「まぁ・・・そうだな。縁はあるな」


ダイジュナとかリアとか。

何なら始めて会った人がキイナさん達エルフだったのも幸運だったな。


「それにののかも出来るかもしれないし、そこまで心配することでもないか」

「後は広い土地も必要ですが」

「山拓くんで大丈夫っすね」


あんまり向いてなさそうな土地ではあるんだが、そこはまぁ何とかしよう。

それこそ精霊パワーの出番だろうしな。


「その時はフィアも手伝ってくれ」

「かしこまりました」

「キクヒメ。アスピドケロンに通信繋げてくれ」

『了解いたしました』

『・・・もしもし?コウ様ですか?』

「俺ですよ。今終わったんで、そっち動きますね」

『あ、はーい。分かりました』


帰りはアスピドケロンに迎えてきてもらう。

全部乗らなかったら・・・まぁその時はサーベス動かすか。


そしてこれにて、俺の竜国でやりたいことは全て終わったわけだ。

追加分を含めてな!


アスピドケロンが到着したので、再びジャンプで乗り込んでキイナさん達の待つ艦橋へ。


「これで俺の用事お終い!」

「お疲れ様です!」

「はぁ~・・・さて、どうしましょうか?」

「え?何かあるんですか?」

「いや、キイナさん。ここの観光しなくていいんですか?」

「・・・??」

「うっそでしょ」


何の話ですか見たいな顔された。本当に覚えてないのか?


「え、いや・・・十分色々見て回れたなぁと」

「リアの屋敷だけじゃないですか。街の中とか興味ないんですか?」

「うっ・・・あるにはあるんですけど・・・」

「ですけど?」

「・・・人が多そうでちょっと怖くて」

「・・・なるほど」


それは確かに盲点だったな。

キイナさんは森に住むエルフだ。その村も住人の数は多いとは言えない。

それに村自体が結構広いから、密度って点で言うとガラガラだ。

だから人間が多くいる場所の経験がない。

街と言うのは、人間で賑わっている場所だ。村とは真逆と言ってもいい。

だからこそ、そこに対して憧れの様な物はあれど、同時に恐怖もあるのだろう。


「まぁそれは仕方ないですね。観光はもっと別の場所にしますか」

「うぅ・・・ごめんなさい」

「謝る必要ないですよ」

「でもコウ様は欲しい物もあるんじゃ・・・」

「大したものじゃないですし。後本当に欲しかったらリアに頼めばいいんですよ」


その為のフィアだからな。


「では、今日はどうするのだ?」

「ん~・・・どうするかね」


アスピドケロンでリアの屋敷まで帰ってくる途中で、これからの予定を考える。

街の観光が無しになると、ぶっちゃけやることはないな。

聞きたいことも、フィアがいるから大体帰っても聞けるだろう。

そうなると、ミロカウのためにも早く帰ってもいい。いずれにせよ帰って環境を整えるのに数日は掛かるのだから。


「やることは特にないなぁ」

「む。そうか。では屋敷で昼食くらい食べていくと良い」

「そうするか。キイナさんもそれでいいですか?」

「はい!私はコウ様がそれでいいなら!」

「フィアも色々準備とかあるだろうし、帰るのは少し待つか」

「ありがとうございます」


そうだな。あっちの艦橋については通信で出来るだけ指示を出すか。

ラグを考慮しなければ、ここからでもコヒメに指示が出せるはずだ。


「基地に通信繋げ。コヒメだ」

『了解いたしました。通信開始まで残り5秒』


ん?思ってるより短いな。もっと長い時間ズレると思っていたが。

まぁ早いにこしたことはないか。

5秒待つと、しっかりとコヒメに繋がる。


『おはようございます』

「おはようコヒメ。今から建設と整地、後は・・・芝の制作を頼みたい」

『かしこまりました。ですが、芝を制作するための資材が不足しております』

「え?芝って・・・うわ、確かに無いわ」


しまった忘れてたな。俺はそっち方面の資材貯めてないんだった。

ゲーム内なら足りない物はすぐに買えたがここではそうもいかない。

むぅ。やはり精霊にも指示を出さないと駄目か。


「しゃーない。ノームのロイドをそこに呼んでくれ」

『了解いたしました』


今の時間なら多分仕事・・・元い好きな施設の効率を上げているはずだ。

邪魔するのもあれだが、こっちも大事だから頼めるのなら頼みたい。


コヒメに頼むこと5分程。

基地内の内部放送で広くてもそこまで時間は掛からない。

あ、そうだ。あいつらの行きそうな場所に内線で繋いでやればいいのか。

帰ったらそっちの方もちゃんと整えてやるか。


『おはようございますコウ様!』

「おはようロイド。元気してるか?」

『毎日楽しく元気です!働くのも楽しいです!』

「それは何より」


施設の生産能力の向上って点で見れば異常なほどの貢献だよなぁ。

やってることは施設に憑依してるだけなんだけどさ。


『それで本日はどのようなお仕事で?』

「まぁ仕事だわな。実は芝を作りたくてな」

『しば?』

「あー・・・めっちゃ広い草原を人工的にやる感じなんだわ」

『ほうほう。何か牧畜でもするのですか?』

「正解。実はミロカウを10匹ほど手に入れてな」

『・・・へ?ミロカウとはあのミロカウですか?』

「他のを知らんが、王家にも献上されるミルクが出る牛だな」

『・・・高級家畜です!?』

「おおう?知ってるの?」

『知ってます!私たちはミルク大好きなのです!!』

「そうなの?」

「そうだな。基本的に肉やらは食わず甘い物とかそういう方ばかりだな」

「精霊と同じですね。フェーンはもうちょっと色々食べない?」

「」(ヤ


そんな短く拒否することがあるのかと。


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