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72話

「そういやさ」

「うん?」

「どうした?」

「いや、何でアルは服装変わっているんだ?」

「ん?そういえばそうだな」

「いやお主ら・・・奴とて女子なのだからおしゃれくらいするだろうよ」

「なるほど・・・え、精霊の服って普通に服だったのか?」

「それはそうだろう」

「ののかとかずっと同じ服だぞ」

「あー・・・まぁ見た目の形を形成する時に服も一緒にやったのだろう」

「アルは確か、やつの契約者がおしゃれさせたいとか言う理由で変わったはずだぞ」

「・・・俺はののかが言い出したらでいいかな」

「そしたら勝手に変わっていると思うが」

「・・・一応いくつか用意しておくか」


だがゲーム内で作れる物に女児用の服なんてあるのか・・・?















竜国ドラゴニアンの貴族であり竜のアルと出会い、俺の基地に精霊亜種達が住み始めた。

色々細かい建設やら決めなきゃいけない事を済ませて村に帰ってきた。


亜種達の統括、元いお世話はコヒメが担当することに。

それに合わせて、コヒメの性能を少しだけ上げてきた。まぁ並行して処理できる演算数を増やしただけなのだが。

これだけなら元の部分を触らなくても外付けで終わるのが良いな。

多分困ったことが合っても、ある程度は大丈夫なはずだ。


そして俺は新たな問題・・・問題ではないのか?

異変ではあるか。その異変の調査をすることに。

俺とキイナさん。ダイジュナがやった大地再生のあれこれ。

特に俺のナノマシンが原因と思われる、急速な自然の成長の原因解明だ。

幸い、今のところ俺達がやった場所にしか影響がないらしい。無秩序に育たずに、綺麗になっているんだとか。


「現地到着!!」

「おおー。これはまぁ見事に育ったな」

「育ちすぎだわ。精霊樹よりでかいじゃねぇか」

「そうだな。これはこれで良いのでは?」

「良くない。全っ然良くない」


意図しない範囲の影響は見過ごせない。これが原因で別の事に影響が合っても困る。


では早速調査開始。

ダイジュナは一通り森を見て周り、俺は前にやったのと同じように土地の計測を行う。


「キクヒメー」

『計測開始します』


ぶすっと地面に計測棒を刺して、そこから情報収集。

調べるのは当然俺のナノマシンの事だ。後それがどういう形で大地に影響を与えたかも。

数分待つことになるが、その間に暇になるということは無かった。


「ますたー」

「おー?どうしたー」

「おともだちできました!」

「友達?・・・あらま。見たことない子だわ」


ののかに呼ばれて少し森の中に入る。

連れていかれたそこには、大地にしっかりと根を張りながらこちらを見ている女の子が。


はて、これは一体。


「どらいあどちゃんです」

「ドライアド・・・ああ、何か聞き覚えが」

「もりのあいどるんなんですよ!」

「ほうほう。アイドル・・・アイドル?」


どこでその言葉をと聞きたいこともあるが、とりあえず意味を先に聞きたい。


「どういうこと?」

「かわいいんです!」

「・・・なるほど」


確かにアイドルだなそら・・・


だが、この様子だと動けなさそうだがどこから来たんだ?

木の様に根を張っているならば、歩いたりってのは不可能だろうし・・・あれかな、魔法とかあるのかな。


『ご報告』

「ん?計測終わったのか?早くね?」

『仮称ドライアドから、ナノマシンの反応を検知』

「・・・ほぉ」


つまり・・・どういうことだってばよ。

頭に?マークが無数に飛び出てきたところで、ダイジュナがこちらに来た。

どうやらもう見終わったらしい。


「む。ここにいたか」

「おう。もう終わったのか」

「そこまで広くはないからな。まぁあまり普通の森と変わらないようには見えたが」

「なる。ところでこの子って何?」

「ん?・・・んん??ドライアドだと??」

「そもそもドライアドって何」

「あいどるです!!」

「人気者ではあるがそう言うことではないのだろう。これは精霊の一種だ。変わり種だがな」

「・・・あ、精霊亜種か」

「その通りだ。まぁそれにしても変わっているのだが」


植物の精霊亜種ドライアド。

他の亜種達と違い、人間より精霊・・・いや、植物に近い性質を持っている。

だから自力での移動は不可能だし、生きていくためには森が育つような肥沃な大地が必要だそうだ。

その為人前には滅多に現れず、近くに人がいたら隠れることも多いんだとか。


俺の眼の前に現れたのは、ののかがいたからか、それともナノマシンの影響か。


「うむ。しかしこれは・・・どういうことだ?」

「何が?」

「いや、普通のドライアドはここでは生きていけないはずなのだがな」

「・・・は?ばっちり生きてますけど」

「げんきですよ?」


何も分かっていなさそうに首をかしげるドライアド。

まだ生まれたてなのか、あまり賢くはないようだ。

人の部分は幼いが、植物の部分は既にかなり成長しているようにも見える。

これもまた違和感を感じさせるらしい。


「そもそもここにはまだ魔力が根付いてないのだぞ?」

「ん?でも森は生えたよな」

「そうだな。それも我からしたらおかしいのだが」


魔力の無い土地には命は生まれない。この世界の常識らしい。

俺の知識では、そこが微生物とかそのあたりに変わっている感じだ。

まぁ世界的には俺の方がおかしなことを言っているのだろうが。


『計測終了いたしました』

「お。終わったか」

「では我はこの子を見ておくとしよう。何か違うようだしな」

「頼むわ」


計測データを表示する。

計測をした地面の情報が一気に画面を流れていく。

だが最後まで見ることもなく、流れを止めることになった。


「は?これマジで言ってんのか?」

「どうかしたんですか?」

「・・・分かりやすく言うと、俺が仕込んだ物の動き方がおかしくなってる」

「ほえ?」


ナノマシンの動きがおかしい。稼働率の数値が限界を超えている。

この数値はリミッターをかけた状態を100%としている。だがまだそれを解除した覚えはない。

だが数値は300%オーバー。これは『アビスキュイラス』で本気で戦う時の数値に近い。

何かの影響で、ナノマシンに影響が出たとしか考えられない。


『稼働率の影響で、複数の範囲で過剰な効果を発揮しています』

「なるほど。この森の成長がそれが原因の一つだな」


微生物たちの代わりをさせるつもりが、何の変化か森そのものを育てるという直接的な役目になっているな。

この時に考えられる影響を与えそうな要因は一つ。


ダイジュナのが大地に与えた力だ。


「似たような結果を与える為の力が干渉したか・・・ナノマシンの今の性質を調べたいな」

『現在稼働しているナノマシンを回収する必要がございます』

「その辺の木から取れないか?」

『固定されている物からの抽出作業は時間がかかります』

「あー・・・地面には残ってないのか?」

『99%のナノマシンが、現在植物の一部に吸収されております』

「マジかよ。残りの1%は?」

『先ほどご報告いたしました』

「・・・あ、ドライアド?」


そういえばさっき言ってたな。


ナノマシンの回収が木から出来ないのは、こちらの操作が効かないからだ。

これが地面に残っているならこちらから掘り起こしてやれば回収できる。

だが植物の中に入り込むと、細胞単位の分解作業が必要になる。ここではそれは無理だ。


ただドライアドにあったも回収できるのか?精霊亜種の中にあるのならこちらの操作も効かないだろうし。

だがキクヒメ曰く、他の物から回収するよりは簡単に出来るらしい。


『精霊の力の確認は終わっておりますので、ナノマシンとの区別は可能かと思われます』

「ほぇ~」


ドライアドの構成は、恐らくは精霊の力と生物的な部分。それにナノマシンだ。

この中からナノマシンの一部を回収できるかもしれないとは驚きだ。

ただナノマシン自体がドライアドに欠かせない物になっているとするならば、それの代替え品を入れる必要がある。

その為には、性質の変わらないナノマシンを作らないといけない・・・あれこの場合詰むな。


「その場合は?」

『あきらめましょう』

「悲しいなぁ」

「コウ。少しいいか」

「お、何か分かったか?」

「うむ。違和感の正体も分かったぞ。これはお主のだろう」

「ん?・・・あれ、それナノマシン団子の一部じゃんか」


どうやらドライアドの中に入っていたらしい。

そして何故この場所にドライアドがいたかの理由もこれが原因だったとか。


「これが我の与えた力と同じ物を生成しておったわ」

「ん?ちょっち貸して」

「勿論」

「あざっすー」


『アビスキュイラス』で吸収して解析開始。


「・・・あ、出た出た。うわ、変なの出してる」

「変なのとは何だ」


良く見知ったデータが出てきた。確かにダイジュナの力と同じ物だ。

ナノマシンの再現が完全じゃないからなのか、濃さと言う点では全く及んでいないが。


てかこれで大体分かったな。

この森の急成長はナノマシンが影響で、ナノマシンに影響を与えたのはダイジュナの力だ。

恐らく大地に影響を与えるという役目を与えられた力が、同じ役目を持ったナノマシンを刺激。

それをもろに受けたナノマシンが、高速で学習と変化を開始。

ダイジュナと同じ力を放ちながら、ナノマシンに与えていた役割を強化して行うようになった。


ここでナノマシンを撒いた日に思った、俺とダイジュナの相違点とお互いの良い所。

悪い所が全部無くなって、良い所を全取りした形になっている。


「無敵か?」

「森林再生って点では無敵かもしれない」


これ一つ団子をまけば、それだけで一気に緑化が進む。

砂漠だろうと、魔力が無い場所だろうと関係ない。


「・・・てか、あの子大丈夫なのか?」

「ああ。栄養として持っていただけの様だからな。我が直接供給しておいた」

「そういうね。ここでは生きて行けるのか?」

「む。実はそれの相談もしたくてな」

「ああ。無理な感じだから連れて帰る?」

「頼めるか?我では少々危うくてな」

「OK。地面事掘り返せば大丈夫だよな?」

「ああ。根の位置は我が教える」


よしよし、そうと決まれば早速回収してあげましょうか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 超緑化団子。……地球にあったらさぞかし便利だろうなぁ。
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