68話
何かおかしいと思ったらですよ、昨日投稿するはずだった物が予約投稿失敗して日曜になってたという。
話数的には問題ないのですがすっきりはしないので明日も投稿します
サラマンダーのうち数人を引き連れてサーベスの居住区へ。
基地の中の格納庫に入っているから、行ったことのない場所ということでかなり騒がしくなった。
まぁある意味熱の塊みたいなもの積んでるからなサーベス。
「こんな鉄の塊が飛ぶのか!!」
「ん?見てないのか?」
「俺達は見てないなー。あの中だと外は見えないし」
「ああなるほど」
シルフの数人はサーベスを見ていたらしいから、おかしいと思ったがそういうことか。
確かに精錬所は中から外は見えないな。唯一あるのは外部カメラだけだが使い方が分からないと駄目だし。
「ちなみに、こいつを飛ばすのもある意味熱だぞ」
「お、やっぱりそうなんだな」
「は?やっぱり?」
「俺達がだいぶ前にいた場所にな?気球っていう船があったんだよ」
「・・・はぁ!?気球だぁ!?」
「あん?知ってるのか?」
「知ってるも何も・・・あるのか、気球」
「おう。まぁその国は結構変わり者が多いと言うか・・・ドワーフの国だからな」
「ドワーフって変わり者が多いのか?」
「偏屈って言うか、自分の好きなことしかしない連中だからさぁ」
「あーそう言う系ね?」
ある意味で理想通りのドワーフ像ではあるんかね。
そして完全に気球だが、空気を温めてそれで飛んでいるらしい。
当然サーベスのエンジン部はそんな簡単な理屈では作られてないが、
とにかく空を飛ぶ大きな物=熱で何かするってイメージがあるらしい。
サラマンダーたちも炎の力を使えるが、それで何が出来るかまでは知らないからな。
細かい所を説明されても分かんないだろう。
そのうち車のエンジンとかはみせてやりたいなとは思うけど。
「お、着いたな。この部屋だ」
「ん~?・・・別に熱くないぞ?」
「そらまだ動かしてないからな」
普段から暖房器具動かしてたら死ぬわ。
後季節的にこの部屋は使ってないんだよ普段。
この部屋は冬の季節に使う・・・って設定で作られた冬の部屋。
イメージとしては、日本の冬で暖まる室内をイメージした。
だから当然炬燵はあるし、ストーブもある。ミカンも常備してるくらいなんだぞ。
「とりあえずこの中入って入って」
「これ布団だよなぁ?」
「おこたー!!」
「おお!?」
俺の頭の上からましろが炬燵に向かって飛び出した。
何か本当に猫っぽい感じに聞こえるだろうが、ましろは暗くて狭い場所が大好きだ。
この部屋の炬燵ではないが、試しに入れてみたらもう大好きに。
その気に入り振りは驚くほどで、今や村の俺の家に炬燵が常にある状態だ。
それと同時に、ライチとののかの好きな数を一つ送って言うのもやったが・・・それはまた今度だな。
「ぬくぬく」
「なるほど。そうやって包まるんだな。お前らも入れよ」
サラマンダーとましろが全員入ったのを確認して、暖房器具の電源を一斉に全部入れる。
すると、もう既に部屋の中の気温が上がり始める。
ストーブが動いたばかりの時のこの音が懐かしい。昔は祖父の家にいる時はこれのまえに陣取っていたな。
徐々に暖かくなる室内に、イリート達も何か感じ始めてきたようだ。
体がそわそわしてきている。
「な、何か変な気分だな・・・」
「変って何だよ」
「目に見えないのに熱くなってくるのはさぁ」
「ああそういうこと。中見てみ」
「中?・・・おお!あけぇ!!」
「だろ?そこから熱が出てるんだ」
「こりゃいいな!ずっと見てられるぞ!」
「じゃあついでに後ろも見てみな」
「おお!こっちもだ!」
「そっちはストーブな」
やはり目に見えた方がいいことには良いのか。
だったら炬燵よりはストーブ・・・それも古い型の方が良い感じだな。
あ、そうかそうか。それなら一つ面白い物が出来そうだな。
炬燵に入りながらも、その視線はストーブに向いている。
赤いのが好きってわけじゃないんだろうが・・・
「目で見えるのがいいって、どういう感じなんだ?」
「俺達は熱を目で見れるんだよ。だからそれがどういう温度なのか分かるんだ」
「ほう」
蛇とかの眼と同じ感じか?勿論魔法的な物なのだろうが。
そしてその目で見て、温度の高い物を好むと。
うん。やはりこれならいい感じに気に入ってくれそうだな。
「ちなみに、赤いけど熱がない物はどうなんだ?」
「は?そんなの何が楽しいんだ?」
「マジの顔になるじゃな」
一瞬で表情無くなるじゃん・・・
サラマンダー達を精錬所に送り、再び作業部屋に戻って来た。
「大体の形も掴めたし。そろそろちゃんと書くか」
「どうするの?」
「まず、各精霊亜種達をそれぞれ属性毎で分け建物を作る」
これはそれぞれの属性が影響しあわないようにするためだ。
彼ら自体は別にそれでも問題はないらしいが、居心地の良い場所にするのなら分かる必要がある。
だが当然。違う亜種でも中の良い友達はいるだろう。
そんな彼らの為に、各宿舎を繋ぐ連絡路を繋ぐ。
その中心点に、コミュニケーションという名前の遊戯室を作る。これで遊びも大丈夫だろう。
そして各属性達のモニュメント。
シルフは巨大な換気扇を作ることで、風の流れを常に生み出す形にする。
ニンフは噴水と池を作ることで、水の象徴とする。
ノーム達には、彼らが取ってきた巨大な鉄の原石をそのまま飾る。
これだけでは寂しいので、周囲にはいくつか彫像を作ろうと思う。そして建物自体は地下に。
最後にサラマンダーについてだが・・・
「おおきなストーブ?」
「まぁそう見えるよなこれ」
建物全体がそう見えるのだ。
中心の支柱の部分を、石油ストーブの円筒形部のあれにしたのだ。
こうすることで、建物全体から赤く熱を発するそれが見える。
当然建物の室内は高温になるが、その方が彼らにとってはいいだろう。
何せ炎に巻かれても問題ないのだから、これくらいではぬるいかもしれない。
念のために、ここだけ耐熱性能高い建材を用いることにする。
万が一があっては困るからな。
「そして完成形がこれだ!!」
「おおー!」
地下に伸びたノーム達の宿舎。その上に、他の属性の宿舎が三方向に延びている。
そして中心部には大きな遊戯施設を伴った建物がある。
何か思ってたより大規模な建設になってる気がするけど、細かいことは気にしない。
ただ建物建てるだけの資材なら腐る程あるしな!!
「あ、そうだ。ついでに名前も決めちゃうか」
「なまえ、だいじ!」
「だよなぁましろはいい子だー」
「ににゃ~ん」
一々炎属性の宿舎とか言うのもダサいしな。
そうだな。でもやっぱりそれぞれの色は出していきたいよな。
そうなると・・・
「・・・こうかな?」
「なんてよむの?」
「これはなー?」
サラマンダー達の住まう『炎の熱塔』
シルフ達が舞うのは『風の渦家』
ニンフたちの憩う『水の波屋』
ノーム達が潜むは『土の深洞』
「・・・我ながらセンスあるのでは?」
「みゃ?」
「ましろにはまだわかんないよなぁ」
まだ子供だしな。
さて、設計も出来たし早速建設注文を・・・
『緊急報告。巨大な魔力反応が接近しています』
「ッ・・・空気読めねぇな。どっちからだ」
『二時方向からです』
「北?まだちゃんと調べてなかったな。映像出せるか」
『こちらでございます』
敵かは分からないが、備えた方が良いだろう。
幸いキイナさんとののか達のいる方がとは逆の方向だ。
一応こっちに戻ってきてはもらうか。その時に近くにいる亜種達も連れてきてもう。
そして無人機ホルンが捉えた映像が出てくる。
「・・・な、なんだこいつ。え?てか何持ってんだこれ???」
『ドラゴンと思われます。持っているのは、何かの爆弾でしょうか』
「いや多分違う・・・えぇ?いやでもあれって・・・」
どっからどう見ても・・・あれご祝儀とかで渡されるあれだよな。
何か紙に包まれてる、高そうな何かが入ってるあれだよな!?
何でだ。何でドラゴンがそんな物持ってんだ!?!?
「しかもちゃんと両手で丁寧に持ってる!!!」
『キイナさまから通信です』
「あ、繋いで・・・」
『コウ様。今大丈夫でしょうか?』
「ああ、はい。大丈夫ですけど。いや頭は大丈夫じゃないかもしれないですけど」
俺がおかしくなったって言われた方がまだ分かるわ。
しかし、キイナさんはどうやらこちらの状況を知っているらしい。
『あの。今近くに大きなドラゴンがいませんか?』
「え?いますけど・・・」
『それ。どうも皆の知り合いの方らしくって』
「・・・はい?」
『いや。ニンフの子達が、家くれた人間がいるって伝えたらしく・・・』
「・・・あれか、引っ越し祝いかあれ」
・・・・・・と、とにかく敵じゃないならヨシッ!!!
「・・・お迎え・・・とかいるんですかねぇ」
『えーっと・・・ちょっと待っててください』
通信の向うでキイナさんが近くにいる亜種達と話しているのがぼんやりと聞こえる。
その間に再度映像を見るが。どっからどうみてもドラゴンが何か持っている。
危険度がかけらも感じられない・・・むしろおめでたい感じの装飾のあるそれが。何故か全く違う物に見えてくる。
「実は武器だったりしないあれ」
『スキャン完了。魔力反応無し。精霊反応無し。現時点での脅威は認められません』
「さよですか・・・」
『あ!コウ様!ここで一番広い場所ってどこですか?そこに降りるみたいです』
「広いとなると・・・ここか。分かりました。ありがとうございます」
『私たちもすぐに行きます。先にダリアちゃんを向かわせますね』
「了解です・・・キクヒメ。一応アビスとエアロードの準備だけ済ませとけ」
『ランナー自身の戦闘力が低下しますが』
「いちおう『スパロウ』は着てくよ。ただデカい獲物は置いてく。
一応お出迎えなわけだし」
さてさて、一体全体何なんだか
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