53話
ずっとelonaモバイルをやっているのですが・・・自動ライフル落ちなくてそろそろ爆破を視野にいれてきてます。確率は変わんないですけど
「機体良し、武器良し。ののか達は?」
「よしです!」
「ヨシッ!!」
「よっし!」
「あいOKじゃあ行きますか!」
封国に来てから三日目。
遂にその日が来た。ダイジュナの準備が終わり、封印を壊してバイオティラノと戦う時だ。
サーベス内で俺達は準備が出来ているか最終確認を済ませた。
体調も万全、ののか達も絶好調なようだ。
「ところで大地の魔力が無い地域なのにお前ら調子悪くならないのな?」
「もらってるからもんだいなし!」
「誰から・・・いや俺か」
契約してるんだからそら問題ないか。
てか、ここ精霊がいるのってそういうことだったのか。
さて小さな疑問も解決したところで行くか。
サーベスから降りて、神殿の庭に出る。
すると、そこにはすっかり姿が元通りになったダイジュナが待っていた。
「おっす。久しぶりに見たなその姿」
「やはり落ち着くと言うものだ。よく眠れたようだな」
「そら当然」
サーベスには安眠ベッドがあるのだ。
テキストフレーバーだけのおしゃれアイテムだったから、使えるか分からんかったらが普通に使えた。
お陰様で、俺に寝不足と言う概念は殆どなくなった。徹夜は普通にする。
「サトハさんは?」
「彼女は既に封印を破る準備に取り掛かっている」
「お。まだ何かあったか」
「いや、アルの奴にこれからの事を伝えるだけだ」
「ん?聞こえんのか?」
「サトハの一族しか出来んがな。契約の繋がりが生きているからこそだ」
「なるほど」
予め伝えないと、最悪俺ごと封印に巻き込まれる可能性もあるとか。
まぁ基本的には大丈夫だそうだが、それでも念のためだそうだ。
「では、これから封印の要まで向かう。奥にまで向かい、我が封印を破ったら戦闘開始だ」
「その時にお前も入るんだったな?」
「うむ。アルを引きずり出さんといかんからな」
「地味にそれも危ないと思うんだけど・・・いいのか?」
「何の為に準備をしていたと思っている」
「実際何の準備してたか聞いてないしな俺」
「まぁすぐに分かる。ほれ、そろそろ行くぞ」
「はいはい。ののか達は先に憑依だけしといてな」
『もうはいってます~』
「・・・みたいっすね」
『戦力評価値6。サポート機としては十分かと思われます』
「最悪の場合は遠隔でこいつらだけでも逃がせ」
『了解いたしました』
ののか達には言ってないが、猫玉ラックには外部から操作するブースターがある。
キクヒメが状況に応じて動かせるものだ。
役目はもしののか達が動けなくなった場合の保険の逃走機関。
猫玉ラックの本体を動かしているのはののかだが、盾の役割を行うライチとましろに何かあった場合でも逃がすように命令してある。
何が合っても大丈夫とは言わないが、想定される限りの状況では問題ないはずだ。
勝てるとは思うし、負ける気はゼロだが・・・備えることに意味があるからな。
向かうのは神殿の中でも行ったことのない場所。
この神殿は地上部に出ている部分は一部に過ぎず、8割は地下に沈んでいる。
その中心部に、封印に近づける場所がある。
「アルと怪物がいる正確な場所もそこになる」
「じゃああの高い氷の塔は封印の影響ってだけで、本体ではないのか?」
「広範囲に封印を掛けたからな。昔は横にも広かったぞ」
「そら派手だな」
歩いて20分程度で、その場所までたどり着いた。
サトハさん達もそこに揃っており、それぞれ緊張したような表情をしている。
だが、俺はその顔をあまり見ることが出来なかった。
別の物に・・・氷の中身に気を取られていたからだ。
「・・・キクヒメ」
『データベースに無いタイプです』
「いや。精霊の方で感知しろ」
『・・・ヒット。対象のボスから、精霊の力を感知』
「やっぱりか」
透き通るような氷の壁。その中に、目を閉じながら何かを必死に耐えている女性。
そして、見たことのない変化をしているバイオティラノが。
基本的にはバイオティラノで間違いないが、所々見たことのない器官が存在している。
『敵戦力の評価を再計算』
「いや、大丈夫だ・・・多分。まだ途中だ」
感覚的な判断しか出来ないが、恐らくこいつはまだ精霊に対する適応を完全には済ませていない。
もしそれを終えているのなら、封印毎破ってくるはずだ。
「再計算じゃなくて、情報追記だけでいい。予定はこのまま」
『猫玉ラックの運用方法はいかがなさいますか?』
「・・・思ってたより狭いな。あまり動き回れないか」
『機動には問題ない範囲を確認出来ます』
「俺が動くだけならな・・・ダイジュナ」
「どうした」
「この結界。中からいつでも出て来れるか?」
「可能だ」
「ダイジュナ様が開けた穴を。我らが保持いたします」
「・・・分かった。ののか!」
「はい!」
「予定変更だ。結界の外からの援護を頼む。
ライチとましろは、穴の付近に来る攻撃を受け止めてくれ。
ただし、シールドビットが壊れたらすぐに憑依を止めて下がれ。いいな?」
「わかった!」
「がんばりゅ!!」
ののか達も訓練はしてきたが、流石にこの広さで戦うにはまだ無理だろう。
猫玉ラックの機動力では、この近さで攻撃を避けることが難しい。
それでも戦いに慣れていれば出来るかもしれないが・・・言っても仕方ないか。
俺の予定は変わらない。むしろののか達の位置取りを気にしなくていいのは+かもしれない。
ただ、ドライブの武装は減らした方が良いかもな。
サンダーバードとノーティスは、この距離で使うのは危険だ。
「余裕があったら、ののかが撃っていいからな」
「がん!ばり!ます!!!」
張り切ってんなぁののか。
よし、これでいいかな。
「悪い待たせたな」
「いや構わんよ。我も整った」
「お?それが準備してたってやつ?」
「おう。精霊樹の枝を加工した物でな。我の魔力が込められている」
選定され、無駄のないフォルムになった枝・・・いや、杖か。
精霊が杖を使うと言うのも面白い話だが、役割は魔力の貯蔵らしい。
「この魔力を・・・我に還元すれば・・・ハァ!!」
「おおっ!?」
アビスキュイラスのカメラが一瞬ブレて、景色がゆがむ。
魔力のセンサーも、異常値を観測している。
それだけ濃い魔力が、今のダイジュナから発せられているのだ。
映像が戻ると、そこには普通にダイジュナがいた。
だが・・・明らかに今までとは格が違った。
「・・・ハッハ。これは驚いた」
「そうであろう?この姿も、あれと戦った時以来か」
今までのダイジュナは、どこか違和感のある姿をしていた。
鹿の形ではあるが、鹿そのものではないと言うべきか。
何か・・・あまりにもきれいすぎたのだ。無駄な物を一切省き、削ぎ落したような。
その綺麗さが、ダイジュナに違和感を生み出していた。
だが今はそれが無い。
形そのものは変わっていないはずなのに、圧倒的な命の息吹を感じる。
今俺の目の前に、何千何万と生きた巨大な生物がいるようだ。
これが・・・ダイジュナの本気か。
「さて、そろそろ破るぞ。準備はよいな?」
「当然。面白い物見せてもらったんだ。余計張り切らせてもらうぞ」
「ふんっ!張り切りすぎてコケるなよ?」
「そっちこそ、あの精霊さん助ける時につまずくんじゃねぇぞ?」
「クッハッハッハ!!・・・我に其れを言うなど・・・万年早いわぁ!!」
ダイジュナの角が、氷に触れると一気に穴が開く。
俺とダイジュナは、穴が開いたのを確認すると同時に駆け出した。
俺はバイオティラノの方に、ダイジュナはアルディーンの元に。
アルディーンは、永い時にわたる封印魔法の行使で一歩も動けないはずだ。
それを救助するとなると、少し時間が掛かるだろう。
だから、俺の役目は・・・
寝起きのバイオティラノに、一発かまして注意を引くことだ。
「オーバーロードぉぉぉぉぉ!!」
『『オーバーロード』リミッター解除。機能停止まで残り30秒』
封印が破られると同時に、バイオティラノが俺を見たのは分かっていた。
それは同じゲームの存在だからか、この場で最も警戒すべき存在を本能で理解したのだろう。
だが、俺はその本能の先を行く。
俺に気が付いても、その反応すら超える。
『オーバーロード』のリミッター解除には、制限時間を設けられる。
その時間を過ぎると、一時的に機能が低下して使えなくなるし戻せなくなる。
最大時間は10分。最短は30秒。
短ければ短い程、性能を上げることが出来る。
30秒と言う最短でのリミッター解除・・・それは、爆発的な火力を生み出す。
ナノマシンが制御不能になり、『オーバーロード』自体が高熱を帯び赤くなる。
その一撃は、かつてこう呼ばれていた。
「『クリムゾン』!!!」
一切の抵抗を許さずに、バイオティラノの肉体を一気に焼き切る。
痛みでバカでかい悲鳴を上げているが、お構いなしに突き進む。
アビスキュイラスのブースターを全開にし、とにかく前に突き進む。
「おおおおおおお!!!」
『敵、高エネルギー反応を確認』
「ッ!?」
その場から離脱しろと、直感が頭を叩く。
そしてキクヒメも、何かを感知した。
『オーバーロード』の軌道を変えて、途中からバイオティラノの肉体から離れる様に動く。
完全に刃が離れたところで、一気に機体を翻して離脱。次の瞬間、背後に何かが横切った。
「何だ!」
『魔力に寄る火炎攻撃です』
「ハッ!そら魔力も覚えてるよな!」
『『オーバーロード』機能低下』
「問題ねぇ。どうせ一撃だけの予定だったしな」
肉体を真っ二つにしてやるくらいの勢いで振り下ろしたはずの『オーバーロード』
だが、バイオティラノの肉体を半ばまで切り裂いた段階で止まってしまった。
幸い回避の際に刃の軌道を変えたことで、その部位にはダメージが与えられたが。
「普通に回復してんなぁ」
『基本性能は、バイオティラノの元と変わらないようです』
「ってことは、警戒するのは攻撃面だけか」
『ますたー!ダイジュナさまがそとにでました!』
「でかしたののか。さて、こっからが本番ってな。
キクヒメ。相手の魔力反応を見逃すなよ?」
『了解いたしました』
さぁ。久方ぶりのバイオティラノ。
そして、この世界に適応したレイドボス・・・
「すぐに沈んでくれるなよ?」
『レイドボス戦。開始いたします』
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