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42話

「お待たせしました!」

「ました!」

「はいあざっす」

「あ。これってどうすればいいんでしょうか?」

「この機械に置いてくれればそれでOKですよ」

「これですか?」

「そうですそれそれ」


何に置くかと言うと、ぶっちゃけた話3Dプリンターなんだけどな。

これに計測したデータを読み込ませて、後は放置で選択した物を作ってくれる。

なので俺が何かするってことではないのだ。

てか、一々細かい物まで俺がやってたら終わんないわ。

元がゲームだから、こういうところは楽にしてくれないとな。


キイナさんがスキャナーをプリンターに置いて、それが中に入る。

後は待つだけだ。


「これだけでいいんですか?」

「そうですね。まぁこれくらいは・・・あ、出来た」

「もう!?」


まぁインナーの形作るだけだしな。

ここからは俺の仕事。ベースフレームに必要な素材を用意して、組み上げる。

元となる物は3Dプリンターで作ってあるから、それに装着していくだけだ。

これはシュミレーターを使用する時にしか使わないからこんなのでいいのだ。

本来のベースフレームなら。俺の体格データを取ったらそこから色々な素材で複数回に分けて部位を作り上げていく形になる。

3Dプリンターでやると、どうしても耐久性に難があるからな。


「んでこれに取りつけていって・・・完成!」

「・・・何か、思っていたより簡単なんですね?」

「まぁ所詮お試しようのものですし」


ここで時間食わされるのはマジでキレると思うわ。

意外なのは、ののか達のデータが普通に読み込めたことなのだが・・・まぁここに来た時に何かあったのだろう。


今作ったのはののかの分だから、ライチとましろの分も組み立てる。

この二匹の場合、似たような形状の敵や無人機がいるから割と組み立てた経験がある。

今はそれらは使ってないし、とっくにバラしちゃったが・・・また作ってみようかな?クロウの兄弟って形にすればおもしろそうだ。


「よし全部完成っと」

「・・・まっくろです」

「くろいね」

「くろい~」


ベースフレームだからそら黒いわな。

人によっては赤とかにする人もいるそうだけど。


「とりあえず一回着てみてくれ」

「はーい!」

「・・・どうやって?」

「にゃ?」

「あー」


ののかはともかく、ライチたちは着れないわな。

だがしかし。俺はそういう場合もちゃんと考えてある。


ライチとましろのフレームは特殊な物にしてある。


「これをこうすると・・・」

「あ、これでライチたちに着せていくんですね」

「そういうことです。手伝ってくれますか?」

「はい!じゃあましろちゃんをやりますね」


何と、彼らのフレームはそれぞれのパーツが取れるのだ。

本来は取れない・・・というか、つなぎ目何て無いようにするんだけどな。

これは人型じゃないと出来ない構造だ。各部のパーツをそれぞれ取り外し出来るように出来れば、どんな格好の存在でも着れるというわけだ。


俺がライチ、ましろをキイナさんが担当する。

ライチは割と大人しく着てくれる。こういう物に対する好奇心が高いから楽しいのだろう。

対してましろは割とイヤイヤって感じだ。抵抗こそしないが、ぷるぷるしている。

だが装着が終わるにつれて、徐々に着心地が良いことに気が付いたら花、最終的には自分の体を見回すくらいの余裕が出来たようだ。


「できましたー!」

「お。ののかも出来たか」」


よくあるぴっちりパイロットスーツ・・・ではない。

元がストレングスギアの機体パーツの一つだから、どちらかと言うとごつごつ系だ。

だからだろう・・・非常に似合わない。


精霊であるののかは基本的にファンシー。

そんな存在に、このゴツゴツフレームはミスマッチにも程がある。


ライチとましろは基本が動物だから割と似合っているとまでは行かずともまぁ問題ない程度だ。


「・・・ののかの違和感やべぇ」

「そうですね・・・」


キイナさんも苦笑いだよ。

ののかのは今度別でデザインして作るか。


「そしてそれを着たお前らをここに立たせて完成!」

「「「わー!!」」」


シュミレーターの前に立たせて終わりだ。

ののか達が動かす猫玉ラックは、俺達ランナーが使うストレングスギアとは違い体を動かさずに操縦を行う。

なので、シュミレーターを使う際にはフレームを固定しなくてもいいのだ。

ストレングスギアの場合は、固定しないと体が勝手に動いちゃうからな。


準備が完了したら、後はキクヒメ待ちだが・・・


『お待たせいたしました』

「お。待ってました」


タイミングよく来てくれた。

これで猫玉ラックのデータ。そしてシュミレーターの準備が整った。


「今から出来るけど・・・やる?」

「やります!」

「やる!」

「やりゅ!」

「OK。やる気満々でいいね!」


良いことだ。


早速シュミレーターの設定を終わらせる。

とりあえず最初だから、動かし方を覚えさせるチュートリアルをやらせてみることに。

大体30分程これで遊べば、自由に動かせるようになるだろう。


その間、俺達は部屋に備え付けらたモニターでその様子を観察・・・するつもりだったのだが。


「・・・」(ソワソワ

「・・・キイナさん?」

「は、はい!?」

「いや・・・やります?」

「い・・・いいんですか・・・?」

「いや全然いいですけど」


割とさっきからキイナさんも気になっていたようなのだ。

まぁこれは村長たちにソキウスを上げた時にも見せてない物だしな。


「実は前から着てみたかったんです!」

「あーそうだったんですか」

「はい!でもお父さん達の武器だから言い出すのはちょっとなぁって」


なんだ。ストレングスギアに興味があったのか。速く言ってくれたらよかったのに。

機体が無限にあるわけではないが、余剰パーツや素材は余っているのだ。

それを使って何かしら機体を拵えるのは全然やってもいい。


「いや、流石にコウ様のお時間を取らせてまでは・・・遠慮しちゃいますし」

「気にしなくてもいいですけどねー」


機体を作るのは俺の趣味の一つでもある。

特にお世話になっているキイナさんに作るのだ。気合も入るという物だ。

でも本人がこう言っているのに押し付けるのもあれだよなぁ。


「じゃあ、これ自由に使っていいですよ」

「え!?そ、そんな簡単に・・・?」

「簡単にって・・・これだけだとただの遊びでしかないですし」


ぶっちゃけゲーム機と変わらないのだ。

これだけならこの世界で売ってもいいくらいだ。電源さえ確保出来ればの話だが。

現状だとこの村地下開発施設か、基地の方でしか使えない。

太陽光電池とか作れば行けそうではあるけどな。


「何か、乗りたい機体とかあります?」

「えっと・・・」

「あ、何があるか分からないか」


シュミレーターで使える機体は、特殊な機体を除いた物。

そしてデータを自分で入力していない場合は、ゲームに出てくる初めからある機体のみだ。

当然俺が作ったシュミレーターだから、俺の機体もあるし、それ以外のもある。


「とりあえずソキウスにしておきますね」

「お願いします!!」


村長たちを見て乗りたいって思ったのならと考えたが、割と正解だったようだ。

















「おやコウ様。どうかされましたか?」

「いや・・・割と誰がハマるもんかわからんなぁと」

「はて・・・?」


ののか達はまぁ長時間やるかなって思ったけど、まさかキイナさんもハマってしまうとは。

あまりのハマりっぷりに、ついシュミレーターの機体の改造方法まで教えてしまった。

ソキウス自体がかなり標準的な機体だから、すぐにキイナさん好みになるだろう。

それはそれで見てみたいと思う気持ちもあるんだが・・・


「まさか俺が暇になるレベルとは」

「ほっほっほ。お暇でしたら、わしらとお茶でもしますかな?」

「お邪魔しますわ。キクヒメ、終わったら教えて~」

『了解いたしました』

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