35話
何故かキイナさんの精霊が俺の頭の上で拗ねております。
「ごめんって~」
「」(フーンダ
契約してない精霊だから声は聞こえないが、マジでこんな感じだろう。
ましろに構いすぎてこうなったんだな。
当のましろは今ののかに撫でられて寝てるけど。
「よしよし」
「みゅぅ・・・」
「ましろって本当に赤ちゃんなんだな」
「いちばんわかい!」
「それダイジュナが言ってたんだろ」
「そうだよー」
言葉に慣れてないというか、恐らく人とコミュニケーションをとる為の方法に慣れてないんだろう。
一番初めの形として決めた猫・・・じゃなくて虎に寄ってしまうって感じか。
あ、そうだ。今のうちにデータも取るか。
「キクヒメ。観測しておいて」
『了解いたしました』
今は『無影』のセンサー頼りだが、眼鏡みたいな形で掛けるだけで見えるとかになったら楽だからな。
後意思疎通の音・・・魔力の波何かも正確に捉えたい。
それを俺とクロウに反映させたい。とりあえず、音の方は俺が聞いている物を後で反映させて確認が必要かな。
あ、キイナさんには既にキクヒメの事は教えてある。
てか、家建てたり防衛設備を整えたりする関係でどうしてもね?
ふと、俺の今の視界と『無影』のセンサーで精霊を見た時の違いが気になり見てみる。
センサーで見てた時は、魔力の塊でしか捉えられないからその姿は一色の塊が動いている感じだ。
しかし今の俺の目には普通に動物や子供の姿に見えている。
契約少し前からだったが、最初はダイジュナから渡された指輪のおかげで、今は契約しているからか?
魔力か何かを使い、契約を通すことで姿を見ることが出来る。
つまり、この契約に関する繋がりを解析すれば、機械のセンサーでもちゃんと見ることが出来るのではないだろうか。
それを解析するには・・・何を調べればいいんだおい。
これはもっと魔法に関してもっと詳しく知らないと駄目だろうな。
特に契約関係のはもっと詳しく知らないといけないしな・・・うーん。
「キイナさん?」
「後でイチゴ上げるから・・・」
「まだやってるよ」
と言いますかいつまで俺の頭の上に乗ってるのよ君は。
相関図的には
キ 精霊オン俺の頭 うちの子達
みたいな感じだ。
こりゃ振り向けないわ。
でも俺は俺で聞きたいことがあるので。
「ほれほれ」
「」(オーン?
「上げるから機嫌治してけれ~」
ちょうど持ってきていたチョコを上げてみる。
包装されている袋にも興味もあるのか、手渡された物を眺めている。
キイナさんの精霊は、ある程度成長しているとは言えそれでも俺の頭の上に乗るサイズ。
俺の渡したチョコが一口サイズでも顔より大きい。
「甘いぞー」
「」(ホホーウ
「すいませんコウ様・・・」
「良いって良いって。それより、聞きたいことがあるんだけど」
「はい。なんですか?」
「いや。精霊と契約して興味を持ったんだけど。契約系の魔法って他にもあるの?」
「ありますよ。商人さんとかは良く使いますね」
「あ、そういうやつもあるのか」
商人同士の契約という場所でも、魔法は使われているらしい。
「そもそも、私たちが精霊達と契約を結ぶのに使う魔法が今世界で使われているすべての契約魔法の元なんです」
「へぇ~」
そういうことらしい。
大体契約魔法を使う時は、大体がギアススクロールという契約魔法が込められたアイテムを使うそうだ。
魔法使い自身が仲介をすればそれはいらないらしいが、公平性を求められる場ではアイテムになるらしい。
「スクロールに魔法をかけて、書かれた内容を守らせる形になりますね」
「人が仲介すると、それが変えられるかもってこと?」
「そうなりますね。発動の時に片方に有利な内容に変えてしまうってことも昔はあったそうですし」
「まぁそんなもんだよなぁ」
契約は基本的に絶対ではあるが、破った場合は予め決められたデメリットを受け入れないといけないらしい。
これはどの国の法律でも同じだそうで、これを破った場合の罪は重いらしい。
だがあまりにも一方的な契約だったり、脅されてたりした場合にはその辺を配慮されるらしい。
逆に契約を破られた方が罰せられた記録も多く残っているそうだ。
「他のだとどういった魔法が?」
「えっと・・・殆ど普通に契約なので、あんまり種類はなかったような」
まぁそれもそうか。
だとすると、俺が知らないといけないのはそのギアススクロールだな。
出来れば実物を見てみたいが・・・
「この村では必要ないので・・・」
「デスヨネー」
そらないわな!!
「あ、でも時々来てくれる商人の人に頼めばそのうち手に入りますよ」
「大体どれくらいの周期で来ます?」
「えっと・・・年に三回くらいですかね」
それは・・・少ないな。
だったら俺が出かけて手に入れた方がいいかな。
多分近いうちに封国に行くだろうし、その時に手に入れられればいいかな。
封印をしている国ってことなら、そう言う系統の物も多くあるだろう。
となると、ある程度資金も必要なんだけどどうするか。
基地の方に行けば換金できそうなものは一杯あるしな。
普通の金とか銀とか、機体には使わないけど価値はある物はたくさんある。
出かける時にはそれも持ってくか。
あーでも、多分だけど物を見たら一杯欲しくなるだろうしな・・・
そうなると出来るだけスペースは開けておきたいな。
でもバイオ系統の敵を倒すって考えると種類多めに武装積んでおきたいしな。
そうなると微妙に場所開けられるかなって感じになるしな。
いやダイジュナにも頼まれたし、倒すの優先にしたいから武装積むんだけどさ。
・・・もう一機輸送用の機体作るか?
AI制御で着いてこさせるだけなら出来るしな。
ああでもそれやると流石に手が足りないか。
キクヒメは精霊方面に集中させたいし、コヒメは基地管理優先だしな。
となるとまたAI追加しないといけないんだけど・・・基地に基盤残ってるかな。
キクヒメ抜きで作るの面倒なんだけど・・・こういう時は俺がもう一人欲しい所だわ。
最悪マジで追尾だけ行うやつをでっちあげればいいんだけど、それは何かあった時に対応できないしな。
ドラゴンみたいなのが急に来られて撃墜されたら物も台無しでキレる自信がある。
それを防ぐためには予めある程度の性能を持たせないといけない。
それに付ける武装も考えないといけない。
サーベスレベルは絶対に要らないけど、半分くらいには欲しいな。
輸送機なら大きさ優先でいいとは思うけど。
「」(ペシペシ
「おっふ」
「あ、こら!」
考え込んでいると頭の上の精霊に叩かれた。
何だなんだと手を近づけてみると、そこに飛び乗って来て包装を見せつけてくる。
「・・・美味しかった?」
「」(コクリ
「・・・もう一個食べる?」
「」(ワー
「すいません!すいません!!」
「良いって良いって」
気に入ってくれたようだ。
あ、ののかたちにもあげよう。
「はいどうぞ」
「わーい!」
「あまいの?」
「あまいよ」
「・・・み?」
「・・・虎ってチョコいいのか?」
いやまぁ精霊だからいいのか。
チョコを上げたところ、キイナさんの精霊が俺の精霊達に近づいて一緒に食べ始めた。
どうやら機嫌が完全に治ったようだ。ましろに近づいて頭を撫でている。
そしてましろも撫でてくれるなら何でもいいのか、頭を擦りつけて甘えている。
それを受けて、キイナさんの精霊もメロメロに・・・
「似てる」
「すいません・・・//」
「いえいえ全然・・・あ、チョコ食べる?」
「いただきます・・・あ、美味しい」
「でしょう?」
チョコは美味しいよね
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