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33話

「むぅ。本当に何もないとは」

「これほどまでとは思いませんでしたなぁ」

「やっぱりおかしい?」

「おかしいとは言わんが、恐ろしい程に相性がいいということだろうな」

「そこまでか」

「うむ。かつて英雄と呼ばれた者達の中には五体の精霊と契約した者もいるが、あれは特殊な道具と加護のおかげだからな」

「完全に小細工なしだと?」

「我の知る限り、お主が一番になるな」


おおう。それはかなりヤバそうだな。

まぁ悪いことはないだろう。ただただすごいってだけで。

それに、俺は別に精霊魔法を使いたいってわけではないしな。

使えたら便利だろうけど、主に好奇心。そして機体へのフィードバックの為が大きい。

それを分かった上で契約をしてくれたこの子達には感謝しかないが。


「では、最後に名前を決めませんと」

「うん?ないのか?」

「ないな。呼ぶ必要がない」

「ダイジュナ様のお名前も、我々の祖先がそう呼んだのが始まりなのですよ」

「へぇ~」


ふむ。名前か。

俺は機体に名前を付ける時とかはある程度のルールを持っている。


例えば、機体に特色があるならその特色を想定しやすそうな名前にすること。

ない場合は雑にかっこよさそうなのを付けてるけど。


精霊に名前を付けるのなら、ルール適応でいいだろう。


「何にしますかね~」

「「「わくわく」」」


小鳥と小虎と幼女が並んで待っている。

その目には期待と興奮が映っており・・・いかん、なんかいい感じの名前を上げなければという感覚になってきた。


とは言ってもなぁ・・・実のところ普段はネットで調べてるから考えるのって難しい。

それに精霊ってなると、機体ってよりはペットとか子供につける感じだろう。

なおさら難しい・・・機体以外だとAI達になるんだけど。

それだとヒメ系になるな。キクヒメとかコヒメとか。


「・・・君ら女の子?」

「「「コクリ」」」


女の子らしい。というか、精霊に性別あったのかという気分でもあるけど。


色々考えること数十分。

キクヒメと相談したり、ダイジュナに色々聞いたり、村長にアドバイス貰ったりしてようやく決まった。


「決まりました!」

「「「わー!!」」」


他の子達はダイジュナが精霊樹まで送り届けたので既にいない。

今ここにいる精霊はこの子らとダイジュナだけだ。

それなのに賑やかさは変わらない。

うーん・・・可愛い子供が出来た気分だ。彼女出来たこともないけど。


「まずお主から」

「わくわく」


雷の力を持つ小鳥から。


「ライチちゃんです!」

「・・・ライチ?」

「俺のいたところ果物」


後お菓子から少しだけ取った。

ほら、あれらいちょうでしょ?漢字忘れたけど。

雷鳥と呼んで、そこから取ったのもあり『ライチ』だ。


「雷の鳥って、俺のいた場所の言葉でもあるんだぞー」

「かっこいい!」


気に入ってくれたようだ。

羽根を振り上げて踊っているように喜んでくれている。


さて、このまま次に行こう。

次は虎ちゃん。

この虎ちゃんはダイジュナの説明だとこれと行った属性を持たない子らしい。


精霊は全部属性を持つのではないかと思ったが、どうも赤子の段階では違うそうだ。

それが子供になる段階で、何かしらの属性を得るそうだ。

言うならば。まだこの子は真っ白なキャンパス状態。


「ましろちゃんで」

「みゃー」

「まだうまく喋れないのか?」

「・・・ちゅこし」


おっふ可愛い・・・


気を取り直して次に、というか最後。

ダイジュナと同じく、植物の精霊らしい幼女ちゃん。

この子は既に人型ってことで、先の二体よりは成長している個体らしい。

幼体ではなく下級の子で、今の段階で人の姿を取っているということで才能があると見込まれている子だそうだ。


正直この子が一番悩んだ。

出来ること・・・得意なことはダイジュナと同じで植物に働きかけたり、成長と再生を促進したりも出来るらしい。

その時点で既にすごいのだが、この先さらに新しい力を手に入れたりもするかもしれないらしい。

だからこそ、何かに固執して名前を付けるのはためらわれた。


全員が納得する名前・・・決まったのは・・・


「ののかちゃんで」

「・・・ののか?」

「ああ。精霊に付ける名前って感じじゃないけど、その分可愛い感じにした」


もはや女の子につける名前で考えてたからな。

でも一応植物要素もあるぞ。

ののかは、感じでは野々花って書くように考えたからな。

野に咲く花ってことでね。


「これでいい?」

「・・・ありがとうございます!」


そうお礼を言って、自分の名前を呟きながら、ライチとましろの元に向かう。

うんうん。気に入ってくれたようだ。


「終わったようだな」

「これで本当に終了か?」

「うむ。これにて契約完了だ」

「後は契約後のコウ様と精霊達の様子を見て判断ですな」

「ん?」

「いえ、契約の影響で、何か問題が起きないとは言い切れませんからな」

「そうなのか?」

「極稀にですがな」

「精霊達にはほぼないが、人間たちは魔法に特異な反応を示す場合があるのでな」


アレルギーの様な物かな?

だが遅れて出てくる物なのか・・・いや、時間を掛けて経過を見ようってことだろう。


「あ、そうだそうだ。全員集合」

「「「はーい」」」


とてとてって音が出てそう。


「皆に聞きたいことあるんだけどいい?」

「だいじょうぶです!」

「いいよー」

「みゃ!」

「嫌いな金属ってある?」


これ結構重要なのだ。

俺の持っている機体と合せるって場合もあるだろう。

その時に、それが原因で問題が起きるとヤバいしな。


だが、意外なことに特に嫌いなものはないそうだ。


「知らないだけとかじゃなくて?」

「うむ。まぁ本人がそう言うのならないのであろうな」

「そんな物?」

「まぁ一応実物を見せてみるのも良いと思うぞ」

「うーん・・・一応やるか」


ここってどれくらい用意あったか。

キクヒメに指示を出して、この場にサンプルって形で金属を複数種類持ってきてもらう。

コロネタイト・・・魔鉄やミスリル類は既に分かっているから除外。

そして『レッドパージ』などに使われていた物も省くと、変わった物は三種類しかなかった。

普通の物・・・金属とかは数に入れていない。そもそもそういう普通のは俺は基本使わないし。

使っても合金になるな。その場合は別途その時に試さないと駄目だろう。


「・・・本当によくもまぁこんな物を持っているな」

「どれのこと?」

「全部だ」


俺が変わったと言った三種類の事らしい。

これらは、ゲーム内であるオリジナル金属だからな。

このうちの二つは、ダイジュナも知っている物らしい。


「アダマンタイトに、これはダマスカス鋼であろう」

「お、それは名前一緒なんだ」


まぁダマスカス鋼っていまいち鉱石から作るのか合金なのか知らないんだけどな。

ゲーム内だと鉱石から生成される金属扱いになっている。


性質として、この二つは非常に脳筋仕様な性質を持っている。

装甲に用いれば対物理性能が、武器に用いればそれだけで優秀な武器になる。

その代わり、耐ビーム性能はレア度程の能力はない。流石にコロネタイトよりは上だが。

これに追加して、ダマスカス鋼の方はすごく重い。


「しかし、これは一体・・・」

「流石にこれは見たことないか」


ダイジュナですら知らない金属。

俺の持っている物の中でも最高レア度を持つ希少金属。

そして何より、俺の機体のいくつかの基礎部分に使われている物だ。


「ベーシフレーナって名前だな」

「うむ・・・まぁ知らん名だな」

「ダイジュナ様も知らないとは」

「我とて知らぬことくらいある。それに、こういった物は管轄外ではあるしな」

「あ、専門家とかいるの?」

「大地の力を持つ精霊なら詳しいであろうな」

「へぇー」


もしかして、この世界特有の金属とか教えてくれたりしないのかな。

それで新しい機体作ったり・・・夢が膨らむなぁ。

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