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28話

無人機についてのまとめも書いたのだ隙を見て投降したいです

「んで。この子は鉄大丈夫だと」

「問題ないぞ」

「ふむふむ・・・クロウちょいと来なさい」

「ガウ」


クロウに無影からコードを繋ぐ。

本来は電子ロックを解除するためのハッキング用なのだが、まぁ普通に使える。

クロウのカメラセンサーのデータを書き換える。

俺の機体では精霊を見れるが、クロウはまだそれがない。

いつかは改造しないとなと思ってたが、まぁいい機会だな。


「・・・よし出来た。背中見てみな」

「アウ?・・・アウ!?」


背中に何か乗っていることにその時初めて気が付いたようだ。

まぁ重さもないみたいだしな。


自分が見られたことに気が付いたようで、精霊はキャッキャと喜ぶ。


「・・・声って聞こえないの?」

「聞こえますぞ?」

「魔力の波であるからな。我の様な高位の存在でない限りは練習が必要だな」

「む・・・分かった。どうにかする」

「うん?別に教えてもいいのだが」

「いや、作る」


これは俺の地味なプライドなのだが、そういうことだったら出来ることなら解析して聞けるようにするなり、それ用の道具を作るなりしたい。

そう言うことを繰り返していけば、理解も深まるしな。


「そんなわけで作ります」

「そ、そうか・・・」


何やら引き気味なんだが?


クロウは背中に乗っている精霊が気になるようで、先ほどからぐるぐる回っている。

上に乗っている精霊も回ることになるが、それすら楽しいようだ。


「相性良さげ?」

「というより、奴がそういう個体なのだよ」

「へぇー・・・契約ってクロウでも出来るの?」

「む?魔力があれば可能だが」

「魔力かぁ」


流石にクロウには魔力はないなぁ・・・


「・・・ん?魔力ならいいのか?」

「構わんぞ。人間の中には道具を用いて契約を行う者もいるしな」


だったらどうにかなるな。それも作る・・・というか、クロウに搭載しよう。

クロウは俺の作った子じゃないから、微妙に弄るの大変なんだけど。


恐らくは、クロウの中に魔石を搭載すれば行けるだろう。

だが、それだけでは魔力のバッテリーを搭載しているのと同じで時間制限が生れてしまう。

充電できるように・・・何が効率いいのかは探らないといけないんだけど。


「待っててもらうとか出来る?」

「少し待て」


ダイジュナがクロウに乗っかっている子に話しかける。

やはり音は聞こえないなぁ・・・というか、ダイジュナの声も聞こえない。

なるほど、魔力の波ってやつと普通の音の会話で変えられるのか。


少し話すと、納得してくれた・・・というか、元からごねてる様子はなかったのだが。

あ、今更だけどクロウに乗ってたのは子供の様な精霊だ。

小さいが人型なので、それなりに成長した子ってことになる。


「ふむ。いくらでも待つそうだぞ?」

「そんなに気に入ったのか」

「ああ。別に契約しなくても着いていきたいほどだそうだ」

「そこまで!?」

「まぁ時々精霊にはそういう者もおりますなぁ」

「そうなの?」

「ええ。精霊を見れる人間ばかりというわけではございませんから」


見えないってことは、契約出来ないってことだ。

そういう存在に対しては、ただ付いていくってことをするそうだ。

それだけ気に入った存在がいるってことだから、それは結構珍しいパターンだそうだが。


「ともかく仲良くしろよ?」

「ガウ」


精霊もよろしく!と手を上げてくれる。

うん。子供だからか仕草は分かりやすいな。しばらくはこれでいいかもしれない。


まぁクロウの事はこの辺でいいのだ。

本題は俺だよ俺。俺の契約の話だ。


「おお!そうだったな・・・とは言ってもどうしたものか」

「困る感じ?」

「数が多いからな。誰でも選べるが・・・基準も分からんだろう?」

「選び方ってこと?」

「まぁ本来はこんなことは滅多に起きないのだがな」


個体ごとに差があるのは当然として、それを見極めるってことは俺には出来ないからな。

一々説明してもらうのは時間かかるし手間だからな。

何か効率のいいやり方があればいいんだけど・・・


「ふむ・・・でしたら、こういうのはどうですかな?」

「ほう。何か合ったか?」

「いえ。考えというほどの物でもないのですがな」

「ええい。もったいぶらずに言ってみろ」

「何。コウ様が精霊と契約して何をするかを言えばよいのではと思いましてな」

「ほう」

「コウ様の今の性質に関しては合格なのは分かっているので、これからの事を伝えてみたはいかがかと」


これから・・・これからか。

そうなると、魔道具とかになるのか?

いや、それもそうだけど。新しい機体の開発とか、基地の拡大とかだな。


「基地?」

「ああ。こっから大体西の方にちょっとな」

「・・・山の方だったな。確かタイラントロックワームがいたはずだが」

「それって岩纏ったやつ?」

「そうだが・・・まさか」

「倒しちゃったけどまずかったか?」

「・・・まぁドラゴンを倒せるのなら問題ないであろうな」


何やらあれも結構有名な奴だったらしい。

ヤマトスコーピオンでサクッと倒してしまった。


「まぁ特に問題はない。あれはあれで山を荒らす存在ではあったからな」

「へぇ~」


自然の存在でも荒らすっていうのはいるってことだな。

まぁ問題ないならいいか。


「ところで、俺のこの先ってその基地拡大なんだけど」

「ではそれに興味を持つ精霊と契約ということでいかがでしょうかな」

「・・・かなり多くなりそうだな」

「え」

「いや。精霊というのは、基本的に好奇心旺盛であるからな」

「あー」


基地見てみたいとかいうのは多いかもってことか・・・


「・・・だったら、いっそのこと見学させるか?」

「む、良いのか?」

「まぁ流石に基地は不味いけど。俺の家なら問題ない」

「ほ?あの家でございますか?」

「ええ。あの家も中身はそれなりの設備を用意してあるので」


流石に基地内部は色々危ないかもしれないしな。

それに比べて、村の家の方はまだちゃんとした設備は置いていない。

最低限のレベルでしかないが、それでも見学程度ならそれで十分だろう。


「そうと決めれば話は早いな。先ずは見せてみるのがいいだろう」

「よっし・・・どうすればいいんだ?」

「ふむ・・・そうだな。我もたまには顔を出すか」

「おお。それでしたら村に知らせんといけませんの」

「良いと言っておろうが・・・」


そうして村の俺の家に連れていく精霊が決まった。

数にして七体。

幼成体五体。幼体二体だ。

それらが全員何故かクロウに乗っている。


「何故」

「アウ・・・?」


重さはないが、自分の背中が精霊だらけで戸惑っているクロウ。

どんだけ気に入られてるんだ・・・?


「生物の様でありながら命のない者。まぁ気になるだろうな」

「ゴーレムとかっていないのか?」

「無論いるがな。あれは魔法的な意味では生物なのだ。だが、その者は違うだろう?」

「ああ。魔法は一切無しだ」


何でも魔法生物という存在がいるそうだ。

ゴーレムや一部の特殊な生物のことだそうだ。

まぁあくまでも疑似的。

魔法使用者の意思がないと動きもしない。


だが、クロウは違う。

自分の意思で動き、考えることできる。

それはもはや、一つの命があるのと同じであるだろうとのことだ。

そういう珍しい存在は、非常に興味を集めるようだ。


「かく言う我も気になってはいるぞ」

「マジか」

「長い事生きていたが、このような者は見たことがないからな」

「アウ?」


クロウは首を傾げる。よくわかっていないのだろう。

分かっていないのは、自分の価値の事だ。

確かにクロウは同じロボペットの中では高性能な方だ。ここまでの存在は数が少ないだろう。


だが、ロボペット自体は珍しくはないのだ。

狼型に限らず、小鳥や猫。果てには人間型のロボペットを持っている者もいた。

ゲームにある程度慣れた物なら作れてしまう物だからな。種類は結構多かった。

だからこそ、クロウは自分の価値が分からないのだ。


「まぁこの世界では貴重なんだってな」

「ウ?」

「・・・まぁそれはそうなんだけどな?」


いや確かにもう一体いるんだけどな?

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