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21話

『ぜ・・・全員に、でございますか・・・?』

「え?そりゃそうでしょ・・・ああ、女性と子供分は省くけど、それでも男分は予備も含めてあげるけど」


この村で、戦うことの出来るエルフは十二人

この間は、逃げる皆を守るために数人付いていたそうだから、防衛に残っていたのは10人に満たなかったのだ。


だから『ソキウス』は十二機。何か合った時の予備用で、プラス4機ってところかな?


「それだけあれば、とりあえず真正面からの戦いで負けることはないと思うけど」

「「「「「・・・・・・・」」」」」


全員ポカーンとしたアホづらになってるし。

ちなみに今の負けないってのはあくまでも俺が戦って得たデータ。

そして、周囲に存在している危険な生物の戦闘地力から考えた結果だ。

人間でも、やり方次第ではあるが十倍以上の数とやりあって勝つことも可能だ。


ところで、一体何をずっとアホづらに・・・ああ。


「後で追加で同じ箱をいくつも持ってくるから、すぐに全員分揃うぞ」


輸送機はゲーム内では必要なかったし、今も後回しにしてるから数がないのだ。すまんな。


だがまぁそういうことではなかったらしい。


『い、いえ!そうではなく・・・これがいくつあるのですか!?』

「え?そりゃ当然。量産機だし・・・うん?」


まさか、量産って言葉が存在しない・・・?

ってことはないそうだ。

この世界でもちゃんと言葉はある。

問題なのは、この世界での生産技術だ。考えても観てほしい。

武器を人の手で、一本一本手作りで作っているのがこの世界だ。


それに対して、俺の見せた『ソキウス』は魔道具に近いものだと説明している。

そして、魔道具とはまず数を多く作る物ではない。

それは作るのが難しいと言うのが大きい。そして、性能が高い物ほどその傾向はわかりやすくなる。

要するに、『ソキウス』クラスの武器をそんな何機も提供できるってことに驚いているようなのだ。

しかも無料でだ。

ああ、なるほど、俺も他人にやられたら同じ反応するわな。


「言っておくけど、『ソキウス』は俺の持っている物の中では性能控えめだからな?」

「こ、これで!?!?」


悪化した。


















なんとか場を収めて、次の武器の説明に行く。

あ、村長たちはまだ『ソキウス』に乗っているぞ。


「ところで、その状態で魔法が使える?」

『わしは恐らく大丈夫ですな』

『じ、自分も大丈夫です!』

「ああ、精霊との相性か」


キイナさんが言うところの、変わり者の精霊ってことなのだろう。

でもまぁ一度試してほしい。それに使われているのは、コロネタイト。普通の金属ではないのだ。

俺の推測では、相性はいいはずなんだがな。


『なるほど。では』


事情を説明したら、村長が魔法を使ってくれるそうだ。

カメラを起動させると、村長の傍に精霊がいるのが分かる。

キイナさんのと違って、人型で色は茶色だな。これは、属性で色が変わるとかあるだろうか。


使う魔法は、穴をあける魔法だそうだ。

自分の5メートルほど先に、小さな穴をあける・・・つもりだった。


『む!?いかん!!』

『エネルギー反応』

「おっと!!」

「「「「「うわぁぁぁ」」」」」


想定していた穴より大きく、数人巻き込まれた。

俺はキクヒメが教えてくれたから避けれたが・・・村長の反応的に、やっぱり魔法が大きくなったみたいだな。


とりあえず落ちた人たちを引っ張り上げて、穴は埋めてもらう。

村長は自分が使った魔法の感覚に戸惑っているようだ。

うん。想定通りだ。


『コウ様これは一体・・・』

「ああ、キイナさんから精霊の話を聞いた時、これならこうなるかなとは思ってたよ」

『・・・これは、まさか魔鉄が使われているのですか!?』

「何!?」

「魔鉄だと!?!?」

「・・・まぁそういう名前なのかもしれないけど、俺はそいつらに使われている金属をコロネタイトって呼んでるよ」


コロネタイトは、初心者から中級者までのプレイヤーの多くに使われている。

その理由は、加工のしやすさと性能のバランスがいいのだ。

そして、魔法との相性が良いと思ったのはコロネタイト自体の設定にある。


「俺のいた場所では、その金属は大地の力を存分に吸収したって言われてるんだ」

『なるほど・・・それでは、魔鉄とコロネタイトは同じと考えても良いでしょうな』

「お、こっちでもそう言われてるのか」

『はい。長い時間をかけて魔力を吸収した鉱物が変質した物であると』

「ああなるほど。これ貴重品か」

『その通りでございます。キイナの精霊が唯一気に入っている物でもございます』


これのことだったか・・・てかそうか、これ貴重品か。


前もどこかで言ったと思うが、コロネタイトは初心者から中級者までが使う資材だ。

はっきり言って、ゲーム内のレア度は低い。貴重な品とは口が裂けても言えないだろう。

しかも俺、今採掘施設もあるから定期的に大量に手に入るんだけど。

・・・うん。これは言わないでおこうかな!!

さっきみたいなことになるのが目に見えている。


「ちなみに全身コロネ・・・魔鉄で出来てるから」

『な・・・なんと・・・』


これもダメだった気がするけど、伝えないといけないしな。


そしてさらに詳しく話を聞くと、この魔鉄。

市場に出れば間違いなく貴族に高額で買ってもらえるらしい。

一般的な市民でも、十年単位で何もしなくても暮らせる大金が手に入るそうだ。

うわー・・・どうするかトン単位で持ってるぞ今。

まぁそれでも足りないんだけどな。


性能の話もさることながら、使われている素材のせいで村の人々の混乱はさらに悪化する。

というか、こんなものを本当にタダで我々に与えるなど正気なのか?って感じだろうな。

・・・『アビスキュイラス』の話してぇ・・・反応見てぇ。


「ほ、本当にコウ様は・・・神ではないのですよね?」

「違います」


ただの人間やってますはい。


「偶々鉱脈を発見したっただけなんだよ」

『い、いえ。魔鉄が貴重と高額で取引されるのにはまだ訳があるのですよ』

「おん?」


魔鉄は、非常に加工が難しいとされているらしい。

これで作った剣や鎧は、歴史に名を残すほどの英雄たちも使っていたとか。

国の軍部の最上位。そして、冒険者の中でも最上位に位置する面々でも武器の一部に使うのが殆どだそうだ。

・・・うん?一部??


「・・・売る時って、どれくらいの大きさ?」

『私が見たことがあるのは・・・手のひらの半分ほどの大きさでしたな』


あーねー・・・そういう感じか。

どうやら感覚が違っていたようだ。そら確かに一部にしか使えないわな。それも小さい武器限定で。

鎧なんて作れたもんじゃないわな。

てか、そんなに手に入らない物なのかコロネタイト。


コロネタイト・・・俺達が採る時って大体塊・・・俺達の倍くらいのサイズで見つけるからな。

逆に掌サイズを見たことないわ。


「・・・俺、山サイズで持ってるけど」

『・・・あまり言わない方がよろしいかと』

「デスヨネ」


流石に不味そうなやつだな・・・気をつけておこう。


・・・でも、コロネタイトでこれか。

『アビスキュイラス』はともかく、他の機体に使われている奴とかだとどうなっちゃうんだか。


『コウ様?』

「ああ。悪い悪い。次は、付属の武装の説明を・・・」


気になるけど、今はこっちが優先だ。


開いたコンテナの中には、『ソキウス』以外にも物が入っている。

流石に火器は入れていない。

入っているのは、細身のマガジンのような物と、折りたたまれている槍。そしてボウガンだ。


『この箱は一体?』

「お、じゃあそれから行くか・・・というか、一回降りるか?」

『『『このままで!!』』』

「お、おう・・・そうですか」


楽しくなってるなこいつら?

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