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19話

月水金で投稿しようと思ってたんですよ・・・出来てなかったんですよ

なので明日も投稿があります

魔力の感覚は掴んだ。


「この後は?」

「えーっと・・・魔法を使うんですけど・・・何したいです?」

「え?」

「あ、えっとですね」


魔力を自分の体の中に感じることが出来たら、魔法を使うのは簡単らしい。


「勿論。必要な魔力量とか、無駄を減らすといかは色々ありますけど・・・」

「ああ、使うだけならすぐに出来ると」

「はい。だから基本的な魔法ならどれでもいいってなっちゃうんですよね」


むむ。そうなると確かにどうするかな・・・

使いたいってなると微妙なラインだ。俺は俺の兵器や道具で大体のことは出来るし。

だから個人的にしたいってことになるんだろうがなぁ。

これが逆に難しい。


「俺大体出来るしな・・・」

「ですよね・・・」


必要な事はない。したいことも自分で出来る。

うーん何しよう。


あーやらんーやら声を出して悩んでいると、キイナさんが助言をくれる。


「コウ様は、なんで魔法を使いたいって思ったんですか?」

「うん?」

「あ、いや。きっかけから何かあるんじゃないかなって」

「ああ・・・好奇心かなぁ」

「好奇心・・・ですか?」

「ああ。俺の知らない法則。知らない力。それはどういう理屈で、どういう現象が起きるのかを知りたかった」


まぁ大元はそこだろうな。

あわよくば、俺がこの先で作るであろう新たなスーツにも応用させたいとは思っているが、それはもっと先の話しだしな。


だが、この話を聞いてキイナさんは何か思いついたようだ。


「でしたら、魔法陣を学びましょうか!」

「魔法陣?魔法って詠唱する物なんじゃないですか?」


話を聞くと、魔法陣とは道具に書き込むもの・・・つまり、魔道具の制作に必要なのだそうだ。

なるほど、確かに俺向きかもしれない。


「キイナさんはそれも使えるんですか?」

「お父さんが教えてくれたんです。まぁっ普段は使わないんですけど・・・」


話しながら、地面にその辺の木の枝でなにやら書いている。

円の中に、バランスよく文字が配置されている。

まさに思い描く魔法陣!って感じの物があっという間に出来上がった。

・・・え、これだけでいいのか?


「はい。大体これで終了ですね」

「え?楽?」

「使いたい能力にもよるんですけど・・・まず大体の魔道具にはこれが書いてあるんです」

「ほうほう。これは何の魔法陣?」

「物を長持ちさせるための陣ですね」

「ほほーう」


これを書くだけで、物持ちが良くなる・・・と言うわけではないらしい。


「魔道具は、基本的に魔石と呼ばれる魔力を溜められる石がどこかについているんです」

「魔石」

「はい。ダンジョンの中で採れる特殊な鉱石です。貴重品ですから、高値で取引されてるんですよ」

「へぇ~」


ほうほう・・・それはまたいい話を聞いたが・・・後にするか。

今は魔道具のことだ。


「その魔石から供給される魔力を使って、魔法陣が発動します」

「それで道具に効果が出てくると」

「そういうことになりますね」

「んじゃ。魔石なしでも最悪OKと」

「そうですけど・・・あんまり意味ないそうなんです」

「ん?なんでです?」

「魔力を一々流して使う道具なら、そういう魔法を使った方が早いですから」

「あー」


言われてみればそうだわ。

個人が使える程度の範囲の魔法なら、使った方が早い。


「これも聞いた話なんですけど、常に水を冷たくする道具とか、人形を動かすのに使う絡繰りとかあるそうですよ」

「一言に魔道具って言っても色々あるんだな・・・」

「はい!まぁ全部おじいちゃんから聞いた話なんですけどね」

「おじいさん?」

「はい!外で冒険者をやっているんです!あんまり帰ってこないんですけどね」

「あー。だから村長が村長なのか」


エルフ的な年齢を、人間の年齢に換算すると村長は若い方だ。

他に年上のエルフ達はいたから、珍しいとは思っていたがそう言うことだったか。


「お父さんも昔は冒険者だったんですけど・・・お母さんと出会ってすぐに戻ってきちゃったそうです」

「愛妻家なんだな」

「まぁその代わりにおじいちゃんが出てっちゃったんですけど・・・」


息子が帰ってきたから村長は任せるぜ!!!って感じだろうなうん。


俺の中でのキイナさんの祖父のイメージが、既にバイタリティ溢れるムキムキおじいちゃんで固定されてしまった。エルフなのに。


「家にもお土産に貰った魔道具があるので、帰ってから見ますか?」

「お、ぜひお願いしたい」

「ふふ。じゃあ行きましょうか」


当初の予定とはちょっと違うが、これはこれでよさそうだな。























村長の家に戻ってきて、案内されたのは横にあった倉庫だ。

この中に、魔道具があるそうだ。

お土産で貰ったけど、邪魔だからって理由でここに入れてあるらしい。


・・・お土産を邪魔扱いされる、出会ったことのない祖父さんに敬礼!!


「??コウ様?」

「ん、すまんすまん」


キイナさんが倉庫の中から何かを持って出てきた。

どうやら、それが魔道具のようだ。


「これが?」

「はい!これが魔道具です!!」

「・・・何の?」

「えっと・・・これは確か遠くを見る為の魔道具です」


望遠鏡ってことか?

貸してもらって、少し観察する。


普通の望遠鏡は、レンズが複数ついて、伸びたり縮んだりする。

だが、これはそういうのはないみたいだ。

覗く部分には何もないし、先の部分は何やら紫の石で囲われている。


「・・・どうやって使うのこれ」

「筒を回してみてください」

「・・・こうか」


覗く部分から中を見ながら、筒を回転させる。

すると、何も見えなかった筒の中が急に青い空を映し出した。


「おお!!」

「筒を回すことで、魔石の魔力が流れて見えるようになるんです」

「・・・なるほどこれは」


ただの望遠鏡だと思っていたが、これは考えを改めなきゃいけないな。

俺の知っている望遠鏡は、いくつかのギミック・・・遠くを見るために多くの細工がしてあるから、遠くを見る物であればあるほど大きくなる。


だが、この魔道具は違うのだ。

ただ回転させるだけで遠くが見れる。

中にレンズを仕込むでもなく、ただただ魔法陣と魔石を仕込むだけで。


倍率は、凡そ五倍といったところか。

それでいて大体手のひらより少し大きいくらい。


「魔法陣を書き換えれば、もっと遠いところも見れる?」

「その分魔石の魔力を使うのですぐに使えなくなっちゃいますけど可能ですよ」

「使い切った魔石の取り換えは?」

「大丈夫です。魔道具によっては、特殊な加工をされているのでそれは難しいですけど・・・」


十分だろう。いや、これは学ぶだけの価値がある。

この技術と俺の技術を合わせられれば、大きく変わる。


俺の機体が、さらに上の次元に行けるかもしれない。


「キイナさん!!」

「ひゃぁ!!」

「他にも・・・他にも何かない??」

「や、あの、ちか///」


ふっふっふっふっふっふっふ


楽しくなってまいりましたー!!!

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