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17話

お昼分です

「大丈夫ですか!」

「大丈夫。この程度なら余裕」

「この程度って・・・これ、スカルコングじゃないですか!?」

「スカルコング?」

「遠くから何でも溶かす排泄物を投げてくるんです。近寄っても中途半端な速度だと追いつけないんですし」

「ああ。だから接近速度が速かったのか」


ゴリラだからな。森の中はそら速いわなゴリラなら。


「ほら、一発も食らってないですし・・・そもそも投げられてないし?」

「え?・・・本当だ。どこも溶けてない」


周囲を確認して、本当に投げられていないと言うことを確認出来たらしい。

それに、ゴリラの首が綺麗に切られているのを見てさらに驚く。


「こ、これって・・・コウ様がやったんですよね?」

「そうですね」

「・・・何か、刃物をお持ちなのですか?」

「ああ。これっす」


一本だけジャックナイフを出す。

エネルギーを纏わせていないが、それでもかなり切れる。


「これでスッパリとね」

「ふぇ・・・流石ですコウ様!こんな業物もお持ちで、魔法袋まで持っているなんて!!」

「・・・魔法、袋?」

「え?」


何やら知らぬ単語が出てまいった。


詳しく聞くと、何やら一杯物が入る袋のことだそうだ。

見た目は小さい袋でも、倍以上の物が入るそうだ。

歴史上には、見た目の十倍以上の物が入る魔法袋もあるそうだ。


「なるほど。異次元倉庫みたいなもんか」

「異次元倉庫・・・ですか?」

「ああ。俺の持ってる魔法袋みたいなもんですよ。こんな感じで」


そう言って何もない場所にジャックナイフを落とす。

すると、地面に落ちる前に空間に穴が開き、その中にジャックナイフが入っていく。


「え!?」

「こうやって、俺が想像する物を取り出したり仕舞ったり出来まして」

「・・・」(ポケー

「・・・キイナさん?」


あれ駄目だ。完全に固まった。


















「ご、ごめんなさい・・・///」

「あらあら~」

「あはは・・・」


固まったキイナさんの手を取って皆さんのところまで戻ってきた。

そしたらまぁアカサさん達のあらあらが止まらない止まらない。


まぁ基本旅先で結婚相手を見つけるっていうエルフの人達は自分以外の恋愛の話しなんて知ることがあんまりないんだろうな。

そんな中で俺に手を引かれてやってきたキイナさんは・・・餌だ。


目的地まではもう少しらしいが、その間ずっと弄られてました。


「はいはい皆。そろそろ着くわよ~」

「「「「はーい」」」」

「あうあう///」

「おおう」


大変なことになっとるがな。


目的地は、ウッドベリーが大量に生えている・・・というか、そこで育てている場所だそうだ。

危険な生物も来るが、凡そエルフの魔法がちゃんと使えるなら大した危険ではないらしい。

やはり、この精霊を用いた魔法というのは強力なようだ。

出来るのなら、精霊を用いない魔法・・・普通の魔法と呼ばれる物も見てみたいが。


「おお。本当に石垣みたいだ」

「あ、あんまり触らないでください」

「ん?どうしてだ?」

「痒くなっちゃうんで・・・」


ん?・・・ああ、小さい棘があるのか。とろろとかと同じだな。

これが引っかかると取るのに苦労するのに痒いって言う。


「実を取る時は、実だけをつまんで下に籠を置くといいですよ」

「ほー・・・」


キイナさんが手本を見せてくれる。

目安をつけた実を軽く詰まみ、そのままひねると簡単に採れた。

そのまま手を離すと籠の中に入っていくと。


「籠を背負ったままだと触っちゃうかもしれないので」

「なるほど・・・ああいう完全に肌が葉に触れそうなのはどうするんですか?」

「魔法で採ります。見ててください」


む。これはチャンス。

再びカメラ起動。視界に例の精霊の猫犬擬きを映す。


キイナさんの命令・・・というかお願いか。

それを聞いて実を纏めて落として籠の所まで持っていく。

ある程度なら精密な動作も簡単にこなすのか。


「こんな感じです・・・って、わからないですよね?」

「・・・ああ、精霊は本当は見えないんでしたっけ?」

「はい。魔法の才能があって、精霊に力を貸してもらえる人は見えるんです」


なるほど、完全に才能ってことになるのか。

そう言う意味では、俺は見えないからダメだな。カメラ在りきだし。


「んー・・・ダメだな。俺は見えないですね」

「え?でも今・・・」

「俺はこれ使ってるですよ」


キイナさんにカメラを見せる。正確には、俺の顔に出てきたモノアイを見せているのだが。


「魔道具・・・ですか?」

「また知らない言葉が・・・まぁ似たような物なんでしょうけど」


凡その想像は付くしな。魔法で作る、或いは魔力で動く機械の事だろう。

まぁ大体の物より俺の『無影』の方が性能がいいだろうがな!!


「精霊が見える魔道具なんて・・・コウ様。本当に高貴な方とかでは・・・」

「違います」


んー?精霊の見える魔道具は高価、または貴重ってことでいいのか?

・・・ああ、それもそうか。

精霊の魔法を妨害するってやつも貴重なんだったか。

精霊関係の魔道具は全部そういう扱いなんだろうな。これはちょっと気を付けておくか。

まぁこれというか、俺の持ち物は俺以外が使うことは出来ないんだけどな。生態認証とかついてるし。

『アビスキュイラス』とか設定通りなら俺以外が触ったら死んじゃうけど・・・まぁいいか。


「んじゃ。俺も採ってみようかな」

「あ、じゃあこっちの方が」

「大丈夫大丈夫」


あんまり植物の密度がないところに案内してくれるみたいだが、俺には関係ないからいいのだ。

腕の部分だけ、『無影』のステルスを解除する。

すると、俺の腕を覆うように黒く肌に密着している服が現れる。


「え!?」

「ああ、俺の・・・防具かな?一応」

「な、なるほど・・・?」


まぁあまりよくわかってないみたいだけど。俺もシステムはよくわかってないんだよな。

出来るってのがわかってて、それをやっているだけだからな。


腕を伸ばして、ウッドベリーを採る。

む、ちょっと柔らかいな。気を付けないと潰しそう・・・

出来る限り力を抜いて籠の上に持っていき、そのまま落とす。

柔らかいと思ったが、籠の中でつぶれずにそのままだ。


「・・・熱か?」

「あ、よくわかりましたね」


ウッドベリーは特殊な皮を持っているらしく、熱を加えると柔らかくなるそうだ。

人肌でも潰せるくらいには柔らかく出来る。

これを煮込んで水分を飛ばすと、絶品なジャムになるそうだ。


・・・ん?俺の『無影』に熱なんてないはずなんだがな。


「あ、後魔力にも反応するので、生物が触ると絶対に柔らかいんです」

「へぇ」


木とかでつつくと硬いのかな?

てか、俺魔力持っているのか。

村長が何か俺に力があるとか言ってたけど、魔力だったのか?


「俺って魔力あるの?」

「え?・・・あ、流れ人ですものね」

「魔法なんて初めて見たからねぇ」

「コウ様は、とても魔力が多いんです。私の倍くらいあると思います」

「お。それはいいことだ」


何かに使えるかもしれないな。

それに、キイナさんの倍ってことは、このエルフの村では一番だろうな。

ほら、キイナさんこの村一番の魔法の使い手とか言われてたし。


てか、キクヒメ教えてよ。


(身体チェックの報告は、異常があった場合のみでしたので)

(あーそういうこと?)


これ一回俺の体全部調べた方がいいかもな。何かしらやばいこととか分かるかもしれないし。


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