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15話

お昼分

「のどかな村だ事」

『人口百人未満の小規模な村落のようです』

「それで若いのが村出てったら・・・そら戦う人間は減るわな」


あの時、村の前でいた人数は大体十人くらいだったな。

本来ならあれに追加で・・・それでも二、三人か。どっちにしろ俺がいなかったらダメだったな。


村長の家で朝食を頂き、ふらっと村の中を散歩しつつちょうどいい感じの木があったので寄りかかり空を眺めて考え事・・・と言う名の情報整理中。


あの村長の話を聞いた時に、一つだけ引っかかったことがあった。


追われて、追いつめられた連中が、高価で手に入らないと言われるエルフ対策アイテムの精霊封じを持っているか?


「ありえないな」

『何か、特定の勢力からの援助があったと思われます』

「だろうな」


村長の話を聞くと、ここから馬で七日程で街に着くらしい。

そしてその街は、多くのエルフや獣人がいるそうだ。

となると、あの盗賊達はここら辺にいた連中じゃないな。


「本当に追われてたのか?」


推測では、あれらは使い捨ての駒じゃないかと。

どこかの勢力が、使い勝手のいい駒として使っていたのが捨てられた。

その時に、装備を持ちだしたと考えれば納得がいく。


まぁキクヒメの言う通り、逃げてる途中で何かからの援助があったと言うのもあるかもしれないが。

いずれにせよ、この村が狙われた可能性は否定できない。


「どうにかすべきかねぇ」

『目的次第かと」

「まぁそらそうだわな・・・ま、何より先に情報収集かな」


先ずは、その街から調べるか。


「キクヒメ、遠距離通信モード」

『了解いたしました』


視界にメニューが広げられる。

とりあえずは、ドローンの数を増やすか。

基地の方は・・・大分機体にも空きが出来てるな。だったら手の空いた建設機を森に送ってもらおう。

この村に滞在するもしないも、山だけに基地があるのは割と不便だ。

近くに合った方が絶対に都合がいいだろう。

中身は・・・山ほど本格的じゃなくていいな。地下も広げなくていいし、必要なのは機体整備系と資材系。

食料系に・・・後は何だ?開発系はいらないだろうしな。

とりあえずこれでいいか。後は・・・


「山の方で機体開発は出来るよな」

『一部制限はございますが、可能でございます』

「よし、本格的に調査系のスパイドローンを作るぞ」


人が多く住んでいるらしい街に忍び込む、またはこっそり調べものをするのなら、そういう専門の機体がいる。

俺が今持ってるのは、専門ではないからな。あれはあくまでも偵察用だ。

情報収集となると微妙に違う。

本来ならハック機能とか付けるべきだろうが・・・要らないな。その分はコストを削ろう。


必要なのは、ステルス性と行動可能な時間の長さ、そして整備性の良さだ。

アビス系統の装甲を使えば全部纏めて解決できそうだけど、それはコストが高すぎる。

基本スパイ系のドローンは全部捨てるの前提だからなー。情報抜いたらそのままポイってな。


「そういや、昨日使ったあれのデータってどうだった?」

『機体データを反映します』


無人戦闘機、藤花

球体状の簡易型戦闘機。

武装は上部の装甲を展開して使用する小型機関砲。

そして両サイドにある、物も掴める作業用アームだ。

火力は低いが、その分コストが低い。そして生産も容易い。

人間が使う武器では傷をつけることしかできない程度には装甲も厚いから、まぁ最低限の防御力もある。

総じて、人間に使うのなら十分だ。


戦果も途中からの参戦のわりに結構いいな。

出撃させた機体全てが命中率九割七分。ほとんど止まった的だったけど、ちゃんと狙えているとわかっただけで十分だ。

・・・本当は、もうちょい抵抗してほしかったけどな。

一方的な戦闘のデータもあって損はないけど、多少なりとも戦いになってないとねぇ。


おっと、思考がそれた。

今はスパイ用のを作らなければ。

いや、作るって言っても、殆どある物を使うんだけどね。


BMWというゲームのシステム上、どうしても自分で機体を組み立てたり、調整したり、改造したりしないといけない。

だけど、そう言うのが苦手な人もいるわけだ。そういう人の為に、ゲーム内にある情報サーバーにアクセスすることで他のプレイヤーの機体を見れるのだ。

まぁ公開するかどうかはその人次第なので全部を見えるわけではないが。


その中でも、無人機は結構公開されている機体が多かった。

いつ使うか分からないが、とりあえずデータだけダウンロードしていた機体があるのだ。

それの中に丁度いいスパイドローンがある。

結構有名なプレイヤーの手掛けたやつだからな、性能は高いがコストは低めに抑えられている。

今にぴったりな機体だろう。


「情報収集無人機『サレススネーク』ねぇ」


正式名称は、サイレントスネークだそうだ。

作った本人は、サレスとだけ呼んでいたそうだ。まぁ名前の通り、蛇型の無人機だ。

消音性能がバカ高い。


「後は、『バット』系といくつか『ワーム』系があればいいか」

『獣型はよろしいのですか?』

「あれはなぁ・・・街の中だと向いてないから」


あれはあれでかっこいいし、俺は好きなんだけど、今回のには向いてなさそう。

てか、その前に俺はサーベスの中のあれを動かさないといけないし・・・あ


「あれに頼むか」

『ロストした際のリスクが大きすぎます』

「・・・それもそうか」


あれは修理出来るけど、無人機の比じゃないからな・・・

コストも難易度もな。

でももう片方のあれは近いうちに動かさないとな。あれなら森の中でも問題なく動けるだろうし。


「・・・こんなもんか」

『お疲れ様でした』

「はいよ。コヒメの方は?」

『問題ないとのことです』

「それはいいことだなっと・・・くぅ~・・・昼寝でもするか?」

『エルフの女性陣が、村の中央に集まっておりますが』

「お、それは気になるね」


何かあるのかなー?



















「あらコウ様。この村はいかがでした?」

「ん?ああ、結構いい所だ、のどかでいい感じにのんびりできそうだ」

「ふふふ。気に入っていただけたなら良かったですわ」


アカサさんとキイナさんもいるな。てか、村に残った人皆いるのか?

男性陣は・・・狩りにいってるのか。


「何の集まりですこれ」

「今から木の実を拾いに行くんですよ」

「・・・全員で?」

「はい。皆で行けば、私たちでも安全ですから」

「はぇ~」


森が落ち着いているからって随分とあぶな・・・ああいや、この人たちも普通に魔法使えるのか。

だったら問題ないわ。


「それにうちのキイナは、この村一番の魔法の腕なんですよ」

「お、お母さん!」

「・・・それ、俺も着いて行っていいですかね」

「え?コウ様もですか?」

「大丈夫ですけれど・・・大して面白くもないですよ?」


うん、それはキイナさんの反応を見てわかってたよ。

だけど俺が見たいのはそこじゃなくってな。

キイナさんの魔法が見たいのだ。


結局前回は何かされる前に全滅させちゃったしな。

エルフと人間の魔法だと全然違うかもしれないけど、見ておくことに意味がある。

それに、今のキクヒメのセンサーで魔法がどう捉えられるのも気になる。


後単純に気になる。

エルフ的には暇でも、俺的には楽しいかもしれないしな。

なにせ木の実を取りに森に行くって・・・やったこと無いぞそんな事。

現代人やぞ。森に行ったことすら片手で足りるわ。


周りで俺たちの会話を聞いてた女性達も、俺が行くことに何の反対もないようだ。

てか、昨日で俺が強いのはわかってるからむしろありがたがられてる。

まぁそらそうだわな。いくら魔法があるからって言っても、戦いに向いてないから逃がされたんだろうし。


それに、個人的に今着ているスーツの試運転もしたいしな。

俺のステルス戦闘ストレングスギア。

搭載固定武装ゼロ。使用可能な装備に制限アリ。

某ステルスアクションゲームから発想を得た機体だ。

『無影』と名付けた変則式ストレングスギア。直接戦うことを考えていないから、俺の持つスーツとしては非常にコンパクトだ。

なんせ、服の下から来ていても全く目立たないというレベル。

てかこれこそストレングスギアって感じだなこれ。光んないし。

俺の身体能力を上げるって点以外は本当にただの服みたいなもんだしなこれ。

まぁキクヒメが当然の如く搭載出来るから服ではないか。


今の俺は、茶色のジャケットを羽織っている。

村でも別に格好について何か言われることはなかったから、これくらいならよくあるのだろう。

まぁ地味なの選んだんだけど。


「あ、キイナさん荷物持つよ」

「ええ!?いやいやいや。そんなことさせられませんよ!!」

「んー・・・女の子だけに荷物持たせるのってあれだからね?」


普通に気まずいしね。


結局護衛なんですからって理由で持たせてもらえませんでしたはい。

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