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124話

『何?あのバカをやった?』

「おう。何かダイジュナの母親の頼みで」

『・・・そうか』

「・・・リア?」


ダイジュナの話では嫌っていると聞いていたが、やはり内心では違ったのだろうか・・・


『ようやくあのクソが世界から消えたか・・・!!』

「ああこら大丈夫だわ」


ドラゴンの顔だけど満面の笑みなのが分かるレベル。



















毎度お馴染み、成果物の解析時間だ。

サーベスに乗って村に買って来たらすぐに開始した。

移動中は特にこれといったことはなかったな。精々リアに今回の事の話をしたくらいか。


「それにしても量が多いな」

『全体の10分の1程度だと思われます』

「これでかぁ」


目の前にある鱗の山。

シュエンがとってきてくれたものだが、俺が倒したことで剥がれたりしたものを集めただけなのだそうだ。

肉体にしっかりとついていた物に関してはそのまま残して焼却したらしい。


だがそれでも一山と表現できる程度には枚数がある。

一枚一枚が大きいというものあるとは思うが、それでもかなり多い。


このうち解析に使うのは比較的形がしっかりしている物。

俺の攻撃・・・特に『ジェットバン』の攻撃で剥がれたものは結構損傷も多いいからな。


「それでも『スパロウ』の全身を覆えそうだけどな」

『解析開始します』


機械に突っ込んでスタート。

ぐるぐるといろんな方向から光が当てられている。

精密検査だから完全に終了するまで時間がかかるが、分かった範囲からデータが表示されていく。


手に入ったデータは、キクヒメが見やすくまとめて表示してくれる。


「・・・当然だけど耐魔力とも言うべき数値が高いな」

『魔力との親和性が非常に高い数値です。そして各属性とも言うべき物への耐性も高いです』

「炎やらに強いってことだろ?まぁあんな火山にいたらな」


炎だけではなく、雷や氷にも強いようだ。

実は『スパロウ』で戦ったのは非常に良い選択だったのかもしれない。

他の機体ではどうしても何かしらの属性攻撃になりかねないしな。


まぁ『スパロウ』を選んだのはダイジュナの母親なんだけど・・・


「あ、これがあるからか?」

『最高状態でのランナーの戦闘評価』

「それが見たいなら確かに効率的だな」


まぁ俺は楽が出来たが。


「そういや、あの俺が当たったらやばいって思った攻撃は何か分かったか?」

『不明です。データが足りません』

「む。鱗じゃダメか」

『恐らく魔力の大元である部位か、内臓部分の解析が必要になります』

「俺が調べられるのは内臓の方か。それもまた微妙だな・・・」


あのブレス攻撃・・・俺の感覚では魔力的な攻撃であるのは間違いない。

だがそれが肉体に依存する攻撃かと言われると微妙なラインだ。

魂とか心の話だと言われても納得する。そんな嫌な感覚だったのだ。


ダイジュナ達に聞けば一発かもしれないが・・・ほら、つまんないじゃん?

どうせならちゃんと調べたい物だ。


『データ表示します』

「お。もう次が来たか」


どれどれ・・・・


「うっげ何だこれ」

『斬撃以外はほぼ通用しません』

「ハンマーとかじゃなくて良かったわ・・・」


柔軟性やらなにやら以上に高い数値が出ている。

これは現地でキクヒメに見てもらって知っていたが、詳しく調べるとよりやばさが分かる。

これ正攻法だとどうやって倒すんだってレベルだな。

『アバランチ』以外だと『オーバーロード』とかあのあたりの武器じゃないと禄に攻撃を通せない。


「その代わりに、ジェネレーターから来るエネルギーには弱いのか」

『通常機体の平均を大きく越えています』

「超えてるだけでこれくらいならな」


確かに普通の生物や、ストレングスギアと比べたら高い数値だ。

だがそれだけで、決して強いとは言えない。

レイドボスとは比べ物にならないし、一部の敵にはぼろ負けしかねない性能だ。


これはゲーム内では致命傷とも言える弱点だ。

何せある程度強い敵になるとエネルギー攻撃は絶対に持ってるしな。


『・・・特異なデータを取得。表示いたします』

「ん?・・・んん???」


キクヒメが新たにデータを見せてくる。

それは先ほどのエネルギーの抵抗力に関するデータだ。

それによると、機体に使われているジェネレーター以外で発生させたエネルギーの効果が低く、機体に使われている物から生み出したエネルギーは高い効果が出たということだ。


『僅かなエネルギー量で貫通しました』

「マジか・・・ああ、なるほど。あの抵抗感の無さはそれが原因か」


『アバランチ』にエネルギーを過剰供給した最後の攻撃。

あれは異様なまでにすっぱりと軽く切れた。

この原因が今回のデータで分かった。

だがどうして機体ジェネレーター経由だと弱くなるんだ?


「何か違いってあるっけか」

『ジェネレーターに使用されている物が原因かと』

「何か変なのあったっけか・・・」


特に変わったものは無い・・・とは言わないが、それでもランナー的にはありふれたものであるのは確かだ。

オーパーツ以外では素材は大体一緒だしな。

精々設計の差でドライブ系とかの種類の差が出てくる程度だ。

ゲーム内で考えるのがダメなのか?この世界基準で言うなら・・・


「あ、もしかして製造時の過程で何かある?」

『可能性は高いかと』

「・・・あれか、コア部分の加工の時か?」


てかそれくらいしかないと思うんだけど・・・弱ったな。あれに関しては俺もよく知らんのだが。


ストレングスギアを一から製造する時、一つ一つのパーツを作るのには当然専用の設備が必要になる。

ある程度は一つの施設で出来るが、ジェネレーターなどの部分だけはそれ専門の施設がいる。

この製造施設というのが・・・一部を除いて俺たちは中身を知ることが出来ないのだ。

そもそもパーツを製造するラインというのは分かる。そしてそれを組み上げる工程もだ。

だがそのパーツを作る際に特殊な加工が必要な場合には俺達には見えないようになっている。

これはゲーム側がランナーの想像に任せているからなのか、フィクション故に謎にして突っ込ませない為なのかは分からない。

しかし分からない物は分からない。


そしてそれは、この世界でも変わらなかった。


「まさかあの工程だけ中身も見えないとは・・・」

『非常に繊細な工程です。外部からの干渉を行うと故障の原因になります』

「分かってるよ。だからあんなにあの部位だけ厳重なんだろ」


理由は分からないが、効果があるというだけ知れて良かった・・・と思うべきか?

まぁ調べようがないから仕方ないんだけどさ。


「まぁ次見てくか」


何かに応用できそうな物は・・・まぁ普通に装甲部の増加だよな。

これを張り付けるだけでも十分な効果が期待できる。

ある程度は関節部にも使えるだろうな。


「あ、でもこれなら魔法の威力増加とかも使えるか」


この鱗自体の性質だから、加工無しでそれが出来るのか。

それはいいなぁ。使いやすいように磨いて丸くするくらいはするかもしれないけど。

鱗単品を持ってても出来そうだが・・・


「いや。何枚かまとめて溶接して、丸くした方が良いか」


その方が武器とかに使いやすいし、手の部分にはめ込むとかも出来そうだ。

まぁこの鱗を溶接となるとかなりの火力が必要になるけど・・・


「まず溶接施設の改造からか?」

『現在の施設では出力不足です』

「イリート達が憑依した場合は?」

『・・・3割程の性能向上が求められます』

「3割!?無理では」


まず今基地にある溶接施設は、最高スペックの物の一段階下の物。

サーベスに搭載されているのは搭載出来る物の中では一番上だ。

性能ってだけ見ると、あと一段階上げられることになる。だがそれでも今の施設の3割も性能は上がらない。

効率を考えると、今の施設が一番良かったからこれにしたのだ。

消費する資材を考えると、それに見合った成果はあげられないと思ったから今なわけだし。


「となると・・・後は魔法しかないか」

『魔法陣による加工が出来れば可能性が見えてきます』


施設の設計を変えないで魔法陣だけを書き込むことが出来るのが魔法陣だ。

てか魔道具を作る際の事をこっちでやりたいから学んでいたんだが・・・


「まさか初の実用がそれか?」

『まずは小型の溶接機の製造を提案します』

「いや流石に今ある物をいきなりは怖いわ」


故障は・・・流石にしないとは思うけど怖いわ。

替えが効かないわけではないが時間はかかるのだ。


「でも溶接性能を上げる魔法陣って何だ・・・?」

『レーザーの火力向上。また増加したレーザーに耐えられる基礎が必要になります』

「ってなるとその二つを上げられそうな魔法陣か」


あー・・・熱が上がるとかか?

後基礎部分は耐久力を上げられるようなものがあればいいな。

そっちはキイナさんの家の倉庫にある魔道具の中にあったはずだから今度写真でも撮ってくるか。

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