9話
10話を投稿したら出てきた機体紹介も投稿します
「でけたー」
『機体情報を閲覧しますか?』
「・・・いやいいよ知ってるから」
数日前に見たわそれ。
予定通りに三日くらいで防衛機体と設備は全て完成した。
その間に別の製造レーンで中継アンテナとかは作り終えた。
設置も終えたし、本当に機体の完成を待っていただけなのだ。
これで、遠出する準備は全部整った。
「出陣じゃー!!!」
まぁ移動はサーベスだよ。
確保した土地の保護と開発面はコヒメを搭載した小型指令所を置いて任せた。
これで、遠くからでも基地の状況を知れるし、指示も出せる。
俺はキクヒメの操縦で西に向かって飛んでいる。
キクヒメの言う通り、山は50キロほどで越えた・・・問題は、それでも人のいそうな場所が見つからなかったこと。
なーんもないの。本当に。
一つ発見があるとすれば、基地から約200キロほど先に海を見つけたってことだろう。
そして海岸に、明らかにこれ座礁してますよねっていう木造の大型船があったこと。
「これ先の大陸に人いる的な」
『破損状況を確認したところ、何か巨大な生物に襲われたと推測されます』
「えーなんだろう・・・クラーケン?」
まぁ生物はいいんだわ。
問題は、この大陸に人がいないんじゃないかって疑惑が加速したこと。
まだあの基地の東方面とか、森とかの先は見ていないからなんとも言えないが、これだけ広い範囲を調べて誰もいないとそうなるのか?と思ってしまう。
「これ、海越えないと駄目か」
『可能性は高いと思われます』
「面倒な・・・」
サーベスがいるから、軽ーく飛んで海くらい越えられるんだけどねぇ・・・
何が問題って、目印になりそうなものが何もないってことなんだよね海って。
サーベスのレーダーとか使えばそりゃ多少は出来るが、それ以外にも印になるものが合った方が詳しく調べられる。
「ちなみに、このまま別の大陸・・・あ、ここしかないって可能性もあるか」
『可能性としては十分あるかと思われます』
そういや、勝手に大陸って言ってたけどそうとも限らないのか。
うーん・・・まぁ人がいないのは変わんないしなぁ。
まぁサーベスで移動して、どれくらいで陸地に着くか・・・
サーベスはスペック通りなら3か月くらいなら余裕で飛び続けられる。
通信中継器の範囲を大きく超えてしまうのがネックだが。
まぁ数増やして広げればいいんだろうけどさ。
「それだけこっちに増やすのは・・・微妙だな」
『他の方角の調査の優先を提案』
「だよねぇ・・・」
わざわざ海越える意味・・・ないんだよねぇ・・・
だったら別の方角目指して飛んだ方がまだ可能性があるし。
目標地点無しで海を飛び続けるのは俺が飽きる。間違いなく中継点の範囲越えちゃうし。
そうなると基地の拡張とかも出来なくなっちゃうしな。
んー・・・でもこれだけで戻るのもなぁ。
なんかちょっとでも収穫が欲しい。
「・・・海産物の養殖って出来たっけ」
『設備を増設すれば可能です』
「しましょう」
海の幸を食べたい。
俺の七機あるパワードスーツの中には、当然の如く水中専用のスーツもある。
まぁヤマトスコーピオンと一緒で、もはやロボットだろこれって見た目だけど。
水中専用機『ドルフィンレーン』
俺の持つスーツとしては珍しく丸いと言うか・・・曲線的なフォームをしている。
水の中で戦うんだから当然なんだけど。
まぁ特出する能力はほとんどない。性能だけ見れば非常に普通の機体だ。
まぁ機動力は高いが・・・それは水中で戦うための基本だからな。
強いて言うなら、水中で戦えること、それが特徴の機体だ。
俺が水中戦嫌いってのもあるが、そもそもゲーム内で水中に行く意味ってほとんど資材回収とかだったしな。
それ目的で行くのもなんかなーとは思いつつ、海とかにしかない素材もあるから作った機体だ。
だから採集機能付いてるし・・・あ、これが特徴か。
武装は銛・・・所謂ハープーンガンってやつだ。
それと近接信管詰んだ魚雷と、水中適応型ビームライフル。
近接武装は無し。その代わり、補助装備として水中バイクに乗る。
水中専用バイク『シャイク』
『ドルフィンレーン』の火力補助と、移動能力の向上を兼ねた専用バイク。
一緒に使うことが多い。
武装面はドルフィンレーンと同じ魚雷と、先端に装着された巨大な針。
ある意味ハープーンガンな気がするが・・・分類的には パイルバンカーなのよねこれ。
「過剰火力な気がしてきた」
『不足していた場合、撤退成功率が大きく低下します』
「わかってますよー。ココナツの調整終わった?」
『終了しております」
基本陸で使うこと前提の素材回収機なので、多少調整しないといけない。
まぁ基本的に採るのはウニとか蟹とか・・・あんまり動かない系の海産物に絞らせるけど。
ココナツで水中の魚追っかけるのは流石に無理。あ、海苔とか欲しい。
もちろん魚も欲しいから、そっちは俺がやる。
何かに使えるんじゃね?と思い持ってきていた網で追い込み漁のまねごとを行う気でいる。
幸い、サーベスの中にはどんな素材でも保存できるような機能もあるから。鮮度が落ちるってこともない。
シャイクがいれば、追い込むのも簡単だしな。
「んじゃ行きまーす」
『大漁を期待しております』
「あいあい・・・んなこと言うのかこいつ」
知らなかった・・・
海に潜るなんて、小学生以来だ。
中学生になると、旅行も行かなくなったしな。
だけどまぁ、日本の海は覚えている。
それに比べて・・・この世界の海は綺麗だ。
『ドルフィンレーン』のカメラ越しではあるが、汚れていない海と言うか・・・健康な海なのが一目で分かる。
観光地のような、生物が生きるのを考えていない海ではありえない環境。
潜った瞬間に、小魚が前を横切ったくらいだ。
少し深い所を見れば、多くの生物が生きているのが見える。
これは期待できそうだ。
さてと・・・ココナツに指示出してっと。
俺は俺で深い所に行くか。
マグロ獲りたいマグロ。いたらいいけど。
「・・・んお?」
センサーが魚群を捉えた。
サイズ的には小さいが、群れているってことは・・・
「おお!サンマかこいつら!!」
まぁサンマっぽいってだけだけどさ。
早速シャイクを回り込ませて、網を広げる。
警戒されないように距離を取って広げていく。本来なら、逃げられそうな距離だが・・・それより俺たちの方が速い。
それでも全部を捕まえることは出来なかったが、それでも大量に網の中に収めることに成功した。
「よーしよし」
サンマと言えば秋の味覚・・・ん?今の季節はいつだ。
・・・まぁいいか。上手いもんは上手い。
ココナツ達は・・・あれ?もう一杯か。
どうやらかなりの数の獲れる海産物があったらしい。
動きの速いのは無理だろうから、そんなすぐにわ埋まらないと思ったが、どんだけここは豊かな海なんだ。
リストアップされたものを見ていく。
・・・海藻が多いな。成分調査的には海苔に出来るみたいだけど。
あ、ウニもちゃんとあるな。ホタテっぽい貝もあるぞい。
これはこれは・・・大漁でござる。
「・・・帰っか?」
サンマ?獲れたし。マグロいないけど十分でしょこれ・・・お?
帰るか考えていると、レーダーに巨大な生体反応をキャッチ。
こちらに向かってきている。
魔力反応も大きい。ドラゴンほどではないみたいだが、あの蜘蛛よりは大きいかな?
・・・いや、それにしてもデカ
「・・・はい?」
『巨大な敵性生物を確認』
「・・・これは壁ですか?」
『データ参照・・・類似生物に、イカが存在しております』
「・・・本当にクラーケンおった!?!?」
マジか
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