表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/241

111話

アカリ達を見送った後、俺の自室に移動して水晶玉でリアに繋ぐ。

聞くのはモルトン王国の事。


だがその前にフィアに予め基本的な知識は聞いておくことに。


「んなわけで教えてくれ」

「かしこまりました」


モルトン王国。

アリアも言っていたが、海運業を主な事業として行っている国。

漁も盛んで、新鮮な海産物が味わえる国でもあるんだとか。

逆にあまり農業などはそこまで盛んではなく、小麦なんかは輸入が多いんだとか。


「ですがコウ様がお知りになりたいことは、魔法のことですよね」

「だな」

「モルトン王国は、魔法も海に特化していると言えるのです」

「ほう?」

「例えば船を作る為に必要な物。それが必要な部分も魔法で行っている形になります」


建造を魔法で行う・・・俺が機械でやってるのと変わらないな。

さらに天気予報やその日の海流の流れを調べたりも魔法で行っているらしい。

全体的に見て、海で活動するのに必要な物を殆ど魔法でやっている感じだな。


「ですので、コウ様のお求めになっている物はあまりないかと」

「うーんちょっと残念」


俺の欲しいのはストレングスギアの開発に使えそうな魔法だ。

強いて言うなら船の建造の魔法はちょっと知りたいくらいか。


「文化的にはどうなんだ?」

「基本的にはあまり竜国と変わりません。暑い日が続きますので、それに対する対応が違うくらいでしょうか」

「ふむ。南国って感じだなぁ」


薄着だったりとかそんなものなのだろう。

国としての歴史はかなり長いらしく、竜国や封国よりも前に建国されたそうだ。

これはアリアからも聞いていたことだな。


「何だっけか。アリアは『厄災大戦』とか言ってたけど」

「コウ様がお引き取りになった物のことですね」

「ああ。あれが暴れた時には何をしていたんだ?」

「リア様から聞いたお話ですと、影の軍勢と戦っていたとか」

「あ、そっちか」


占いで軍勢を増やす元を破壊したとかいうやつだな。


「もしかして、モルトンは占いが盛んだったりするのか?」

「星読みと呼ばれる物が盛んでございます」


ああなるほど。地球でも昔は星の位置で自分たちがどのあたりにいるかを知ったらしいしな。


大きな鏡に星を映し、その光を見て何かを見るそうだ。

フィアも簡単な物なら出来るらしい。


「簡単かそうじゃないかの違いは?」

「精度の差です。私では7割程しか当たりません」

「・・・お前やっぱりすごいな」


多分それ7割はかなり高い方だと思う。

そら本場では絶対当たるとかそれくらいの使い手がいてもおかしくはないだろうが。


「ちょいと興味あるから今度見せてくれ」

「喜んで」

「にしても星読みねぇ・・・」

「・・・そういえば、噂でしかないのですが」

「お?何かあるのか?」

「はい。かの国では、星の力を自身に降ろす星降ろしという魔法があるとか」

「星降ろし?」


文字だけならただの隕石だが、そういうことではないんだろうな。

しかしフィアも噂でしか聞いたことのない魔法か・・・


「アリアは知っているかな?」

「かなり家の格は高いと思われます」

「ん?そんなこと言ってたか?」

「いえ。細かい所作から凡そ分かるので」

「すご」


スーパーメイドフィアだ・・・


よし。知識としてはこんな物でいいだろう。

そろそろリアに繋ぐか。


「・・・お。来たな、もしもし」

『おおコウ。どうした?何か発見があったのか』

「タバコはもうちょい待て・・・って、そこじゃなくてな」

『何じゃ違うのか・・・』


どんだけ楽しみなんだこの喫煙家は。

フィアから聞いた感じ普段からパイプは吸っているみたいだし。


「体に悪いぞ」

『竜がその程度で体を崩す物か』

「はいはい。んで、今日は聞きたいことがあったんだわ」

『お?何かあったようだな』

「ああ。俺の知り合いがいたってのも一つあるんだが・・・」

『いや待て。それもかなり大きなことなんだが・・・?』

「・・・それもそうだな」


何か予想通り過ぎてあんまり重視してなかったけどこれかなり大きな話だな。

機体は壊れて、基地も持ってないとは言え流れ人で俺の知り合いだ。

それはつまり、レギアスの知り合いということにもなる。

リア的には聞き逃すことのできない話だ。


「まぁレギアスも知り合いだよ」

『・・・そうか』

「話聞きたいなら呼ぶけど?」

『・・・いや、いい。そのうち直接伺うさ』

「そうかい。じゃあ俺の方進めていいな?」

『ああ。構わんよ』


まだ聞くだけの覚悟が決まってないのかどうなのか。

そもそもレギアスとリアがどんな関係だったが詳しく知らないしな。

友人だったのか、恋仲だったのか、リアの片思いか。

関係性によっては、そら聞けないわな。


少々俺も聞きずらさはあるが、アリアの事もあるのでモルトン王国の事を聞くことに。


「基本的な部分はフィアに聞いてるんだ。俺が知りたいのは、あそこのやってる儀式ってやつの話」

「儀式・・・ですか?」

「フィアは知らなかったのか?」

「はい。お話を聞いたことも・・・」

『ふむ・・・そうか。もうそんな時期か』

「知ってるのか?」

『もちろんな・・・だが、お主はあれを止めたいのか?』

「まだその辺は決めてないな。話を聞いただけだし」


だが頼まれればやるだろうな。

アリアだけならともかく、アカリもその目的で旅をしているのだ。

それなら力を貸すのも吝かではない。


「頼まれればやるけどな」

『そうか・・・ふむ。どうしたものか』

「あん?何か止めると不都合があるのか?」

『あると言えばあるのだ。だがお主がその気なら・・・うーむ』

「何かあるのか?」

『いや・・・我々の個人的な考えの話だからな。お主は関係ないし、強制する物でもないのだ』

「はぁ?」

『その儀式とやらの元凶も知っているし、私もダイジュナでも普通に倒せるのだ』

「まぁ何となくそうだろうとは思ってたけど」

『だが、あまり我々が干渉するのも良くはないだろうということだ』

「・・・チッ。そういうことか」


話は読めた。

儀式で生贄を要求してきているのはこの世界にいる普通に強い普通の存在なのだろう。

リアの様にドラゴンの中でもぶっちぎりで強いと言うわけでもなく。

人間から基本的に遠く離れている精霊でもない、唯々普通の魔物。

ある程度知性があり、力もあるが規格外ではない。

だからこそ、規格の外にいる存在であるリアやダイジュナは手を出さない。


彼らがそれに勝つのは簡単だ。

だがそれをすれば、人間は弱くなるかもしれない。

自立という点でみれば、それはあまり好ましくない。


『私が王ではなく貴族としてこの国にいるのもそれが理由だしな』

「後はハイドラの事もある感じか」

『管理のために地位を得たというわけだ。

 まぁお主のお陰でお役御免なわけだが』

「じゃあ貴族も辞めるのか?」

『はっはっは・・・試しに言ってみたら猛反対を食らったわ』

「だろうな」

「リア様は竜とそれ以外の種族を結び付けた架け橋のようなお方ですから」

『王女殿にも同じことを言われたよ』


まぁそこは個人的な話もあるのだろう。


だがリア達のスタンスは分かった。

そういうことなら、無理に聞くこともしない方がいいだろう。

というか、聞く必要が無いのか。


「俺が個人的にやるなら何も問題ないんだな」

『まぁないな。流れ人の中でもお主クラスには少々自重してほしくはあるが』

「実際自重したのいたか?」

『・・・いなかったなぁ。よく考えるとレギアスも大概だったわ』

「だろうな」


あの突撃馬鹿が大人しくしているとは思えない。

特にこんな話を聞いたら、時期が来てないと言ってもモルトン王国まで突撃していただろう。


「あ、でも何か海の平穏を保つための儀式とか言ってたけど。そこはどうなんだ?」

『それも間違いではないぞ。そやつは海を征する存在ではあるわけだからな』

「それくらいは出来るってか。じゃあ止めると荒れるのか?」

『元より海とはそういう物だろう。それにやろうと思えば魔法でどうにでもなるからな』

「それお前基準じゃね?」

『まぁそうだな』

「ひでぇ話だ」


倒せば倒すでそれなりに存在が大きなことになるわけだ。

だが俺には関係ないな。アルカナとアカリがどうしたいかだ。


「ちなみにどんな奴なんだ?」

『ふむ・・・お主イカは知っているな?』

「そらもちろん・・・え?イカなの?」

『そうだ。無数の眷属を従える奴でな。力はさほどでもないがとにかく数が多い』

「影の軍勢とどっちが多い?」

『比べ物にならん位影の方が多いな。そもそも一度影の連中に殲滅されてるしな』

「ほうほう」


戦闘力はあれ以下で、数もそれ以下。

何だ『アビスキュイラス』のカモみたいなもんか。


だがまぁこの世界の人間には厳しいだろう。

魔法を使えても、物量で押されてまず勝てない。

昔の被害を食らったとかも数で押された結果であろう。


『ああそういえば。お主の基地のほど近い海には眷属の中でも上位の個体がいたはずだが』

「へぇー・・・は?・・・それもイカか?」

『イカだが・・・まさか』

「この世界に来て結構すぐに倒したな」


『ドルフィンレーン』でどかーんとやってしまったな。


『・・・まぁ問題ないな!!』

「ヨシッ!!!」


よろしければ評価やブクマ登録お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ