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100話

100話目

『それでは本日もよろしくお願いいたします』

「「よろしくお願いします」」


フィアの魔法講座第・・・何回目か。

ぶっちゃけ短いのだったり長かったりでよく覚えてない。


今までは属性魔法に関して色々学んできたが、今日からは更に専門的になっていく。

フィアと顔と書き込めるパネルが映っている。

パネルの方には既にいくつか書き込みがある。


『おさらいは大丈夫だと思いますので。早速今日の主題に参ります』

「相変わらずテンポ早い」

『キイナさんの呑み込みが思いのほか早いので』

「あれ俺は・・・?」

『コウ様は分からずとも後でキイナさんに聞けますでしょう』


微妙にこれ呑み込み悪い言われた?

だが仕方ないとは思わんか。

俺は魔法を学んで半年も経ってないんだ。対してキイナさんは生まれて数十年学んでいるわけで。

前提となる知識が違うし。そもそも今学んでいる所ってもう知ってる部分らしいし。


「でも知らないお話がいっぱいで楽しいですよ?」

「そういうものなんです?」

『魔法は国や種族で学ぶ内容が違いますので』

「それに魔法を使う者としては魔族の方に教わるって大きいんです」

「だから村長も来たがってたのか」

「あはは・・・実は他の皆さんもそうなんですよね」

「人気だなフィア」

『恐縮です』


話しがそれたが今日の講座内容。


『本日は無属性に関してお話をさせていただきます』

「無属性・・・ですか?」

『はい。コウ様は既に名前はご存じのようですが』

「つってもダイジュナからハチャメチャに馬鹿にされてたけどな」

『実際間違ってはいないので』

「どんな属性なんですか?聞いたことないですけど」


フィアがキイナさんに無属性の説明をする。

これは聞いたことがあるので割愛。


「じゃああんまり使える人もいないんですね」

『そうなります。リア様のお屋敷でも私を含めた数人が使える程度でした』

「使いこなせるっていうならどうなんだ?」

『私も出来ないと言えます』

「フィアもなのか?それは驚きだが」

『私は竜の血が流れておりますので、余り得意ではなかったのです』

「ドラゴンの血が流れてると苦手になる?」

『竜はいずれかの属性を得意としておりますので。無属性が得意な竜でないといけないのです』

「まぁ精霊も無属性いるしそらいるか」

「え?そうなんですか?」

「ましろが成長したらなるかもってダイジュナは言ってましたね」

「えぇー!!もしそうなったらすごいですね!」

『無属性の精霊は、私も会ったことがありません』


ダイジュナも珍しいとか言ってたしな。

なんだっけ。あいつの母親くらいしか見たこと無いんだっけか?


「無属性が廃れたのは分かったんですけど、理由に関しては少し疑問があるんですけど」

『はい。なんでしょうか』

「どの属性も苦手な方っているじゃないですか。そういった人たちが使うと思うんです」

「あ。そういうのいるんだやっぱり」

『珍しくはあるのですが』


世界中の誰もが何かしらの魔法が出来ると言うわけでもないらしい。

だがそれでも、各属性に対する相性の良さはある。

その差があまり無い人間は珍しい。上手く学び、強くなることが出来ればすべての属性を扱える魔法使いになれる。

だが上がいるなら下もいるということだな。


そしてすべての属性が苦手が人間がどうするかというと。


『そもそも魔法を学ぶことを辞めてしまいますので』

「あ。それもそうですね」

『エルフの方ではまず無いことなのですので。馴染みは無いとは思いますが』

「そうですね。私たちの村でも魔法を使わない人はいないので」

「俺くらい?」

「コウ様は魔法より凄いことしているので」

『そうですね。ここに住むようになってから驚きの連続です』

「広いですよねー。あの基地」


俺って魔法より凄いのか。


「てか。魔法って学ばなくてもいいのか」

『魔力が元々少なければ学ぶことはないのです』

「どうやって魔力を測るんですか?私たちは何となくで分かりますけど」

「さらっとすごいこと言ってません?」

「え?フィアさんもこれくらい出来ますよね」

『はい。それくらいなら』


俺機械越しじゃないと全く分からないんだけど・・・?

まぁ種族的な特徴なのだろうな。魔力に対するアンテナ感度が高い感じか。


「んで?どうやって測ってんだ?」

『魔法を使わせることでおおよその魔力量を測ります。明かりを点けるだけの簡単な魔法です』

「あ。それなら私も出来ます」

「俺も習ったな」

『あれは呪文を唱えて魔力を意識するだけで使えますので。とても初心者向けなのです』


『明かりよ灯れ』って呪文だ。慣れれば呪文を言わなくても普通に使える。

この魔法は、特に意識しない状態で使うと自分の魔力量に合わせた光量で光る。


「光の量で分かるってことか」

「結構アバウトなんですね」

『そうですね。意識してしまえば大きくは出来ますので』

「その場合どうなるんだ?」

『そのような事をしても、将来困るのはその人ですから特に何も』

「そんなもんか」


俺の世界で言うなら試験でカンニングしたようなものだろうに。

まぁその先の学校とかで困るのは確かにそいつだから気にしないのか。

落ちぶれてダメになるのはそいつだけだし。勝手にしろって感じか。


「そういや魔法の学校ってあるんだっけ?」

『竜国にはありません。あるのは将来国に仕える為に子供が通う学校だけです』

「士官学校的な感じか」

「お金持ちしか入れないって聞いたことあります」

『そうですね。入学試験を超えられる程の能力を持つとなるとやはり』

「もっと前から学ぶ必要があるからってことだな。まぁしゃーない」

『それでも数年に一度は才能を認められて農村から入学してくる者もいますから』

「夢のある・・・話なのか?」

『元から目的のある方には、夢のある話かと』

「キイナさん行きたいです?」

「え?あんまり興味ないですね」

「あらま」

「何というかその・・・今更学び舎に通うのも」

「キイナさんエルフ的には子供なんでしょ?」

『実際にはそれなりに生きておりますので。魔族でも似たような者です』


種族ごとで寿命に大きな差があるこの世界だが、基本的に成人の扱いなんかはある程度統一されている。

学校も通う場合は10歳からだそうだ。

確かにそれを考えるとキイナさんは行きたがらないだろうなぁ。

年齢差で数倍あるし。これは長寿種族あるあるか。


『ちなみに竜国では、竜の子供が通う場合もあります』

「えぇ!?」

「共存してるとは聞いたがそこまでか」


てか話逸れてきたな。まぁ大体フィアの魔法講座はこうやって話が飛ぶんだけど。


「えっと、何の話でしたっけ?」

『魔力量のお話でしたね。そして無属性の使い手も』

「あ、そうでした」

「結局全属性が苦手な奴は魔法を辞めるから無属性まで行きつかないってわけだったな」

『そもそも魔法が使える者は、何かしら得意な属性があります。

 わざわざ効率の悪い無属性を選ぶということがありえないですから』

「大体ダイジュナに聞いた通りだな」

『ですが、いくつかの魔法には例外も存在します』

「ほう?」

『私の飛行魔法は覚えておりますか?』

「そらな」

『あれは無属性でございます』

「ん?そうなのか」

「えぇ!そうだったんですか!?」


あら?キイナさんの反応が大きいな。そんなに驚くようなことか?


「そこまで驚きます?」

「え、いやだって。逆にどうしてそんなに驚いてないんですか?」

「まぁある程度データで見てますし?」


フィアが飛行魔法を使ったあの瞬間は映像で録画してある。

それを解析すると、フィアの周囲には魔力以外の力が一切働いていないことが分かった。

これはつまり。風の力で浮いたりとかをしていないということだ。


それを魔法で説明しようとすると、俺は無属性でしか出来ないのでは?

そう考えていたから、そこまで驚かなかったのだ。


「まぁ重力を操るってんなら話は別だけど」

「じゅうりょく?」

「そこからか。フィアは知ってるか?」

『星自体が持つ、地上の物を引っ張る力・・・でしたか』

「ああ。存在自体は知ってるのか」

『リア様からお聞きしただけなので。学んだわけではないのですが』


む。そうなると知識の出どころはレギアスかな。


「まぁいいか。その重力を操ると結構簡単に飛ぶんだよ。浮くが正しいかな」

「ほぇ~。コウ様の世界は学問も進んでいらっしゃるんですね」

「いや操作までは出来な・・・俺出来るな不味いな」


ゲームの中の話と現実の話をどうやって分けたもんか悩み所だなおい。


「ってそこは今はいいんですよ。フィアの飛行魔法に関してをね?」

「はっ!そうでした」

『そうですね。とは言っても、あまり説明することもないのですよ』

「そうなんですか?」

『はい。無属性魔法は一度理解してしまえば、後の理屈が無くても発動するので』

「でもその分魔力を食うんだろ?」

「倍の魔力なんて・・・私だとあっという間にすっからかんになりそうです」

『実際私もあまり長くは飛べません。ですが、あの時だとあれ以外では静かに飛べなかったので』

「確かに何もしてないんだから音も出ないわな」


あれは庭に気を使ってのことだったか。


「とっても便利ですね」

『実際かなり重宝しております。高い所にも手が届くので』

「そんな使い方でいいのか・・・」

『便利ですので。それでは、そろそろ実際に無属性の魔法をいくつか紹介させていただきます』

「お、来たな」

「私も飛んでみたいです!!」


キイナさんが飛びたければそれ用にストレングスギア拵えるのも吝かではないんだけどなぁ。

まぁこの提案したら魔法で飛びたいんです!と力説されたけど。


「憧れですから!」

『伝説とまではいきませんが、使い手が限られている魔法ではありますので』

「あー。使えたら魔法使い的に一流とかそういう感じか」

「はい!まぁ私は精霊使いなんですけどね」


精霊の力借りても飛ぶのは難しいらしいしいいんじゃないですかね。

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