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第45話 交渉を任せました

「米っすか!確かにあの肉と相性よさそうっすね」


 カインが納得して頷く。


 あの炒め物の中にナンプラーは入っていなかったから、一緒というわけではなかったけど、それに近い味だったと思う。


 何か使えるものスキルにないかな。


 久しぶりにステータス表示を見てみよう。


 名前 リュウ

 種族 人間

 年齢 25

 レベル41

 HP7180/7180

 MP31200/102400

 スキル 「屋台」

 創造魔法 水、小麦、大麦、米、キャッサバ、肉(豚、牛、鳥)、卵、野菜(トマト、玉ねぎ、レタス、ナス、キュウリ、ゴボウ、ニンジン、カボチャ、ジャガイモ、ダイズ、キャベツ、ニンニク、ニラ、タケノコ、セロリ、やまいも、ショウガ、ネギ、オオバ、ソラマメ)、果物(リンゴ、ナシ、スイカ、メロン、ブドウ、バナナ、モモ、イチゴ、アボカド)、キノコ(しめじ、エリンギ、しいたけ、まいたけ、なめこ)、香辛料(胡椒、鷹の爪、唐辛子、グローブ、シナモン、ナツメグ、ターメリック、コリアンダー、クミン、チリペッパー、山椒)、ハーブ(バジル、ローズマリー)牛乳、塩、砂糖(上白糖、三温糖)、油(サラダ油、ごま油、オリーブオイル)、酒(料理酒、ワイン、日本酒)、酢(食酢、黒酢、甘酢)

 創作魔法 パン(食パン、クロワッサン、バンズ、フランスパン)、ナン、うどん、スパゲッティ、白米、餅、ケチャップ、マヨネーズ、醤油、味噌、ソース(中濃、ウスター)、豆板醤、甜麺醤、バター、みりん、ラード、チーズ(ナチュラル、カマンベール)、生クリーム、豆腐、納豆

 調理魔法 ハンバーグ、ソーセージ、フライドポテト、カレー、麻婆豆腐、スポンジケーキ

 収納魔法 創作収納 収容量23%

 屋台魔法 透明化、フォルムチェンジ(キッチン、テント、大砲、射的、すくい、たこ焼き、精米機、馬車)、屋台召喚、屋台増殖


 うん、たくさん増えているな。それぞれ野菜とか果物が充実した感じだ。


 気になるのが、魚は一切増えないんだよな。


 ここが内陸よりで、魚もあるにはあるが、肉よりは食べられていないってことも関係しているのかもしれない。


 あとは、香辛料が増えたことで調理魔法にカレーや麻婆豆腐が追加された。


 これも活かすことが出来たらいいなと思う。


 スポンジケーキか、デザート路線もありだな。生クリームとかあるし。


 それ以外の魔法だとフォルムチェンジの部分が増えているようだ。


 射的やすくい、これは金魚すくいとかのやつか。つまり祭り屋台のものが増えてるってことだよな。


 それに精米機……大砲もそうだけど使う機会あるのかなこれ。



 調べてみたけど、案の定ナンプラーはなかった。


 あれは魚醤の類だからね、創造魔法に魚がないから作り出せないのかもしれない。


 それでも醤油とかがあればそれに近い味は作れるはずだ。


「そういうわけで、メニューの共同開発を申し込みたいなって思うんだけどどうかな?」


「俺でよければ協力するっすよ」


 カインが協力を申し出てくれた。


「あと、アレンも手伝ってもらいたい」


「自分もですか?あまり料理とかできないですよ?」


「いや、アレンが交渉のキーになると思うんだ」


 レベッカさんと知り合いらしいし、俺やサラが交渉するよりもずっと可能性が高い。


「それに、アレン、レベッカさんのこと気になってるんでしょ?」


 カインが横で複雑そうな顔をしてるけどなんなんだろう。


「カインどうした?」


「いや、それには気づくんだなと思っただけっす」


 他に何かあるのか?分からん。


「とにかく、そういうわけだからアレンにも協力して欲しいんだけどどうかな?」


「はい、頑張らせてもらいます!」


 よかった、アレンもやる気になってくれたみたいだ。


「よし、あとはサラに許可をもらおう」


 副会長に独断でやるのは良くないからね。



 ーーーーー


「いいんじゃないでしょうか?」


 サラに事情を話したところOKの許可が出た。


「私も丁度、これからどのようにサート商会を広げていこうか考えていたところですから」


 新店舗も落ち着いてきたことからもう次の事を考えていたらしい。


「直接食品を売ってしまうと他のどこにも利益は出ませんが、調味料といった類は店に卸すと店の利益にもつながりますからね」


 ハンバーガー屋みたいにまた新しい店を作ると、時間もお金も労力もかかる。


 それはこの店を作るときに経験したからね。


 そしてこのやり方ならうちの一人勝ちにはならないこともメリットの1つだ。


 他のお店とも仲良くやっていきたいなと思う。


「それで、カイン君とアレン君に協力してもらうらしいですけど、なんでアレン君なんですか?」


 アレンとレベッカさんの繋がりについて教えておいた。


「なるほど……そこには気付くんですね」


「同じことカインにも言われたんだけど」


「え、カイン君も同じこと言ってたんですか!?ってことは周りにバレてるってことじゃないですか!?」


 サラが慌て始める。


「バレてるって何が?」


 みんな何のことを言っているんだろ。


「な、何でもないです。とりあえずリュウさんに言えるのは、もっと自分の周りに敏感になったほうがいいってことです」


「周りに敏感にか、確かに商会のメンバーには気を配らないとな」


 何か困っていることがあったら助けるのも会長の務めだ。アンテナは張っておかないとね。


「はあ……もうそれでいいですよ」


 何故か呆れるサラだった。


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