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第37話 お店が出来ました

 ドルホフ商会の方から連絡が入ったので、サラとカインを連れて商会へと向かう。


「完成したぞ!」


 商会に着くとドルホフさんが嬉しそうに教えてくれた。


「ありがとうございます!早速ですが見せてもらうことって出来ますか?」


「もちろんじゃ、すぐに行こう」


 こうしてドルホフさんを連れて移動する。



 ーーーーー


「開けてもいいですか?」


 店の扉の前についてドルホフさんに確認する。


「いいぞ」


 ギギー!


 鍵を解いて入り口の扉を開ける。


「おおーーーー!」


 中を見て俺は声を上げた。


 内装は完全にファストフード店のそれだった。


 椅子とテーブルが整然と並んでいる先にカウンターがあってその奥に調理スペースがある。


 机が木製だったりと、全部が前の世界と一緒なわけではないが、地元に帰ってきたような感覚になる。


 まさかハンバーガーショップでそんな風に思うなんて考えたことなかったけどな。


「やっぱり変わった内装ですね」

「自分もそう思うっす」


 サラとカインは物珍し気にキョロキョロしていた。


 確かにこんな店はソルーンにはないだろうね。


「入り口で感動してもらうのはその辺にしてもらって、他のところも見てもらおうかの」


 ドルホフさんに連れられて今度は調理場の方に移動する。


「ここが自分の仕事場っすね!!」


 カインが見ながら興奮していた。


 調理スペースの左側の壁の部分にオーブンとミンサーが設置してある。


「お前さんの注文した通りオーブンは2つ作ったぞ」


 パン屋においてあるような大きなオーブンだ。これなら1回で40個、2台だからそれも交互に作れそうだ。


「右側にあるのが特注の油を加熱する機械じゃ」


 見てみると、確かにシンクの流し台のようなものが置いてあった。


「ここに油を入れてもらって、下のコンロのひねりをまわしてもらえば加熱出来るぞ」


 ドルホフさんが指を指しながら説明してくれる。


 機能として中の油を捨ててくれるボタンまでつけてくれていた。


 これなら掃除もしやすいな。


「それと、スペースを作ったからそこはお前さんのスキルで補ってくれ」


「分かりました」


 早速屋台を召喚しておきたい場所に設置していく。


 食材を取り出すのに苦労しないように2ヶ所に屋台をそのまま置いて収納魔法用に使う。


「あとここにコンロ、向こうに流し台をお願いするっす」


 カインの指示に応じて、コンロはフライヤーからちょっと離して置く。燃え移ったりしたらあぶないからね。


 こうして設置作業は終了する。あとは使いながら変えていこう。俺のスキルなら自由にできるし。


「相変わらず便利なスキルじゃのう」


 ドルホフさんがうなるように言う。


「よし、それじゃあ2階に行こうかの」


 今度はみんなで移動した。


 2階も手前側には座席が置いてある。そして奥の方は壁で仕切られていて、真ん中に木製の扉が一つついていた。


「ここから奥が商会の事務所じゃ。で、これが鍵になるぞ」


 ドルホフさんから受け取った鍵を使って中に入る。


 扉から入って目の前は廊下が建物の奥まで続いていて、右側は2部屋、左は1部屋になっていた。


 とりあえず、一番右奥の会長室から入ってみる。


「これが俺の部屋なのか?」


 壁に木の板を張り付けてあるのか、木目がとってもきれいだ。


 部屋に落ち着いた雰囲気をもたらしている。そして黒色のソファと相まって落ち着いた雰囲気を醸し出していた。


 試しに奥の机に座ってみる。……うん、社長になった気分だ。いや、実際に会長なんだけどさ。


 こんな部屋を作ってもらえるなんて嬉しいな。


「今度は隣の部屋を見てみましょう!」


 サラが早く見たがっている。自分の場所だからな。


「うわぁー!ここが、私の仕事場!!」


 サラが用意してもらった棚や机を触りながらはしゃぐ。こっちは会社のオフィスみたいな空間だな。壁も白く塗られているし、全体的に明るくなっている。


 今までサラの作業場所は俺の家のテーブルだったから、大きな進歩だね。



 最後の部屋は社長室と事務室を足したぐらいの広さのスペースだった。


 ロッカーだったり、長椅子や机が置いてある。ここは休憩室として使おうと思う。




「どうだい、上手く出来てるじゃろ?」


 一通り見終わった後にドルホフさんが聞いてきた。


「はい!とても満足してます」


 流石この町一番の建築商会と言われるだけあると思う。


「そうかそうか、そういってもらえると嬉しいのう」


 ドルホフさんがニヤッと笑う。


「まあ何かあったら教えてくれ、すぐに取り掛かるぞ」


「ありがとうございます」


「じゃあ、今日のところはこれで失礼する。残りの請求の方はまた後日送らせてもらうからよろしくのう」


「はい、よろしくおねがいします」


 そんなやり取りをしたあと、ドルホフさんは帰っていった。



 ーーーーー


「明日新しいメンバーの人たちにここに来てもらいましょう」


 サラが提案する。


「うん、そこで顔合わせをして、それから仕事の説明をしていこう」


「ではそのことを連絡しにいきましょう」


 手紙だと届くまでに時間がかかるからな。直接行くほうが早い。


 こういう時携帯電話がないのは不便だな。

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