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第19話 いつもの1日 前編

今日は今までの感謝を込めて、2本立てで投稿したいと思います!

 ジリジリジリジリ!!!!


「う、うーん」

 時刻は朝の6時30分。俺は目覚まし時計の音で目覚める。


 東京にいたころは夜型だったから寝不足の事も多かったけど、今ではすっかり朝型だ。


 スマホもテレビもないから夜やることがないっていうのも大きいな。


 寝ぐせを直したり、歯を磨いたりしたあとは朝ごはんの準備に取り掛かる。


「さてさて、冷蔵庫の中身は……」

 魔石が動力の冷蔵庫から卵、牛乳、後はレタス、バターを取り出す。


 なんで屋台の収納魔法を使わないのかと言ったら、単純に部屋の中で屋台なんか召喚したら邪魔だからという理由だ。


 キッチンもそう。屋台に頼ってばっかりだとかえってややこしくなるだけだからな。


「簡単に今日はオムレツと牛乳とパンにしよう」


 早速卵をボウルに割り、かき混ぜながら牛乳少しと胡椒を少々入れる。


 そしてバターを溶かしたフライパンの上に一気に卵を入れてかき混ぜながら固めていく。


 オムレツは東京で一人暮らしをしてた頃からやっていたからなれたものだ。


 そしてちぎったレタスの上にオムレツを乗せて完成。一応彩りを考えて追加で切ったトマトも置く。


「さて、後パンを焼かないと」


 俺はキッチンの横に置いてあった食パンを一枚分にスライスするとそのままコンロの火で直接パンを焼いていく。焦げないように注意してと。


 ガスコンロだと臭くなるからやらないけど、この世界だとコンロは魔石を使った魔法の火だからそんなことも起こらない。それに電気トースターとか電子レンジがないからな。


 不便と言えば不便だが気になることもない。


「よし、出来た。それじゃあいただきます」


 手を合わせてから俺は食べ始める。


「うん、今日もうまい」

 オムレツに醤油をかけながら一口食べる。


 おっとそれ以外の食べ方を俺は認めないからな。いろいろ試したうえでの究極の選択だ。


 そして今度は焼いたパンの上にオムレツを乗せ醤油をかけてから食べる。


「最高」


 そしてトマトも一口と。朝から生野菜食べられるとか贅沢だよな。


 スーパーで買うと野菜は高かったから、あんまり食べていなかったと思う。外食も多かったし。


 それを考えれば今の方がずっと健康的だ。スキルに改めて感謝しないと。


「ごちそうさまでした」

 ご飯を食べ終わってから片づけをして着替えをする。


「やばい、急がないと」

 サラとの待ち合わせは7時45分に噴水広場の噴水前だから時間がない。


 ーーーーー


「おはようございます!」

 7時45分ちょうどに行くとサラは既に待っていた。


「おはよう、今日も一日よろしく」


「はい!」


 俺たちは早速噴水の前から放射線状に伸びている道の1つへと歩き始める。


 と言っても2分ぐらいだけどな。


 そして道沿いの大きな杉の横に到着する。


 最初の方は広場の中で場所を変えたりもしていたが、段々と今の場所でやることが増えた。


 その方が店を覚えてもらえるからな。


「よし、早速準備を始めよう」

 俺は屋台召喚と屋台増殖を使って屋台を2つにする。


 一つはパンの販売用でもう一つはハンバーガーを作る作業台だ。


「今日は私がパンの方の担当ですね!」

 そういってサラは収納魔法の扉から食パンやクロワッサンを取り出して並べ始めた。


 収納魔法、俺じゃなくても取り出せることが分かったからサラにもやってもらっている。


 ついでに言うと、フォルムチェンジのキッチンも、俺が火力を調節するつまみや蛇口をしっかりイメージしてフォルムチェンジさせれば誰でも使えることも判明した。


 多分MPを使わないから例の法則が当てはまらないんだろうな。


 この発見のおかげでスキル「屋台」の可能性がさらに広がったと思う。


「さてと俺も自分の作業かな」


 俺は自分の方の屋台から収納魔法を使ってハンバーグやバンズ、トマトやレタスを取り出してハンバーガーを作っていく。


 完成したら正方形の紙にくるんで再び収納魔法で戻していく。


 そうすれば時間経過もないからいつでも熱くて新しいハンバーガーを提供できるってわけだ。


 そうこうしているうちに


「リュウさん!パンの方の準備が出来ました!」


「了解!そしたら売り始めて」


「分かりました!」

 そう言って息を大きく吸い込むと


「サート商会のパン販売を始めます!!柔らかくて美味しいパンはいかがですか!」


 サラが大きな声で呼び込みを始めた。


 時間的には8時過ぎ、パン販売の開始だ。

後編は18時30分頃に投稿する予定です!


お楽しみに!

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