表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

100/165

第95話 久しぶりの店

 家に戻った次の日は休みとして家でゆっくりした。


 流石に帰ってきた次の日からシフトに入るのはきついからね。


 カインたちには連絡して、明日には閉店前に少し顔を出すことにしている。



 次の日。家のベッドでゴロゴロして日中を過ごした後、俺はソルーン・バーガーへと向かった。


 みんなに会うのは1ヶ月ぶりだけど元気にしてるかな。


 久しぶりに店の前までやってくる。この建物を見るとなんか安心するな。


「あ、リュウさんが来たっす!」


 店の前にはカインが待っていてくれた。


「久しぶり!元気にしてたか?」


「もちろんっす!リュウさんも元気そうでよかったっす」


 カインに連れられて店の中に入る。


「会長!お久しぶりです!」


 中にいたハンナが俺の方に駆け寄ってきた。


「1ヶ月間臨時店長ご苦労様」


「いえいえ!精一杯頑張らせてもらいました」


 ハンナも元気そうだ。


 ソルーンを出るときは自分が臨時店長が出来るか不安そうにしていたけど、今は自信に満ち溢れた表情をしている。


「そうだ。会長に報告が」


 ハンナから言われたのは、新しく採用した従業員の話だった。


 シフトの関係上、今日いない人もいるみたいなので、後日顔合わせの場を設けてくれるみたいだ。


「ありがとう。よろしく頼む」


「はい。そうだ、2階で副会長が会長室で待っています。話したいことがあるみたいです」


「サラが?了解」


 ハンナに言われたので俺は2階へと向かう。


 サラは事務室に机があるから、俺の部屋で待ってるって珍しいな。


 俺は自分の部屋のドアを開いた。


「やあ、リュウ。久しぶり」


 ドアの先にはセレド様がいた。


 えっ!?どういうこと?



 ーーーーー


「作戦は成功したみたいだね」


 俺の驚いた顔を見ながらセレド様が笑う。ハンナに協力してもらってこのドッキリを仕掛けたらしい。


「びっくりしましたよ!」


 突然想定していない人がいたら本当に驚く。相手がここの領主様ならなおさらだ。


「あれ……セレド様もしかして。痩せました?」


 セレド様のフォルムが戻っている。


「分かるかい?リュウのアドバイス通りにしたおかげだよ」


 セレド様が満足げに頷く。ダイエットに成功したみたいだ。


「だから今日からポテトを解禁というわけさ!」


 セレド様の左手にはフライドポテトが握られていた。


 ダイエット期間は野菜バーガーで我慢していたらしい。


「それは……よかったですね!」


 こりゃリバウンドも時間の問題かなと思ったけど、口に出すのは止めておこう。



「ところで、今日はどうしてこちらにいらしたのですか?」


 流石に痩せましただけでセレド様は来ないと思う。


「さすがリュウ。鋭いね」


 セレド様はまた笑う。けど、少し真面目なトーンになった。


「マイマイ村の件は冒険者ギルドや商人ギルドのギルドマスターから聞いたよ。竜の契約を結んだんだってね」


 やっぱりその話か。


「はい、レイとは友達になりました」


「伝説級の魔物と知り合いか。やっぱりリュウは規格外だよ」


「は、はあ」


 確かに強いとは思うけど、実際にあの姿を見たらね。どちらかと言うと子供だ。


「このことなんだけど、色々考えた結果、国王には伝えようと思っている」


 やっぱりこのまま内緒にというわけには行かないみたいだ。


「分かりました」


「でも、安心して欲しい。リュウに悪いようにはならないはずだよ」


「それはどういうことですか?」


「エルランド家は勇者パーティーのメンバーの1人の子孫だ。勇者以来の契約者を無下にはしないはずさ」


「なるほど」


「もちろん私も持ちうる力をすべて使ってリュウを助ける。だから任せて欲しい」


 セレド様がフォローすると約束してくれた。


「ありがとうございます」


「いやいや、当たり前のことだよ。今となってはサート商会はこのフストリア領にとってなくてはならない存在だからね」


 そこまで言ってもらえるのは嬉しいな。


「今日伝えたかったのはそれだけさ。遅い時間に悪かったね」


 ソファに座っていたセレド様が腰を上げる。


 わざわざそのことを言いにここまで来てくれたみたいだ。


 まあ、半分くらいはフライドポテトが目的かもしれないけど。


「それじゃあ、またね」


 セレド様はいつの間にか店の前に停まっていた馬車に乗って城へと帰っていった。


 やっぱりセレド様は読めないところがあるな。



 ーーーーー


「セレド様と話してきましたか?」


 事務室の方に行くと、サラがハンナと一緒に作業していた。


 俺たちがいない間の事とかを確認していたみたいだ。


「うん。サラはセレド様とあったの?」


「はい、ハンナに言われて事務室に行ったらセレド様がいました」


 どうやら俺と同じことをされたらしい。


 ホントあの人は悪戯好きだよ。


「ちなみに、どんなこと話した?」


 やっぱり、竜の契約関連のことかな。


「それは……秘密です」


 サラが顔を背けながら答える。


 ん?何か俺に言えないことでも話したのか?


 まあ、話したくないなら深堀はしないでおこう。


「あ、でもやましいことは何もないですからね!」


 サラが慌てた様子で訂正してくる。


「そういわれると余計気になるな」


 その後追及しても全然答えてくれなかった。

セレド 「リュウと2人きりで何かいいことあったかい?」

サラ  「進展はしませんでしたが、楽しかったです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ